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おっかさん、今すぐスマホの画面ロックを設定してくれ!高齢者ほど画面ロックをしていない人が多いことが判明

2026.08.21

スマホセキュリティの基本の「キ」。筆者はイロハの「イ」と表現するほうが好きなのだが、この際どちらでもいいだろう。このスマホセキュリティを自分の手で施すことが、現代人の必須スキルとなっている。

マルウェア対策、フィッシング詐欺対策、迷惑電話対策等々。しかし、どれをやるにしても「スマホの画面ロック」は最初の一歩として必ずやるべきだ。これは大学で言えば基礎科目、絶対に避けられない道である。

ところが、この画面ロックをやっていない世代というのが存在するそうだ。

画面ロックを設定しない「心理」

この記事を読んでいる皆さん、今すぐスマホの画面ロックを解除して、カフェやレストランのような公共の場のテーブルにしばらく置いてみてください。

もしも筆者が本気でそんなことを主張すると、たちまちのうちに炎上するに違いない。「そんな危険なことできるか!」と。だが、「危険」とは一体何の危険なのか? 命を奪われるわけではないはずだ。

「自分だけでなく、自分のスマホに記録されている個人情報が一気に流出してしまう。それを“危険”と言わずに何と言うんだ!?」

その通りである。スマホには所有者一人だけでなく、所有者の人脈に接触する人々の情報が眠っている。また、キャッシュレス決済サービスを利用している人にとってはスマホそのものが財布である。財布を公衆の場でほったらかしにする人はまずいない。

が、そうした意識はある特定より下の世代のものであることも事実である。

NTTドコモが運営するモバイル社会研究所が2024年11月4日に公表した調査によると、「80代前半の約4割がスマホのセキュリティ対策を何も行っていない」「画面ロックを利用している人は多いが、年代による差が大きい」ことが明らかになっている。

グラフを見てみると、確かに世代が上になればなるほどスマホセキュリティが疎かになっているようだ。

調査方法 訪問留置調査
調査対象 全国・60~84歳男女
有効回答数 1,130
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期 2024年1月

スマホの画面ロックを設定していない高齢者の心理について、筆者は思い当たる節がある。それは「自分はただの一市民で、そんな自分の個人情報など盗んでも大したことにはならないだろう」という発想だ。

電話帳に自宅の電話番号が掲載されていることにリスクはない。要はその感覚の延長線上で、「画面ロックなどしなくても大丈夫」という結論に達してしまっているのではないか。

コード決済を利用してるのに画面ロック未設定!?

次に、やはりモバイル社会研究所が2025年8月25日に公表した調査結果を取り上げたい。

これはQRコード決済サービスを利用している人の中で、どれだけの人が画面ロックを設定しているのかを確認する調査である。


日本全国のスマートフォンを利用する15~79歳を対象に、「QRコード決済(d払い、PayPay、au Payなどのスマホ決済)サービスを利用していますか」と伺いました。その結果、QRコード決済の利用率はスマートフォン利用者の60%となり、いずれの年代でも利用率は過半数を上回っていました。また、「画面ロック(パスワード、指紋認証等)を利用していますか」と伺った結果、スマートフォン利用者の71%が画面ロックを利用していると回答をしていました。
(QRコード決済サービス利用者の8割が画面ロックを行っている モバイル社会研究所)


その上で、コード決済サービスを利用している人に限定した調査も行われているが、70代の3~4割の人が画面ロックを設定していないという結果になっている。


調査方法 Web調査
調査対象 全国・15~79歳男女
有効回答数 6,962
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付。
調査時期 2025年1月


高齢者ほど、スマホセキュリティのイロハの「イ」を怠っている。そうした実態を自分事にしてみると、多くの人は「故郷の両親」の顔を思い浮かべるのではないか。

「面倒→スマホを利用しなくなる」可能性

かといって、高齢の両親に画面ロックの重要性を説得するのは一筋縄ではいかない。

このあたりを匂わせる調査結果がある。上述のモバイル社会研究所の2024年11月4日公開の調査だ。「新たなセキュリティ対策が必要となった場合、現在のスマホ利用を継続できる自信があるか」という内容で、これに対して70~80代の約7割が「スマホの継続利用に自信がない」と答えているのだ。

若い世代は「新たなセキュリティ対策」に難儀するようになったからといって、スマホ利用を諦めることは絶対にしない。しかし、高齢者の場合は「スマホは面倒」と感じるとその利用自体を取りやめてしまう可能性がある。「画面ロックの設定や暗証番号が分からない」と感じたら最後、スマホに触らなくなる……ということすらあり得るのだ。

が、そうはいってもスマホの画面ロックはセキュリティのイロハの「イ」。まずはこれをやらないと、上のレベルを目指すことはできない。

参考
ご自身のスマホセキュリティ対策、70~80代の約6割が十分でないモバイル社会研究所
QRコード決済サービス利用者の8割が画面ロックを行っているモバイル社会研究所

文/澤田真一

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1984年生まれ。静岡市生まれ相模原市育ち。グラップリング歴20年超。世界のスタートアップ情報からガジェットレビュー、Apple製品、キャッシュレス決済、その他諸々のジャンルの記事を執筆。

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