2026年7月24日より『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』が公開されている。入場者特典の第1弾として配布されるのは、ちいかわやハチワレ、うさぎなど全8種類の「チャームミニフィギュア」だ。バッグや傘などに取り付けられる、いわゆる今話題の“めじるし系”のアイテムだ。
ただし、特典の種類は選べない完全ランダム。SNSではコンプやお目当てのキャラを求めて、公開初日から複数回鑑賞している熱心なファンの姿も目立っている。
しかし、8種類がそれぞれ同じ確率で封入されていると仮定した場合、全種コンプリートまでに平均で何回、劇場へ足を運ぶことになるのだろうか。ランダム入場者特典の厳しさを、確率から考えてみたい。
全8種コンプの期待値は約21.7回
コンプまでに何回の鑑賞が必要か?
この問いには「クーポンコレクター問題」と呼ばれる確率論の計算から求めることができます。全8種が全て同じ確率で配布されていると仮定した場合、コンプリートの期待値は約21.74回、つまり約22回です。
期待値とは理論上の平均値なので、もちろん22回鑑賞をしてもそろわないこともあり得ます。22回鑑賞して約7割、30回鑑賞して9割の人がコンプできる計算です。
ちなみに、コンプリートを目指すと最後の1種類が最大の壁になります。というのも7種類そろった状態で最後の1種を入手できる確率は1/8(12.5%)だからです。その最後の1種類のために平均8回程度の鑑賞が必要になります。実は、コンプリートまでの期待値約22回のうち、3分の1以上が最後の1種類に費やされる計算です。
一方、「ちいかわだけ欲しい」「ハチワレだけ欲しい」といったように特定の1種類だけを狙う場合の期待値は平均8回。9割程度の確率で目当てのキャラクターを手に入れるには、約18回の鑑賞が必要となる。
大手シネコンの「一般」の鑑賞料金は2000〜2200円。22回を鑑賞するとなると4万円を超える計算です。今回紹介した考え方は、映画の入場者特典だけでなく、カプセルトイやブラインドパッケージなど、ランダム商品全般にも当てはめることができます。
確率を計算すると完全ランダム配布が想像以上に厳しい仕組みであることが見えてきます。

(C)ナガノ / 2026「映画ちいかわ」製作委員会
文・編集/峯亮佑




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