大学時代はよく利用しても、卒業すると縁遠くなってしまう人が意外と多い生活協同組合(以下生協と略)。7月30日はその生協の日である。1948年7月30日に「消費生活協同組合法(生協法)」が公布され、日本生活協同組合連合会(以下、日本生協連)によって記念日が定められた。1951年に設立した日本生協連、今年で設立75周年を迎える。今回は一般的にはあまり知られていない、生協オリジナルの隠れた人気商品などを紹介しよう。
本場の味で大人気
1)専門店の味を再現した産地別冷凍ラーメン
昨年から大人気となっている商品のひとつが「ご当地冷凍ラーメン」だ。麺・スープ・具材がセットとなって、鍋ひとつで本格的な味が楽しめる。「CO・OP東珍康監修 尾道ラーメン背脂醤油」や「CO・OPけやき監修 札幌味噌ラーメン」、「CO・OP喜多方ラーメン坂内監修 コクうま醤油」は、ラーメン専門店の味を家庭で楽しめるというところが人気の理由の一つだ。
冷凍ラーメンでは「CO・OP長崎風ちゃんぽん」や、「CO・OP国産野菜の五目あんかけラーメン」も大人気で、それぞれ野菜や海鮮といった具材がたくさん入っている。野菜を刻んだりスープを作る手間も不要で、何より味が本格的で、外食にも負けない味と評判を呼んだ。
価格は「CO・OP 東珍康監修 尾道ラーメン 背脂醤油」で一袋591円と、一般的な冷凍ラーメンに比べるとやや高価格な印象だが、二食分入っての値段で、しかもチャーシューやメンマ、ネギなどの具材もたくさん入っている。一食に換算すると、むしろ安い印象を受けた。
冷凍王子こと西川剛史さん(冷凍食品専門家・冷凍生活アドバイザー)は、コープの冷凍具付き麵TOP3として「CO・OP国産野菜の五目あんかけラーメン」、「CO・OPけやき監修札幌味噌ラーメン」、「CO・OP海鮮ちゃんぽん 海老と帆立入り」、をあげていた。生協の冷凍ラーメンは隠れたヒット商品となっていた。
2)「コープクオリティ」は贈答品としても最適
生協では美味しさにこだわったブランドを「コープクオリティ」として提案し、緑と金のブランドロゴをつけて販売している。原料や素材にこだわり、他の製品とは異なるこだわりがある商品で、約100人の組合員モニターによるテストにより、8割以上が美味しいと判定した商品に限定されている。
特に現在も大人気商品となっている「CO・OP3種のナッツが入った塩バターサブレ」や、「CO・OPとろけるはちみつヨーグルト」、「CO・OP粗挽きハニーマスタードドレッシング」は美味しいと評判になった。「CO・OP3種のナッツが入った塩バターサブレ」や「CO・OPアーモンドリーフ」などは贈答品としても評価が高い。
国産小麦を使い全卵に加えてさらに卵黄を追加した生地を焼き上げた「CO・OP五三焼カステラ」は、カステラ好きにはたまらない美味しさ。阿波和三盆を使っているので、甘いけれどくどくない。カステラの本場、長崎県内で焼き上げただけあって、地元の五三焼カステラに負けない味を確保していて、ぜひお勧めしたい逸品である。
食品以外にも優れた人気商品
生協といえば食品に目が向きがちだが、実は衣料品や日用品の中にも隠れた人気商品が存在している。「CO・OP赤ちゃんの手くちふき80枚入り3パック」は、デリケートな口元を傷つけないソフトな柔らかさと、手ごろな価格で支持されていた。
また、生協では環境や社会に配慮した商品づくりに力を入れてきた。衣料品分野ではオーガニックコットンや再生素材を使用した衣料品など、サステナブル商品も展開している。こうした取り組みに加え、国産の岡山KUROKIのデニム生地を使ったジーンズも堅調に売り上げを伸ばしてきた。酷暑が予想されている今夏は、薄手のライトオンスデニムなども好調で、デニムのワイドパンツなどの大きめのシルエットは、ファッション性を重視する若い女性組合員にも好評である。
「お誕生前申し込み」は生まれる前の子どもにかける保障
さらに保障商品の中にも生協ならではの人気商品があった。加入には一定の条件が必要だが、基本的に妊娠22週未満の妊婦さんが、赤ちゃんの健康状態にかかわらず申し込みが可能となる保障である。生まれた日から保障が開始されるサービスで、出生直後の赤ちゃんの入院や手術などのリスクに対し、月掛金1000円という手軽な掛金で保障してもらえる。
生協が提供している保障商品なので、基本的には生協の組合員でなければ加入できないサービスなのだが、この制度を目当てに生協に加入する人も少しずつ増えてきた。特に生まれた直後の入院・手術に対応できるとあって、注目を集め、今年2月21日から5月22日までの累計で申し込み者数13426人。この制度のために生協に加入した人は6588人と、4割以上がこれまで生協を利用していなかった世帯だった。
生まれる前から大切な家族を守りたいという家族の気持ちに寄り添った保障制度となっている。生協に関心をもってもらうための、ひとつの切り札となっていた。
推しコープキャンペーン
これら人気商品を含め、組合員や職員が推す「みんなのおすすめ!もっと推しコープキャンペーン」が生協の日に合わせて現在、開催されている。生協の日特設Webサイトで「もっと推しコープ商品」を紹介しているほか、キャンペーンテーマソングの「推しコープサンバ」も掲載されている。
また、旅のガイドブックである「地球の歩き方」((株)地球の歩き方、代表取締役社長新井邦弘氏)とコラボレーションしたタイアップキャンペーンを開催している。9月20日まで約3ヵ月間、「推しコープ」で集まった組合員の声をもとにコープ商品の”推しポイント”を紹介しつつ、「地球の歩き方」編集室メンバーがガイドブック編集者ならではの視点で楽しく紹介している。
旅行ガイドを見るように商品との出会いを楽しめる特集紙面や、ポスター、POPなどを展開しているほか、実食したコメントなども入れて、商品の魅力を深堀している。
コープ商品事業では、物価高に対応した価格対応や、商品の価値・魅力が伝わる開発を目指した「価値訴求」を今後の課題に掲げており、これからもこうした「生協でしか買えない」商品や、「生協ならでは」の新たな価値を有した商品開発を目指す方針である。日々の生活をちょっと豊かにするために、ぜひ生協の商品※も試してみて。
※)取り扱いや価格は地域の生協によって異なります。
文/柿川鮎子
母親から息子へと受け継がれてきたコープ化粧品が令和の今、再評価される理由
生協の取扱商品の中で、定番ヒット商品となっているのが化粧品である。 生協の化粧品は1970年代、化粧品による肌トラブルが多発する中、安全・安心な化粧品を使いたい…




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