8月7日に開幕を迎えたJリーグ。スタジアムに度々足を運ぶ熱心なサポーターは、どんな楽しみを見出しているのだろうか?
KPMGコンサルティングはこのほど、公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が実施した2025シーズン観戦者調査の結果をもと、スタジアム観戦体験の価値やファン・サポーターの行動特性、地域との関係性などについて分析したレポート「Jリーグが提供する2025シーズン観戦者調査レポート」を発行した。
本記事では、調査結果から導き出された5つのインサイトのほか、クラブに対する「関心度評価」やクラブへのヒアリング調査を通じて明らかになった、ホームタウンへの貢献に対するクラブの考え方や取組み事例等について紹介する。
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1. 観戦満足度の高さを支えているのは、スタジアムならではの体験価値
観戦に対する満足度は、コア層(よくスタジアム観戦するファン・サポーター:2024年~2025年のスタジアム観戦回数4回以上)、ライト層(気軽に観戦を楽しむファン・サポーター:同3回以下)といった観戦歴・カテゴリ(J1・J2・J3)に関わらず8割を超えており、高い評価を得ていることがわかった。
また、観戦体験ごとの総合満足度と相関分析の指数では、「試合内容」(0.58)が最も高く、続いて「応援の楽しさ・迫力」(0.47)・「スタジアムの臨場感」(0.40)が高い関連性を示した。これらの結果から、試合内容だけでなく、応援やスタジアムならではの体験も評価に影響を与えており、観戦全体の満足度の高さを支える要因となっていることがわかった。
2. 観戦スタイルやカテゴリによって、楽しみ方や注目ポイントには多様性がある
コア層は自発的な購入・情報収集を背景に、応援を目的とした観戦を習慣化しており、ライト層は招待や誘いなどのきっかけで来場し、試合観戦やスタジアム体験を楽しむ傾向が強いことがわかった。カテゴリ別では、J1は試合や選手などのコンテンツ起点、J3は招待や誘いなどの関係性起点が相対的に強く、J2はその中間に位置していることがわかった。
3. 国立競技場での開催が新たな観戦機会を創出している
MUFGスタジアム(国立競技場)開催試合では、ホーム試合と比較してライト層の観戦が多くなっており、これまでスタジアムへ足を運ぶ機会が少なかったファン・サポーターとの新たな接点となっていることがわかった。また、国立競技場での開催試合はスタジアムまでのアクセスや観戦環境への評価が高いことがわかった。
4. 地域から支持されるクラブには、共通する特徴が見られる
J1/J2を中心に、クラブに対する関心は2024年調査と比べて高まるなか、特にホームタウン・地域への貢献への注目が高まっている傾向が見られた。カテゴリ・観戦歴を問わず、リーグ全体として各クラブのホームタウンに対する活動・貢献は広く認知・評価されており、特に評価の高いクラブには、ホームタウン貢献に対する考え方に共通点が確認された。一方で、その考え方を拠り所としつつ、その実践方法は地域ごとに異なることがわかった。
5. クラブへの応援が地域を元気にする循環を創出している
クラブヒアリング調査を通じ、クラブのホームタウンへの貢献と、ファン・サポーターの関心度の高まり、ロイヤルティの高まりは同じ循環のなかにあることがわかった。その循環が力強く回ることで、クラブが強くなっていくとともに、地域を元気にする力も高まっていく可能性があることがわかった。
出典元:KPMGコンサルティング株式会社
構成/こじへい
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