今やすっかりポピュラーになった「推し活」。では、50~80代のシニア女性のうち、何割程度が自分の「推し」を持ち、その推しに時間やお金をかけているのだろうか?
雑誌「ハルメク」などのマーケティングやリサーチのコンサルティングを通じて、50代以上のインサイトを日々探求する「ハルメク 生きかた上手研究所」はこのほど、50~88歳の全国のハルトモ(ハルメクのモニター組織)の女性533名を対象に「『推し』に関する意識・実態調査」をWEBアンケートにて実施し、その結果を発表した。
「推し」がある(いる)のは47.5%で、4年間ほぼ変わらず
「推し」がある(いる)は、2022年から2023年にかけては10ポイント以上増えたがそれ以降、ほぼ横ばいとなった。2026年度の年代別では「推し」がある(いる)割合は50代、60代はほぼ同じだが70代は全体より5ポイント程度少なくなった。
現在「推し」がない(いない)人のうち、「以前はあった(いた)」割合は、昨年から約2.2ポイント増加し、2024年以降増加傾向となった。
「推し」がある(いる)人に、「推し」を自分1人で推しているか、誰かと一緒に推しているかを聞いたところ、「自分1人」が57.7%を占めた。
一緒に推す人の1位は、「配偶者・パートナー」で33.6%。昨年1位の「推し活を始める前からの知人」(27.1%)を上回った。
「推し」にお金をかけている人の割合は昨年より12ポイント増加し81.8%に。一人当たりが年間に使う額は110,348円とやや減
「推し」あり(いる)の人のうち、「推し」に関してお金をかけている人は81.8%と昨年より12ポイント増加したが、1人当たり年間費用の平均は110,348円とやや減った。ただし、5年間で見ると昨年に次いで2番目に金額が多かった。
項目別では「応援グッズ」「本・雑誌・関連書籍など」が増加。「遠征費」「チケット代」「映像・音楽の購入費」は減少した。
推しパターンは「異才惚れ推し」「一目惚れ推し」が5年間上位をキープ。今回は「外見推し」が4ポイント増加
「推し」あり(いる)の人に、自身の推しのパターンを選んでもらったところ、「異才惚れ推し」(26.5%)、「一目惚れ推し」(18.2%)が多数を占めた。この2つのパターンは多数派を維持しているものの、「一目惚れ推し」は5年前と比べて10ポイント以上減少した。
今回増えたのは見た目のカッコ良さで推す「外見推し」。昨年の3.3%から7.5%と、プラス4.2ポイントとなった。
「推す」対象は50代では「日本の男性アイドル」、70代では「スポーツ選手」が最も多くなっている。全年代で多いのは「バンド・アーティスト(国内)」。
「推し活」悩みで多いのはチケット確保。価格高騰に加え、チケット情報入手のためにアンテナを張り続ける大変さなどが挙げられた。
自由回答の抜粋
「推し」を始めたきっかけ・推している理由、「推し活」を始めたことによる変化・新たに始めたこと、「推し活」の悩みについて自由記述形式で質問した。以下に、回答の一部抜粋を紹介する。
■「推し」を始めたきっかけ・推している理由
【バンド・アーティスト(国内)】
・世間で言うところの推し活とはちょっと違うかもしれませんが、ずっと応援していますしライブに行ったりもします。そういう予定を少し先に入れることで生きる活力みたいなものが湧いてきます。そこまでは病気できないぞ!とか足を鍛えておかねば!など。ライブの間は妻やお母さんである自分を忘れられて、一個人に戻れる感覚があります(57歳)
【日本の男性アイドル】
・娘が先にはまり、一緒に見ていたら自分もはまってしまった。推しを見ていて元気になり幸せな気持ちになるので(53歳)
・Netflixのタイプロ(timelesz project)を見たことがきっかけ。これまでジャニーズ系にまったくハマったことはなかったのに夢中になった。新メンバーの成長、どんどんあか抜けていくのを見るのが喜び。年末にドーム公演を実際に見て、ますます旧メンバーも含めて好きになった(62歳)
【スポーツ選手】
