今から約8か月後には社会の一員となる2027年卒業予定の大学生・大学院生。彼らは入社予定先の初任給に満足しているのだろうか?また、初任給は何に使う予定なのだろうか?
マイナビはこのほど、2027 年卒業予定の全国の大学生、大学院生1439名を対象に実施した、「マイナビ2027年卒 大学生キャリア意向調査6月<初任給について>」の結果を発表した。
27年卒学生の7割以上が入社予定先の初任給に満足。平均初任給は27万4510円
27年卒業予定の学生に対し、入社予定先の初任給への満足度を聞いたところ、「満足している(「とても満足している(21.8%)」+「満足している(55.0%)」の合計)」は76.8%で、7割以上の学生が満足していることがわかった。また、初任給の平均は274,510円であった。初任給の満足度別にみると「満足している」学生は平均281,464円で、「満足していない」学生は平均248,073円と約3万円以上の差がみられた。【図1、2】
初任給の使い道は、「両親・家族」が最多。「NISA」などの貯蓄や新生活準備に充てる声も
初任給の使い道について聞いたところ、「両親・家族」に使いたいという回答が最も多く、次いで「貯金・貯蓄」、「生活費」となった。具体的には、「親に美味しいご飯をご馳走する」「プレゼントを贈る」など、これまで育ててくれた両親や家族への感謝を形にしたいという声が多くみられた。
また、「一人暮らしにかかる費用に充てる」など、新生活の準備に活用したいという意見も挙がった。さらに、「NISAなどの投資に回したい」といった資産形成を意識した回答もみられ、若年層の間でも将来を見据えたお金の使い方への関心が広がっている様子がうかがえる。一方で、「初任給で買ったものとして思い出に残る品を購入したい」といった、社会人としての第一歩を記念する特別な買い物をしたいと考える意見もみられた。【図3】
入社予定先を決定した学生の6割以上が、初任給は入社予定先の決定に「影響した」と回答。初任給への優先度は「平均的な金額であれば希望条件を優先」が最多
入社予定先の決定に対し、初任給がどの程度影響したのかを聞いたところ、「影響があった」学生は65.8%だった。また、入社予定先の決定に関して初任給の優先度を聞くと、「平均的な金額であれば、希望の条件を優先する(37.1%)」がもっとも高かった。
この結果から、学生は初任給の高さだけではなく、仕事内容や働く環境など、自身が希望する条件とのバランスを考慮しながら入社先を決定している様子がうかがえる。
一方、入社予定先の初任給に「満足していない」と答えた学生に対し、初任給が自分の希望に満たない場合でも魅力的に感じる企業の特徴を聞いたところ、「希望勤務地で働ける(46.5%)」がもっとも多く、次いで「希望職種の仕事に就ける(38.2%)」となった。【図4、5、6】
■調査担当者コメント
本調査では多くの学生が、入社予定先の初任給に満足していることがわかりました。一方で、初任給に「満足していない」学生は、「満足している」学生と比べて実際の初任給水準が低い傾向にありました。
しかし、初任給が希望する水準に達していない場合であっても、「希望勤務地で働ける」「希望職種の仕事に就ける」といった就業条件が、企業の魅力につながる可能性がうかがえました。
一方で、職種別コースを導入している企業や、初期配属の確約を行っている企業はいずれも約4割にとどまっており※、企業側の受け入れ体制にはまだ差がある可能性もあります。学生は初任給だけでなく、自身のキャリアや働き方に関わる条件も重視していることから、こうした希望と企業が提供できる就業条件とのすり合わせを柔軟に行える体制づくりが、今後の採用活動において重要なポイントになるのではないでしょうか。
※「マイナビ2027年卒企業新卒採用予定調査」
マイナビキャリアリサーチラボ 研究員・中島英里香氏
<【調査概要】「マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査6月<初任給について>」>
調査期間/2026年6月25日(木)~2026年6月30日(火)
調査方法/マイナビ2027会員(退会者含む)にWEB DMを配信し、インターネットアンケートより回収
調査対象/2027年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生
調査機関/自社調べ
有効回答数/1,439名(文系男子250名、理系男子308名、文系女子596名、理系女子285名)
出典元:マイナビ
構成/こじへい




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