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くら寿司の技術の頂点を決める世界大会に密着!「KURA-No.1 GRAND PRIX 2026」がめちゃくちゃ面白い

2026.08.13

私たちが日常的に利用している回転寿司チェーン・くら寿司。その全国・世界の店舗で働くスタッフたちが、技術を競い合う大会があることをご存じだろうか。

スピード、技術、そして美しさ──。その道を極めた者たちが世界の頂点を目指す、白熱の戦いをレポートする。

『KURA-No.1 GRAND PRIX』とは?

2026年月現在、くら寿司は世界708店舗(日本551/米国94/台湾63)を展開し、約6万人ものスタッフが働いています。

『KURA-No.1 GRAND PRIX』(以下、くらワングランプリ)は、世界中のくら寿司店舗スタッフがチームを組み、互いに技術を磨きながらモチベーション向上と品質強化を図る社内コンテスト。店舗で行うサービスを競技化し、「スピード」「正確性」「見た目の美しさ」を総合的に評価する大会です。

第5回目を迎えた2026年は、日本・米国・台湾の店舗に加え、本部やセントラルキッチンから選抜された全12チームが出場。開幕直後から会場は熱気に包まれ、世界大会ならではの緊張感が漂っていました。

くらワングランプリの5つの部門

会場となった会議室には、審査員・選手・サポートスタッフなど約150名が集結。各チームは5名で構成され、「にぎり製造」「ぐんかん製造」「ネタ切り」「デザート」「総合」の5部門に1名ずつ出場し、合計得点で勝敗が決まります。12チームのうち、決勝へ進めるのはわずか3チームです。

部屋の中心に4台の作業台が置かれ、選手たちは約1分間隔で競技をスタートしていきます。それぞれどんな競技が行われるのか、5つの部門をご紹介します。

1:にぎり製造部門

にぎり寿司の技術を競う部門。予選では5種10皿(合計20貫)、決勝では3種15皿(合計30貫)を握ります。

加点ポイントはスピード・技術・仕上がりの美しさなど。減点ポイントは「終了ボタンを押した後に商品を修正する」「ネタを冷蔵庫に戻し忘れる」など、実務に即した評価が行われます。

一番始めにスタートする部門ということもあり、予選では手が震えていたり終了後に思わず頭を抱えてしまったりと、緊張をしている選手も多かった模様。

しかし、種類の多いネタを扱いながらも後片付けまで丁寧に行う姿が目立ち、くら寿司スタッフの日頃の業務のレベルの高さがうかがえました。

2:ぐんかん製造部門

ぐんかん巻きの技術を競う部門。予選では3種8皿(合計16貫)、決勝では3種15皿(合計30貫)を作ります。

評価ポイントはにぎり製造部門と似ていますが、イクラやネギトロといったこぼれやすいネタを扱うため、より繊細な作業が求められます。

当日ネタ発表で「いなり寿司」が登場した瞬間に、会場中がどよめいたのが印象的でした。出場者にうかがったところ、いなり寿司は細かい作業が必要なうえ、これまで過去大会では出題されていなかったネタなのだそう。

それでも選手たちは手際よく揚げを開き、酢飯を詰め、コロンと可愛らしいいなり寿司を完成させていました。

3:ネタ切り部門

北海道産サーモンを寿司ネタに適した形へ切り分ける技術を競う部門。予選は15枚、決勝は30枚を切り分けます。

評価は「重さの量り方」「端材の処理」「包丁の置き方」など、マニュアル通りの作業ができているかどうかがポイントとなります。ただし、セントラルキッチンのスタッフに関しては公平性を考慮し、通常業務の中で行っているマグロのネタ切りが課題に設定されています。

これまでの部門との大きな違いは、ネタは一度切ってしまうと大幅な修正が効かないという点。緊張の中で、どれだけ普段通りの精度を保てるかが勝負の鍵となります。

そんな中で特に目立っていたのが、セントラルキッチンの選手。実はくら寿司の熟成マグロは、高品質を保つためすべてセントラルキッチンで切り分けているのだそう。

つまりセントラルキッチンで働く彼女らは、マグロのネタ切りのプロフェッショナル。筆を滑らせるような軽やかな動作でマグロを切り分ける姿は、まるで魔法のようでした。

4:デザート部門

指定されたデザート1種を作って技術を競う部門。予選は『抹茶どら焼きパフェ』、決勝は当日発表の新作3種から、くじ引きで1種を作ります。

くら寿司のデザートはどれも華やかでそれを目当てに通いたいほどに魅力的ですが、その分工程も複雑。手早くマニュアル通り正確に作るのは、実はとても難しい作業です。

しかし、選手の皆さんの技術は一級品。材料の重さを計ってバランス良く盛り付け、まるで見本写真のように美味しそうなパフェが完成しました。

決勝では初見のメニューを作るため、他の部門以上の緊張感に包まれます。

選手の皆さんは直前までマニュアルを読み込み、初めてとは思えないほどにスムーズに美しいデザートを完成させていました。

5:総合部門

にぎり・軍艦・デザート・ネタ切りのすべてを1名で行う、トライアスロンのようにハードな部門。技術の総合力はもちろん、長時間の競技を乗り切る集中力も試され、まさに鉄人レースのような内容でした。

軍艦→デザートのタイミングで隣の作業台へ移動するというアグレッシブな設定も印象的で、今回のくらワングランプリの象徴とも言えそうな競技内容でした。

白熱の決勝戦、その結果は…!

