1960年代の高度成長期、日本では大気汚染が社会問題となっていた。1987年の本誌では「近頃ppmということばを耳にしない」という書き出しとともにこちらのデータが紹介されているが、今の時代ではppmが分からない人も多く、大気汚染という言葉もあまり耳にしない。そこで当時と同じ条件で東京23区におけるNO2のppmデータを比べたところ、数値はほぼ半分に減っていることが判明した。
その間、政府が様々な対策を打ち出しているが、中でも大きいのが1992年に公布された自動車から排出される汚染物質を削減するための特別措置法「自動車NOx・PM法」。ディーゼル車などを中心に窒素酸化物(NOx)の排出総量を削減したり、電気自動車の普及を推進するといった地道な取り組みが実を結んだ結果といえそうだ。
その一方、近年は近隣諸国の火力発電所などの燃料消費による〝越境大気汚染〟が問題になっている面も。大気汚染の削減は、まだ道半ばといえる。

『DIME』1987年11月5日号
東京23区のNO2濃度ランキング

大気汚染測定運動東京連絡会発表

近年は自動車の燃費・技術改善により排出ガスも大幅に減っている。
取材・文/高山 惠 イラスト/フジノマ 編集/轡田緒早




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