夏の風物詩、花火大会。だが最近は開催時期をずらすところが増えている。関東エリアを見ても、data 1のように分散しつつある。また有料席が増加。data 2のように1〜2万円の席を設定する大会も多い。
「花火大会を運営する皆様にうかがったところ、存続の危機に立たされている大会が多いという実態が見えてきました。ゲリラ豪雨による中止のリスク、スポンサーの撤退、安全面強化のための費用増加、人件費の高騰など、要因は多岐にわたります」(高田さん)
スポンサーに代わる新たな収益源として期待したい有料席だが、中止となってしまえば損失は避けられない。「大会は1年かけて準備するため、中止となると損害が大きい」と高田さんも話すように、今後も開催時期をずらす大会は増えるのではないだろうか。

さらにdata 3のように会場での課題も費用の増加につながると高田さんは分析する。「仮設トイレの設置や会場内の動線の設計、誘導スタッフの増員など、今の花火大会は昔よりもお金をかけるポイントが増えています」
昨今の温暖化で夜も気温が下がらず、暑さでストレスを抱えたまま鑑賞するためか、トラブルが起きるカップルも(data 4)。
「花火大会は当然開催されるものではなくなっています。『晴れ風ACTION』を始め様々な活動で花火大会を未来につないでいけたら嬉しいです」(高田さん)
ビールから花火大会へ恩返しする支援活動を展開しています。

キリンビール 「晴れ風」ブランド担当
高田 遼さん
キリンビール「晴れ風」の売上金の一部を自治体に寄付、花火大会や桜を守る活動を支援する「晴れ風ACTION」に携わる。
data1|花火=夏の風物詩、の式が変わるかも?
夏以外にも移りつつある花火大会
2026年、関東エリアの主な花火大会の開催予定
本誌調べ

足立の花火は2025年から天候や熱中症の対策のため開催日を5月末に変更したが強風で中止に。今年の開催は23年以来3年ぶりとなった。
data2|ところで有料席っていくらかかるの?
花火大会の有料席の価格
花火大会の観覧席の価格
本誌調べ ※現時点で価格が判明しているもののみ

1万円以上の席は1区画最大4人まで使用できる枡席や、5人まで使用できるテーブル席など、複数で使用できるところが多い。戸田橋花火大会の9万円の席は2名がけラグジュアリーシート。同日に対岸で行なわれるいたばし花火大会の花火も楽しめる。
data3|夏ならではの悩みもたくさん……
ストレスフリーな花火観賞は非現実的???
多くの花火大会のメイン会場である河川敷は、周囲の道路の道幅や公共交通機関でのアクセスの事情から数万人を集めるイベントに向かない場所が多い。そこに昨今の猛暑や着慣れない浴衣、履き慣れない下駄での移動……。どうしてもストレスは溜まりやすくなる。
花火大会で困ることは?(複数回答可)


約2万発の花火が夜空を彩る隅田川花火大会だが、最近は混雑が話題になることも。
data4|音に紛れて愛の告白……よりも先にすべきことがいっぱい?
意外と失敗できない花火大会の男女事情!
「その時はギクシャクしたが……」「相手への気持ちが冷めた」といった厳しめの評価は男性よりも女性の方が多い結果に。「張り切って浴衣で来たのに……」という気持ちが、ちょっとした不満を大きく増幅させているのだろう。
恋人や気になっている異性と花火大会に行ったとき「苦い思い出」はありますか?

その花火大会後、お相手との関係性やお相手に対する気持ちに変化はありましたか?

2024 株式会社オーネット調べ

取材・文/渡辺雅史 イラスト/フジノマ 編集/轡田緒早




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