「今やヘッドホンは、音楽を聴くだけでなく、幅広い用途で使われるようになりました。そのため、ゲーミング用や映画観賞向けなど、シーンに応じた製品づくりが各社とも顕著になってきています」
そう話すのは、コアなオーディオファンに愛されるイヤホン・ヘッドホン専門店『e☆イヤホン』の〝はまちゃん〟さん。ヘッドホンはイヤーパッドの大きさなどにより、耳全体を包み込むオーバーヘッドタイプと、耳の上にかぶさるオンイヤータイプに分類される。とりわけ現在は、後者においてレトロデザインのムーブメントが到来中だ。
「ファッション目的で欲する若年層と、昔を懐かしむオーディオ好きの中高年層を両方とも狙えることから、レトロデザインを採用する機種が増えてきました。SNSで話題になることも多くなっています」

はまちゃんさんによれば、ヘッドホンにおけるオーバーヘッドタイプとオンイヤータイプの構成比は、約8対2の割合。レトロデザインブームの後押しもあり、後者のシェアが徐々に拡大しているそうだ。
レトロデザインの中でも、特にスケルトンデザインを採用するオンイヤーヘッドホンは、ラインアップの拡充が目覚ましいという。
「例えば、MONDOでは〝ギンギン〟に透明な定番のタイプに加えて、2026年1月には黒みがかったスモーキーなタイプをラインアップに追加しました。一方、FIIOはTransparent(無色)、Black(黒)、Burgundy(赤)、Cyan(青)といった4種類のクリアカラーを用意しています」
なお、e☆イヤホンで取り扱いのないkm5の製品も透明樹脂のモデルを追加。選択肢が着実に広がっている。最近では樹脂の耐久性が向上し、長く使いつづけても変色しにくくなってきているとか。好きなカラーを末永く愛用できるスケルトンデザインのレトロな〝リバイバルヘッドホン〟。各特徴をふまえ、お気に入りの一台を見つけてほしい。
1990年代後半~2000年代にかけて流行した透明デザイン人気が再燃
私が試聴しました!

音楽好きオーディオレビュアー
ねこしさん
レビューしたイヤホンやヘッドホンを中心に、オーディオ機器の魅力をYouTubeチャンネル(ねこし–にゃんまるちゃんねる!)やSNSで発信中!
長時間使えるロングバッテリータイプ
FIIO『EH11』
7920円(直販価格)

オーディオファンから絶大な信頼を得るFIIOの新作ヘッドホン。ハイレゾ認証の無線規格LDACに対応し、アプリとの連携による拡張性も備える。ウッド調のコントローラーノブや5色展開のバリエーションも魅力だ。
〈ねこし’s Check♪〉セミオープン型ならではのクリアで抜けのいい中高域と自然なボーカルが心地よく、1万円以下とは思えない上質なサウンドです!

快適に着用できる軽量タイプ
MONDO『FREESTYLE Smoky Headphone(Transparent)』
1万4800円

一部ライフスタイルショップと公式オンラインショップで展開している限定版。約68gの軽さと最長約22時間再生できるタフさを兼ね備え、専用アプリで音質設定も可能。ルックスはレトロ調だが、各種仕様は〝本格派〟だ。
〈ねこし’s Check♪〉横方向へと広がる音が心地よく落ち着いたトーンのサウンドは、デスクワーク中にチルな音楽をリラックスして聴くのにピッタリ!

ハイレゾ&有線接続&NC対応の多機能タイプ
km5『Hp1 Clear』
2万2000円

LE AudioやANCなどの最新機能を備える。ワイヤレスだけでなく有線での接続にも対応。有線の際にはロスレス再生も可能だ。サラッと快適に感じる硬めのイヤーパッドは別色に交換でき、イメチェンを手軽に楽しめる。
〈ねこし’s Check♪〉レトロな外観をいい意味で裏切る〝美音系〟のサウンドが魅力。高音域が刺さるような感覚がなく、長時間聴いても疲れにくいです!

音切れの心配がない有線タイプ
水月雨/Moondrop『Old Fashioned』
4680円(3.5mm版)/5940円(Type-C版)

ワイヤレス全盛期だからこそ新鮮に響く、充電不要で音切れのない硬派な有線ヘッドホン。イヤーパッドが大きく、装着時の安心度が高い。リケーブルに対応し、自分好みの音質へ〝カスタムするロマン〟も楽しめる。
〈ねこし’s Check♪〉水月雨/Moondropらしいクリアでみずみずしいサウンドが魅力。特にギターのカッティングをはじめ、生楽器の表現力は圧倒的!

撮影/園田昭彦 取材・文・編集/田尻健二郎
※本記事内に記載されている商品の価格は2026年6月30日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。




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