・何年か前に一人暮らしになってからいつでも自分の都合だけで応援に行けるのでのめり込むようになりました。今は癒しであり頑張る意味になっています(61歳)
・ドジャースの大谷選手がきっかけ。応援してるうちに、いつの間にかドジャースの選手たちのファンに(77歳)
【その他】
・韓国アイドル(K-POP):アイドルだしなぁと少し引いた目で見ていたが、ダンスと歌のあまりのうまさに完敗だと思って応援を決めた(59歳)
・インフルエンサー&YouTuber:物事をまた違う角度で考えるきっかけになった(71歳)
■「推し活」を始めたことによる変化・新たに始めたこと
・推しに会うためダイエットした(53歳)
・SNSを始めて、推しを通じて友達ができた(56歳)
・デジタルチケットが増えてきて、いつもは配偶者に任せきりだが、当選確率を上げるため自分でもスマホでチケットの申し込みをしたこと(57歳)
・若いファンが多いので、コンサートに行くときなど自身も若作り?しようという気になる(56歳)
・KPOPダンスを習い始めた(61歳)
・スタンディングできるように、筋力UPに励むこと(62歳)
・昔は情報を仕入れる手段が限られていたがSNSのプラットフォームが増え、XだけでなくインスタやTikTok、YouTubeまで観なければならず、結果スマホスキルがあがる。画像だけでなく、動画編集もせねばならないと思っている。簡単なHTMLや画像加工もできるようになった(65歳)
・コンサート用に服や靴、バッグの購入(65歳)
・九州までコンサートを見に行ったのをきっかけに、飛行機で一人旅をするようになりました。今年は海外にも1人で行きました。来年も1人海外に行きたいです(68歳)
・DuolingoだけでなくNHKの基礎英語も聞き始めた(72歳)
・美容室へ行く回数が増えたこと。マニキュアやまつ毛のエクステンションを始めた(74歳)
「推し活」の悩み(過去に「推し活」をしていた人含む)
・とにかく最近はチケット代が爆上がりで大変。以前は1万円内で行けたはずが1万円を越したと思ったら、ステージにより近いところで観られるプレミアム席というのが出来て、当選すると倍の値段。一度近距離で観てしまうとさらに良さや楽しさが倍になるので、どうしても抽選に賭けてしまいチケット代がとんでもない金額に!またライブに行くと、一緒に行く相棒とともにライブの余韻を楽しむために必ず宿泊する。その宿泊代が重なるのも痛い。でも欠かせない(57歳)
・言葉では上手く言えないが、フッと疲れてしまう時があった(58歳)
・イベント等遠方になったりするので、費用、体力、日程調整などなどが難しくなった(65歳)
・猛者の集まりなので、推しに対する知識の深度についていけないことがある。ファン歴の違いによる知識のマウントにならないように配慮するとか、推しに関係ない個人のプライバシーにどこまで入るかとか、距離感が難しい(68歳)
・チケットがなかなかとれない。くじ運が悪いのか、抽選ではずれてしまうこと。また、コンサートチケット料金が値上がりしていることが悩み(68歳)
・とにかくチケットを確保するために人脈を広げたり情報を集めたりなどの手間が大変(70歳)
・経済的に継続が難しいと感じた(74歳)
<調査概要>
調査方法:WEBアンケート
調査対象・有効回答者数:50~88歳の全国のハルトモ(ハルメクのモニター組織)の女性、533名
調査実施日:2026年5月14日(木)~5月18日(月)
調査主体:株式会社ハルメク・エイジマーケティング ハルメク 生きかた上手研究所
※調査結果のパーセンテージは、小数第2位を四捨五入したため、総数と内訳の合計が一致しないことがある。
※2022年調査:6月、50~84歳559名 / 2023年調査:6月、50~81歳461名 /
2024年調査:6月、50~89歳571名 / 2025年調査:6月、50~88歳529名
いずれも全国のハルトモ(ハルメクのモニター組織)の女性対象
出典元:ハルメク 生きかた上手研究所調べ
構成/こじへい




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