猛暑の長期化に伴い、「氷化」の波が広がりを見せている。ヨーグルトやめんつゆなど、従来常温で味わう食品を〝凍らせる〟ことで新しい食体験を提供する氷化グルメもその一例。これまで乳製品や液体調味料は、凍結することで食感や風味が壊れやすいことが課題だったが、糖度・粘度・油脂配合などを調整する〝氷化設計〟が進化し、おいしさはそのままに、シャリシャリとした涼感・食感まで楽しめるようになったのだ。
氷化現象は猛暑グッズ以外にも!
この「氷化」は食品類に留まらず、美容や日用品など多岐にわたるジャンルへ拡大しているのが新潮流だ。例えばドウシシャ『ゴリラの冷棒』は、猛暑対策グッズとして冷たさを追求し、熱伝導率の高いアルミ素材を使用することで〝痛冷たい〟使用感を実現した。
一方、美容分野では、資生堂がソルベ状の美容液『S ソルベセラム』を発売。「夏場は暑さでスキンケアそのものが面倒」としていた女性の心をつかみ、氷点下級の心地よさで注目を集めている。
こうした氷化商品急増の背景を、消費経済アナリストの渡辺広明さんは次のように分析する。
「夏の酷暑の常態化が、〝単に冷やすだけでは物足りない〟という消費者ニーズを加速させているのでしょう。メーカー側も、酷暑に対応した商品開発が収益に直結すると認識し、技術的な課題を乗り越え、これまでニッチだった〝凍らせる〟商品をマス市場へと展開しはじめたのです。また、〝常温で買ってきて、家庭で凍らせる〟という手法は、流通コスト的にも合理的。冷凍食品の品質向上や家庭用冷凍庫の普及で、家庭での冷凍への心理的ハードルが下がったことも大きいと思います」
「氷化」の今後の展開について渡辺さんは、「一過性のブームではなく、日本の夏に必須のライフスタイルとして定着する」と予測。来年以降、市場はさらに本格化し、あらゆるカテゴリーから「凍らせる」商品が登場する可能性を秘めていると見ている。猛暑が続く限り、「氷化」は進化を続け、新たな市場を形成していくだろう。
【DIMEの読み】
冷たい=心地よいと感じる氷化商品は、今後もニーズが高まること必至。肌感で心地よさを得やすい寝具、炎天下のスポーツやコスメ関連での商品開発に期待が寄せられそうだ。
グルメ
未体験の食感で、火照った脳と体がシャキンッ!

味の素『氷みぞれつゆ』オープン価格(実勢価格約200円)
冷凍庫で凍らせて揉むだけで、本格的な〝氷ぶっかけ〟が完成。シャリシャリとした氷つゆの食感と冷たさを楽しめる。味はかつおだしと鶏だしゆず風味の2種。

凍っても手で揉みほぐせる技術、溶けてもおいしい味の濃度、UX(ユーザー体験)の三位一体設計で氷化を成立。

チチヤス『凍らせて食べるチチヤスヨーグルト』162円
冷凍庫から出した直後は硬め、5分ほど経つとなめらかな食感に変化する「シャリのちなめらか」の新食感。持ち帰り途中で溶けない冷蔵販売。ラムネ味。

ヨーグルト本来の健康感は残しつつ、アイスにした時のスプーン通り、食感、味がベストになるよう絶妙に設計。
家電
好みに合わせ、多彩なアイスデザートが楽しめる!

クイジナート『フローズンデザートメーカー』1万7930円
材料を凍らせてセットし、ハンドルを押すだけ、1分でアイスができあがり。5モード搭載でシャーベットからミルク系まで自在に作れる新感覚メーカー。

アイスクリームのほかシャーベット、スラッシーなど5種のモード別に攪拌時の空気量を最適化し理想の食感へ。
日用品
パーソナル冷風機を超える、衝撃的な冷たさ


ドウシシャ『ゴリラの冷棒』2728円
アルミ製氷のうが約2℃まで一気に冷却。この冷棒を冷やしたい部位に当てると超ひんやり! 携帯氷のうにも保冷ボトルにもなる、猛暑対策の〝ゴリラ級〟冷却ギア。

高伝導アルミで冷たさを瞬時に伝え、真空層で保持。一般的な氷のうを超える約2℃の冷却性能を実現した。
コスメ
冷感コスメのニーズが後押し!氷点下美容液が登場

資生堂『S ソルベセラム』各2530円
凍らせるとソルベ状に変化。氷点下の冷感と美容成分が肌溶けし、夏のほてりを一気にリセットする新感覚の本格美容液(フレッシュクリア/ジューシープランプ各65g)。

冷感と美容成分を同時に届ける〝アイスデリバリー処方〟。肌に触れる瞬間の香りや触感でもご褒美感を得られる。
取材・文/大津恭子 編集/原口りう子
※本記事内に記載されている商品の価格は2026年6月30日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。




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