小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

中東情勢の緊迫化によりドル円は39年7か月ぶりに163円台へ、一方でボラティリティ水準が低く為替介入を急ぐ段階ではない?

2026.07.27

2026年7月21日、1ドルが1986年12月以来となる163円台をつけ、経済ニュース等で大きく報じられた。当時は前年の1985年9月22日、ニューヨークのプラザホテルにおいて過剰なドル高の是正のためのG5(日・米・英・独・仏)会議が開催され、通貨切り上げや協調介入などを実施する、いわゆる「プラザ合意」を発表。ドル売りが調整局面を迎えたことが原因と言われている。

今回は米イラン紛争の状況悪化が要因と推測されるが、三井住友DSアセットマネジメント チーフマーケットストラテジスト・市川雅浩氏から分析リポートが届いているので、その概要をお伝えする。

足元で中東情勢が急速に緊迫化したことを受けて、ドル円は約39年7か月ぶりとなる163円台へ

7月21日のニューヨーク外国為替市場ではドル高・円安が進行。ドル円は一時1ドル=163円24銭水準をつけ、約39年7か月ぶりとなる163円台に到達した。背景には、足元で中東情勢が急速に緊迫化したことを受け、基軸通貨で流動性の高いドルに一時避難的に資金が流入する、いわゆる「有事のドル買い」が優勢になったと推測され、同日のドルは、円を含む先進国の主要通貨に対して上昇する動きがみられた。

中東情勢については、米国が7月20日まで10日連続でイランを攻撃しており、イランも湾岸諸国の米軍施設を攻撃するなど、両国の応酬が続いている。

また、親イラン武装組織フーシは20日、サウジアラビアに対し、紅海を念頭に「海上封鎖」を即時実施すると宣言。さらにトランプ米大統領は21日、イランの核関連施設があるとされる地域を近く非常に激しく攻撃すると警告しており、米国とイランが再び全面衝突する懸念が強まっている。

■この先は為替介入の有無が焦点、ただボラティリティ水準が低く為替介入を急ぐ段階ではない

ドル円が163円台に乗せたことで、ここからしばらくは、政府・日銀によるドル売り・円買いの為替介入が行われるか否かが焦点になるとみている。

なお、直近で為替介入が行われた際のドル円の水準や、通貨オプション市場での予想変動率(ボラティリティ)は図表のとおりだ。これをみると、ドル円の163円は、ドル売り・円買いの為替介入が実施されても違和感のない水準と考えられる。

一方、ボラティリティに目を向けると、最も低い水準で、期間1週間は7%台前半、期間1か月は7%台後半で、為替介入が行なわれている。

そこで、直近のボラティリティを確認してみると、期間1週間が5%台半ば、期間1カ月が6%台前半となっており、過去に為替介入が行なわれた際に比べて低い水準にあることから、政府・日銀が急いで為替介入を行う段階には、まだないように思われる。

■ボラティリティと財務省・日銀の動向に注意、ドル円年末予想165円は円安方向へ修正を検討中

今後、注目すべきは財務大臣や財務官の発言で、特に「常に準備はできている」、「急激な変化は容認できない」などは、為替介入を意識した発言と考えられ、また、日銀が金融機関に相場水準を聞く「レートチェック」も、為替介入が近いシグナルと判断できる。

ドル円のボラティリティがもう一段上昇し、これらの発言やレートチェックが確認された場合は、為替介入への警戒を強める必要があるだろう。

三井住友DSアセットマネジメントは日銀の金融政策の見通しについて、政府の姿勢を鑑み、7月17日時点で25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の次の利上げ時期を10月から12月に変更した一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は年内9月と12月に25bpずつ利上げを行うとの見方を維持している。

弊社はドル円の年末着地水準を165円と予想しているが、日銀の利上げが遅れる点を勘案して、ドル高・円安方向への修正を検討している。

関連情報
https://www.smd-am.co.jp

構成/清水眞希

@DIMEはサイトローンチ時より編集業務に携わる。現在は雑貨や家電、オーディオなどの新製品に加え、各種の社会調査・統計、話題の新スポットからイベント情報などを担当。信条は正確さとわかりやすさ。最近の趣味は日付が変わる時刻のウオーキング。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2026年7月16日(木) 発売

DIME最新号は、世界の模型・プラモデルメーカーを大解剖する「ボクラのタミヤ」特集!『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』こしたてつひろ先生インタビュー&描き下ろしピンナップ、特別付録にはスチールギアケースも!さらに2026年上半期トレンド特集では、「売れる」より「育てる」をキーワードに、ファンを育てる新時代のヒット戦略を徹底分析!話題のモナキ独占インタビューも掲載した見逃せない一冊!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。