予選の結果、決勝へと勝ち進んだのは「城東今福店」「千葉駅前店」「台湾(1)チーム」の3チーム。決勝戦ではメディアの数も増え、空気が張り詰めるほどの緊張感です。

深呼吸をしながら作業台へと向かう選手もいれば、軽いステップで体を温める選手もいたりと、緊張感のほぐし方は様々。ひとたび競技が開始されると、全員が “ゾーン” 入っているかのように集中している様子が見られました。

競技結果は素人である筆者には判別がつかないほどにハイレベルで、スピード・仕上がり・片付けまですべてが完璧。

ストップボタンと同時にガッツポーズを決める選手や、「ナイス!」「完璧!」と声をかけるチームメイトの姿に胸が熱くなりました。

さて、白熱した決勝戦の結果は……

1位:城東今福店
2位:台湾1チーム
3位:千葉駅前店

おめでとうございます!

日本国内のみならず、海外や本社のスタッフまでが技術を競い合った『KURA-No.1 GRAND PRIX 2026』。日々の店舗運営の裏側で、これほどまでに高い技術と情熱が注がれていることを目の当たりにし、くら寿司というブランドを支える “人” の力の大きさを改めて感じさせられました。

競技を通じてスタッフ同士のチームワークも一段と高まり、会場全体が前向きな熱気に包まれていたのが印象的。こうした取り組みがくら寿司の品質を支えているのだと思うと、より一層くら寿司のファンとなった1日でした。

くらワングランプリの会場に隣接するくら寿司東貝塚店では、お客様への接客サービスを競う「接客コンテスト」も同時開催された
接客コンテストで入賞をした3名の皆さん。左から順に、銅賞:広島紙屋町店 松江優子さん/金賞:仙台中野栄店 小野寺方子さん/銀賞:平井店 継岩瞳さん
くらワングランプリで優勝した城東今福店の皆さん。学生時代のアルバイトから勤務を続けるメンバーもいるそうで、日頃から心がけるキレイで丁寧な作業とチームワークが優勝のカギとなった
くらワングランプリ2位の台湾1チームの皆さん。3名という少ない人数ながらそれぞれがベストを尽くし、見事2位へと輝いた。昨年から連続して出場するメンバーも
くらワングランプリ3位の千葉駅前店の皆さん。待機スペースでの和気あいあいとした雰囲気やメンバー同士で応援し合う姿から、普段から良い関係で働いていることが伝わってくる素敵なチームだった
くらワングランプリ個人賞を受賞された皆さん。左から順に、総合部門:千葉駅前店 市原梢さん/デザート部門:千葉駅前店 長岡多美代さん/ネタ切り部門:セントラルキッチン モッモッルインさん/ぐんかん部門:台湾1チーム 劉景恩さん/にぎり部門:千葉駅前店 大橋怜奈さん
作業を終えた選手は、自らの手で冷凍庫の上に設置されたストップボタンを押す
競技開始前の緊張が高まる中、チームメイトからの声援が選手たちの心の支えとなった
くら寿司USAでオープニングマネージャーを務めるクリストファー・ヘインズさん。両手を巧みに使い、ふたつのぐんかんに同時に海苔を巻くという超絶テクニックを披露し、観客席からは思わず「おぉーっ!」とどよめきが起こった。
寿司職人として18年間の経験を積んだのち、くら寿司USAでの勤務を2年前からスタートさせたダニエル・リーさん。本大会には、友人から贈られたという愛用のマイ包丁を携えて参加
通常の勤務ではまずあり得ないほどの大勢の人やカメラに囲まれ、競技は進んでいく。その様子はまさに世界大会といった光景

決勝戦のデザート部門では、くじ引きによって提供するメニューが決定される。この日初お披露目となった3種の新作スイーツは、今後店頭に並ぶ可能性もあるそうだ。どうぞお楽しみに!

競技前、デザート部門の選手たちはマニュアルを念入りに読み込み、手順を頭にしっかりと入れていく。競技中に確認することも可能だが、流れを事前にイメージしておくことが大切だ

すべての対戦において、審査員による念入りなチェックが行われる。採点の間、出場者たちは固唾をのんで見守る
対戦後は、作業台を初期状態へ戻すために運営スタッフたちが一斉に片付けに取りかかる。慌ただしくも手際よく進むその光景から、くらワングランプリが多くのスタッフの支えによって成り立っていることが伝わってくる

文/高木はるか

アウトドア系ライター。つよく、しぶとく、たくましくをモットーにバイクとキャンプしてます。 愛車はversys650、クロスカブ110、スーパーカブ90。

高木はるかの記事は下記のサイトから
https://riding-camping-haruka.com

編集/inox.

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スーパーカブ90、クロスカブ110、ヴェルシス650を所有する生粋のライダー。全国をツーリングして遊んでいるうちに、いつの間にかそれが仕事になっていた。夢は全国の酷道制覇と、タイでカブツーリング。車はハイゼットトラックを所有。2024年に第一子を出産し、ママさんライダーとなった。

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