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新たな省エネ投資として定着するか!?酷暑と光熱費対策で注目の〝窓リノベ〟って何?

2026.08.01

ますます暑くなる日本の夏。エアコンを上手く使って凌ぎたいが、光熱費の高騰が追い打ちをかける。そこで今注目されているのが〝窓の断熱〟だ。

何を隠そう、夏の冷房時は熱の73%、冬の暖房時は58%が窓やドアから流出入しているといわれており、断熱リフォームは光熱費削減と快適性向上に直結。電気代削減のほかに、室内の快適性向上や防音・防犯などのメリットも得られるのだ。

熱中症発生現場の約4割を住居内が占める

日本の夏の最高気温記録が更新し続けている。同時に、熱中症警戒アラートの発表回数も多くなり、実際に熱中症の疑いで搬送される人も増え続けている。

熱中症というと、運動中や屋外での作業中になるイメージが強いが、実は38.1%が住居内で発生しているのだ。

総務省消防庁の昨年のデータによると、搬送される人の約52%が65歳以上の高齢者が占めており、エアコンを使用せずに、知らず知らずのうちに重症化するケースが多発しているのだという。しかも、夜間に発症する人も多いので、就寝時の室温調節や水分補給も重要になってくる。

エアコンや扇風機での暑さ対策が欠かせない今、気になるのが光熱費の高騰である。

なぜ今〝窓の断熱〟が注目されているのか?

総務省の発表によると、2人以上の世帯の電気代は、2015年からの10年間で年間2万5907円増加している。なかでも家庭の電気代の約3割を夏・冬ともにエアコンが占めている。

そこで、家屋の断熱が注目を集めている。

「家屋への熱の出入りの多くが開口部、つまり、窓が占めています」そう語るのは、LIXIL・ジャパンコミュニケーションズ部の金澤直樹さんだ。

「特に夏は73%と大きな割合を占めますから、窓をリフォームするだけでも大きな効果が出せます。断熱性が高まると、夏は涼しく、冬は暖かいという快適性さを実感しやすくなるのです。

電気代に目を向けると、ある一定条件のシミュレーションでは、年間約2万円以上削減できたという例があります」(金澤さん)

内窓を取り付けるだけで断熱性が向上

窓リノベを比較的簡単に済ませる秘策がある。それが『インプラス』だ。

LIXILのサッシ・ドア事業部、プロモーション企画グループの高橋裕子さんが解説する。

「インプラスとは、既存の窓に〝内窓〟を取り付ける方法のこと。二重窓にして空気の層を作ることで、断熱と防音効果を高めるわけです。内窓にもクレセント鍵が付くので、防犯効果も高くなります」

「内窓のフレームは、樹脂で作るのが主流。樹脂は熱伝導率が低いので、断熱性が高まります」

さらにLIXILでは樹脂の窓枠に〝ダストバリア〟という独自技術を取り入れている。

「樹脂には、静電気でホコリや汚れを引き付けるというデメリットがあります。そこで帯電性を低くするコーティングを施すことで、静電気が生じにくくしています」

内側の窓枠は、白色だけでなくデザイン性の高い柄も用意。部屋の雰囲気や好みで、すきなデザインを選ぶことができる。

「インプラスに加えて、窓の外側にスタイルシェード(外付け日よけ)を設置すると、断熱効果がより高くなりますよ」

室温上昇の大きな原因は、窓から侵入する太陽光の熱(日射熱)だ。スタイルシェードには、室内のカーテンだけでは防ぎ切れないこの太陽熱を、窓の外側で遮断して室内の温度上昇を強力に抑える効果があるという。

気になる費用も補助金を使えばお得感満載!

窓の断熱改修は高い初期費用がネックとなるが、国や自治体の補助金制度を賢く活用することで、実質的な自己負担額を大幅に軽減できる。上の表はその一例。

まず、環境省が主導する『先進的窓リノベ2026事業』というものがある。これは2050年までの温室効果ガス排出量実質ゼロ(ネット・ゼロ)達成に向けた住宅の省エネ・省CO2推進策で、高効率な断熱窓への改修を国が強力に支援することで、家庭のエネルギー消費削減を目指す。

次に東京都在住者におすすめなのが、『令和8年度クール・ネット東京』の助成金。こちらの事業内容も、高断熱窓や高断熱ドアへの改修を促し、省エネに役立てようというもの。東京都以外の各府県でも似たような助成や補助を実施しているはずなので、調べてみるといいだろう。

今回は、冬を再現した0℃の空間に断熱等級別に3つの部屋を設置したショールーム『住まいStudio』も取材させてもらったが、断熱性や気密性によって、かなり体感温度や快適性が違うことに驚かされた。

それに加えて、画面左上に出ているが暖房費※1の違いもかなり大きい。まずは、省エネと光熱費の低減を目指して、窓リノベを実施してみてはどうだろうか。

※1暖房費:暖房期間(12/1~3/31)のエアコン1台の電気代、27円/kWhで試算

取材・撮影・文/松尾直俊

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福岡県久留米市生まれ。編集プロダクション勤務後フリーランスに。筋トレやダイエットにスポーツ、健康情報を中心に、酒や食から80年代アイドル、アニメや特撮に加えてクルマやバイク、モノ関連まで書ける守備範囲が広いフリーの編集/ライター。難しい話をわかりやすく書くことを心がけています。

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