人間ドックを受けて、投資家にとっての「健康資本」について考えてみました
先日、半年ぶりに人間ドックを受けてきて、「自分の体が最大の資本であり、健康こそが最も大事な資産」と改めて実感しました。
僕は今、半年に一度のペースで受診するようにしています。「そんなに頻繁に受ける必要があるのか?」と思われるかもしれませんが、投資家というのは常に「最悪のリスク」を想定して動く生き物です。病気も株と同じで、ボロが出る前に、あるいは取り返しのつかない大暴落(重症化)になる前に、早期発見・早期対策を打つことが、長期的なパフォーマンスに直結するからです。
ただ、医療の世界も投資の世界と同じで、「正解」がひとつではありません。最近、ある高名な医師の先生にお会いしたのですが、そこで興味深い話を聞きました。超富裕層向けの人間ドックでは最新の特別な検査を行なうものの、その検査が実は体に負担をかけてしまい、別のリスクを招く可能性があるというんです。病気を見つけて健康を取り戻すための検査そのものが、体にダメージを与えるケースがあるなんて……意識したことがなかったので驚きました。
今回の人間ドックは、「自分が正しいと思っていることが、実は正しくない可能性もあるのではないか」、そんなことを考えるきっかけとなりました。

自分への健康投資が逆にリスクを生むことも? 健康資本に対しても、リスクとリターンを考えることが重要(写真はイメージ)
今までの常識が非常識になることがある医療の世界
最近、糖尿病治療薬「マンジャロ」が話題になっていますよね。マンジャロを使っている人に聞くと、服用することで食事量が減り、体に力が入らなくなったり、やる気が出なくなったりする人もいるようです。
もちろん、糖尿病の治療のためにこの薬を服用している人は仕方ないのですが、現実にそういったケースは存在する。僕自身がそうなった時のことを想像してみます。もし、やる気や集中力が著しく低下してトレード中も頭がぼーっとして、判断が鈍り、大きな損失を出してしまったら……。この仮定は「お金と健康を天秤にかけている」のではありません。僕にとっての大事な本業が、服薬とひきかえにできなくなるかもしれない。「病気の治療も、リスクとリターンを考えなければならないんだな」と考えさせられたわけです。治療の場合には医師の指導がないと服用開始・使用中止はできませんから、リスクとリターンを天秤にかけたからといって、選択の自由があるわけではないケースも多々あるでしょう。一方、人間ドックならリスクとリターンを自分でコントロールできるかもしれません。
医学の世界は日々、新しい研究成果やエビデンスが生まれ、着実に進化を遂げています。「今までの常識が非常識になる」ことがありますし、専門家でも意見が割れるようなこともあります。
結局のところ、健康管理も投資も、根底にあるのは「変化しつづける環境の中で、いかに自分をアップデートしつづけるか」ということに集約されるのではないかと思います。自分のライフスタイルや仕事との親和性を考えたうえで適切な「投資」を選択すること、そして健康資本を守りつつ資本を増やす。その難しさと大切さを痛感しました。
流行を斬る!
【1】投資家が人間ドックを重視するのはリスク管理のため。「健康」は最大の資本
【2】検査や薬もコスト対効果で考えることが大切。利益が上回る「適切な投資」を見極める
【3】医療の常識も日々変化する。固定観念を捨て、自分を常にアップデートしつづけよう

テスタさん
2005年、300万円を元手にデイトレを中心に株式投資を開始、6年目で億トレーダーに。2015年からは中長期投資も始める。収支は19年連続プラスで、生涯獲得利益は100億円を超える。監修本『マンガでわかるテスタの株式』(大和書房)が発売中。
文/テスタ 構成/向井翔太 編集/千葉康永




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