AIグラス市場が急速に盛り上がる中、中国・INMOが日本市場へ投入する最新モデル「INMO GO3」が発表された。本機は写真撮影や動画撮影、ナビゲーションなど多彩な機能を備える一方で、最大の特徴はリアルタイム翻訳に特化した設計にある。実際に発表会で体験したところ、視界に翻訳文を表示するだけでなく、オプションのスピーカーを組み合わせることで、自分の話した内容まで相手の言語で音声再生できる点が非常に印象的だった。日本での販売価格は9万9800円だ。
両眼ディスプレイで翻訳文を読む、新しいコミュニケーション体験
INMO GO3は両眼に緑色のMicro LEDディスプレイを搭載し、翻訳された文章を視界へリアルタイムに表示するAIグラスである。片眼表示の製品とは異なり、自然な視線で字幕を読むことができるため、相手の表情を見ながら会話を続けられるのが特徴だ。
対応言語は98言語。さらにiOSは13言語、Androidは9言語のオフライン翻訳にも対応するため、通信環境が不安定な場所でも最低限の翻訳機能を利用できる。海外旅行だけでなく、海外展示会や取材現場でも活躍する場面は多そうだ。
オプションスピーカーで「同時通訳」のような会話が可能
今回最も興味深かったのが、専用オプションのスピーカーである。
通常の翻訳グラスは相手の発言を自分が読むだけだが、このスピーカーを組み合わせることで、自分が話した内容を翻訳し、そのまま相手の言語で音声として再生してくれる。
つまり、お互いが母国語で話しながらコミュニケーションできる同時通訳に近い使い方が可能になる。実際のデモでは、会話のテンポを大きく損なうことなくやり取りでき、海外旅行だけでなく接客や商談など幅広い用途が期待できると感じた。
ナビも撮影もこなすオールインワンAIグラス
翻訳機能だけでなく、ナビゲーション機能も搭載予定。進行方向やルート案内を視界へ表示できるため、スマートフォンを何度も取り出す必要がない。
さらに静止画・動画撮影にも対応し、目の前の看板やメニューなどを撮影して翻訳する機能も利用できる。海外では文字情報を理解する場面も多いため、この機能は実用性が高そうだ。
これだけの機能を搭載しながら、本体重量はわずか58g。実際に装着してみても重さはあまり感じず、長時間でも比較的快適に使用できそうな印象を受けた。
翻訳特化型だからこそ実用性が高い
近年はAIグラスが相次いで登場しているが、INMO GO3は「あれもこれも」ではなく、翻訳という用途を中心に磨き上げた製品という印象を受けた。
リアルタイム字幕表示、音声翻訳、オフライン翻訳、撮影による文字認識翻訳まで備え、海外で必要となる機能が一通り揃っている。ナビゲーション機能も加われば、海外旅行ではスマートフォンを取り出す機会を大幅に減らせる可能性がある。
翻訳AIグラスというカテゴリーにおいて、現時点では完成度の高い一台として注目すべき製品と言えるだろう。
関連情報
INMO
写真・文/ゴン川野
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