NVIDIAがNoetraと連携し国家レベルのフィジカルAIの実現に向けたNVIDIA Vera Rubin AIファクトリーを構築へ、経済産業省や国内主要企業が支援
2026.07.27
国家規模のAIインフラであり、日本のAIエコシステムを強化するものに
NVIDIAは日本時間2026年7月16日、Noetra株式会社 (以下 Noetra) と連携して、国家レベルのフィジカルAIの実現に向けたNVIDIA Vera Rubin AI ファクトリーを立ち上げることを発表した。本稿は同社プレスリリースをベースに、その概要をお伝えする。
このインフラには、1万3750基以上のNVIDIA Vera CPUと2万7500基以上のNVIDIA Rubin GPUが導入される。日本のAIおよび産業界の主要な企業の支援を受けるこの取り組みは、フィジカルAIを対象とした国家規模のAIインフラであり、製造、物流、ヘルスケア、通信などの産業分野にわたり、日本のAIエコシステムを強化するものになる。
今回の発表に際して、赤澤亮正・経済産業大臣は次のように述べている。
「我が国は、フィジカル AIエコシステム形成の中核となる『FRONTia プロジェクト』を始動しました。日本と NVIDIA をはじめとした世界の優れたイノベーターの協業、現場やものづくりの技術基盤といった日本の強みを活かすことで、信頼性の高いマルチモーダル基盤モデルを構築し、世界共通の社会課題の解決に貢献していきます」
■経済産業省が立ち上げた「FRONTia プロジェクト」に計算基盤を提供
Noetraが構築するこの新しいAIファクトリーは、NVIDIA DSXプラットフォーム を活用したNVIDIA Vera Rubin NVL72 ラック構成で構成され、NVIDIA Spectrum-X Ethernetネットワーキングで接続およびスケールされる。
このAIファクトリーは、AIエージェント、デジタルツイン、ロボティクス、その他のフィジカルAIアプリケーションを支える、オープンなマルチモーダル基盤モデルの開発を可能にする。
NVIDIAのVera Rubin AIファクトリーは、経済産業省が立ち上げた「AIロボット・フィジカル AI を見据えたマルチモーダル基盤モデル開発事業」と題する、通称「FRONTia プロジェクト」に計算基盤を提供する。
■フィジカル AI 向けの信頼性の高いマルチモーダル基盤モデルの開発を目指す
このプロジェクトでは、日本の製造に関する専門知識、実世界の産業データ、そして世界のテクノロジ リーダーを結集して、フィジカル AI 向けの信頼性の高いマルチモーダル基盤モデルの開発を目指す。
Noetraのマルチモーダル基盤モデルの事前学習済みの重みは、NVIDIA Nemotron、NVIDIA Cosmos、NVIDIA Isaac GR00Tオープンモデル、NVIDIA NeMoライブラリなどのソフトウェアとともに、国内のモデル開発者や企業に広く提供される予定だ。
これにより、エージェン型AIやフィジカルAIアプリケーションの開発が加速される。
NVIDIA Vera Rubin DSX AI ファクトリー アーキテクチャに基づいて構築されるこの 140MWのAIファクトリーは、NVIDIA Spectrum-X Ethernet ネットワーキング プラットフォーム、NVIDIA BlueField DPU、密接な共同設計のシリコン、システム、ソフトウェアを統合することで、画期的なAIパフォーマンス、トークンコストの削減、そして最先端の AI トレーニングに向けた大規模な拡張性を実現していく。
NVIDIA DSXは、AIファクトリー向けのリファレンス デザインとプラットフォームを提供することで、インフラ構築事業者が本番環境に移行するまでの期間を短縮。メガワットあたりのトークン処理能力を向上させ、より高い信頼性と効率性で運用できるよう支援を行なう。
■日本のフィジカルAI推進に向けた取り組み
3月に公表された日本の「AI ロボティクス戦略」では、2040年までに世界のAIロボティクス市場の30% 以上を獲得するという目標が掲げられており、これは推定1330億ドル規模の事業規模となる。
この目標達成を支援するため、経済産業省は、日本の AI 産業政策の一環として、AIロボットおよびフィジカル AIを見据えたマルチモーダル国産AI基盤モデルの開発プログラムを推進している。
今回のAIファクトリーの拡張によって、1兆パラメータ規模のAIモデルの学習支援と共に、日本全国の企業や研究機関が世界最先端のAI環境を利用できるようになり、次世代のインテリジェントな製造とロボティクスの基盤が築かれる。
関連情報
https://www.nvidia.com/ja-jp/
構成/清水眞希




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