いつ起こるか分からない災害。とくに、地震被害時にも併発する火事は大きな被害をもたらす。今回、消防署との合同による防災訓練におじゃまし、参加してきた。
自宅にある消火器のイザというときの使い方、理解していますか?
まずは自宅に設置すべき消火器の使い方だ。覚え方の基本は「ピン、ポン、パン」である。まず黄色いピンを抜き(ピン)、ホースをポンと先端を持って外し(ポン/先を持たないとホースが暴れる心配がある)、レバーをパンと握り(パン)、消火薬剤が出る(噴射する)仕組みだ。消火器を用意していても、実際に使う場面まで操作はしないため、あらかじめ使い方を頭に入れておきたい。そして、例えばガスコンロ、鍋などから火が出ている場合、直接火元に噴射するのではなく(かえって火を拡散させる可能性がある)、間接的に天板や壁に噴射して消火するといい・・・と消防隊員の方から説明があった。ただし、背丈を超えるまで火柱が上がった場合は消火器での消化は困難。直ちに非難し、消防に通報するべし、とのことだ。なお、消火器には使用期限があるので、チェックが必要だ。
煙の中を非難する際の方法と自宅でできるアイデア
つぎに、火災などによる煙の中を非難する方法について説明を受けた。姿勢を低くし、煙を吸い込まないようにハンカチやタオル(可能なら濡らして)で口と鼻を覆い、視界がないのであれば、壁を探し、壁つたいに移動するといいとのこと。実際に模擬煙幕を張ったテントの中に入ったのだが、煙が充満した環境では視界はゼロに近い。消防署の方によれば、家の中が煙に包まれたと仮定して、目隠しをして避難経路を確認しておくといいとの説明を受けた(公共施設では緑の避難誘導灯を目印に)。筆者の自宅では、停電時に備え、廊下、階段の各所足元に電池式センサーライトを設置してあり、体を低い位置にして避難する際のLEDによるフットライト、光のガイドとして機能させている。
自治会が用意した初期消火用の消火ホースの使い方を実践
続いて、自治会で用意してある初期消火のための消火ホースの使い方を経験。2人1組の作業が必要で、一人はホース部分をしっかりと保持。二人目は左手でノズルの把手をしっかりと持ち、右手でホース先端のガイドを回して放水パターンと水量を調節。これも初めてでは戸惑うに違いないポイントであり、体験して良かったと痛感。住んでいる地域の自主防災体制についても、改めて確認しておくといい。
119番通報の仕方と流れ
ところで、119番通報の仕方について、慌てているときには焦って正しく伝えられないこともありがちだ。火災の場合の一連の流れを説明すると、消防庁「火事ですか、救急ですか」、通報者「火事です」、消防庁「消防車が向かう住所を教えてください」、通報者「東京都〇〇区、〇〇町、2-4-6です」、消防庁「何が燃えていますか」、通報者「リビングのストーブが燃えています」、消防庁「分かりました、消防隊が向かいます」という流れになる。サイレンの音が聞こえてきたら、消防車を誘導することも重要だ。
一方、救急の場合は、消防庁「火事ですか、救急ですか」、通報者「救急です」、消防庁「救急車が向かう住所を教えてください」、通報者「東京都〇〇区、〇〇町、2-4-6です」、消防庁「どうしましたか」、通報者「父が突然倒れて意識がありません」、消防庁「持病はありますか」、通報者「ありません」、消防庁「名前を教えてください/電話番号を聞くことも」、通報者「〇〇一郎です。電話番号は・・・」、消防庁「わかりました、救急隊が向かっています」という流れだ。救急車のサイレンの音が聞こえてきたら、手の空いている人が外に出て救急車を誘導すると確実だ。家族全員の持病、アレルギー、かかりつけの病院名などを把握しておく必要があると認識した。
最後に消防車を間近で見学させてもらい、防災訓練は終了。消防車に書かれている「PROFESSIONAL PRIDE」というロゴに、我々の安全・安心を支えてくれる消防隊員の方たちのプロフェッショナルなプライドで日々訓練し、救急に挑む様が見て取れる。
こうした防災訓練に参加する機会があれば、得ることは大きく、ぜひ参加し、防災を学んでいただきたい。
今回の防災訓練では、近所の公園に仮設トイレがあることも知った次第です・・・。
文/青山尚暉 (防災研究家) 画像は一部加工してあります
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