2026年春に放映・配信されたアニメ楽曲から多くのヒット曲が生まれたが、第一興商はDAMにおける2026年春に放送・配信されたアニメ主題歌を対象としたカラオケランキングを公開した。1位に輝いたのは、アニメ『LIAR GAME』のオープニングテーマだったヨルシカの『あぶく』だった。ランキングには、常連アーティストや大物ミュージシャンも多数ランクインしたが、アニソン界の権威で音楽評論家・冨田明宏氏は、このランキングを次のように解説している。
『DAM 2026年春アニメ主題歌カラオケランキングトップ50』
■音楽評論家・冨田明宏氏による解説
「話題作に超大作など百花繚乱のごとき『DAM 2026年春アニメ主題歌カラオケランキング』を制したのは、2020年代を代表する革新的ロックバンドのn-bunaとsuisによるヨルシカ『あぶく』だった。『LIAR GAME』オープニングテーマという役割を最大限に生かしながら、トートロジーをモチーフに哲学的かつ文学性にあふれたシリアスな世界観を構築。ヨルシカのアニメ主題歌において過去最大級に先鋭的な音楽性をたたえたこの意欲作が、ファンからも厚い支持を得た形だ。
『黄泉のつがい』オープニングテーマのVaundy『飛ぶ時』が2位、『日本三國』オープニングのキタニタツヤ『火種』が3位と上位常連が接戦を繰り広げる中、桑田佳祐による『あかね噺』オープニング主題歌『人誑し/ひとたらし』が4位に。桑田佳祐のアニソンは『ちびまる子ちゃん』エンディング主題歌『100万年の幸せ!!』以来となるが、『あかね噺』を真正面から歌詞に落とし込みつつ桑田節も全開! 往年のファンにとっても最新のカラオケレパートリーとして愛されそうな軽快なロックナンバーだ。大御所の起用と言えば『ちびまる子ちゃん』エンディング主題歌として書き下ろされた宇多田ヒカル『パッパパラダイス』も話題だが、アニソンシンガーたちも負けていない。『転生したらスライムだった件第4期』オープニング主題歌で待望のアニソンシーンへの復活を果たした藍井エイル『MONSTER』が11位に食い込む大健闘!
さらに“アニソン界のエース”を標榜しシーンを牽引する鈴木このみによる『Re:ゼロから始める異世界生活4th season』オープニングテーマ『Recollect』はフィーチャリングにロンドンを拠点に活躍するフィメールラッパーAshnikkoを召喚。さらにAdoの『踊』、『唱』を手がけた最強のプロデュースチームGiga & TeddyLoidとコラボも果たし13位に食い込む大躍進。岡村靖幸・中島健人の『瞬発的に恋しよう』やMYTH & ROID feat. TK (凛として時雨)の『Ender Ember』のような画期的なコラボ企画もアニメ主題歌だからこそ受け皿となっている印象だ。
輸出産業の中核を担うとまで言われる現在の国産アニメ文化を彩る主題歌は、過去最高の盛り上がりを見せていると言っても過言ではないだろう」
冨田明宏氏プロフィール
音楽評論家/音楽プロデューサー。アニメ音楽専門誌『リスアニ!』のスーパーバイザー。内田真礼や飯田里穂など声優アーティストのサウンドプロデュース。
YouTube音楽メディア『AMJ-Anime Music Journal-』を音楽ライターの澄川龍一氏と配信。
トップ3のヨルシカ、Vaundy、キタニタツヤは、アニメ楽曲では常連のヒットメーカーだが、桑田佳祐や宇多田ヒカルといった大御所もトップ10入りしており、改めてアニソンに起用されるアーティストの幅広さが証明された。音楽業界にとって、アニメ楽曲の影響は今後も続きそうだ。
構成/KUMU




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