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山形ジンギスカンに、熊そば!この夏、旅行で行きたい山形県のイチ押しガチグルメ

2026.07.25

今年の夏、あなたは海外に行きますか?それとも国内旅行を楽しみますか?

2026年の夏休みやお盆期間の旅先について、日程調整ツール「調整さん」を運営するミクステンド株式会社が調査したところ、今年海外旅行を予定している人は円安や物価高の影響により全体のわずか1割弱。国内旅行や近場の外出に変更する人が多いという。

参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000032995.html

ならば、国内のどこに行けばいいか?

今年向かうべき場所は、『山形県』だ。

昨年、米誌「ナショナルジオグラフィック」の『Best of the World 2026』において、日本で唯一選ばれたのが山形県。さらに、日本最古の英字新聞である「ジャパンタイムズ」も昨年、「世界に紹介したい自治体」として山形県山形市を全国で唯一選出している。

東京から新幹線で約2.5時間。静寂に包まれた寺社やフォトジェニックな温泉、そして古くからの伝統と神秘的な体験を味わえる点が評価されたという。

昨今、オーバーツーリズムが深刻化し日本中の観光地が混雑しているが、押し寄せる観光客から逃れられる場所としても「山形県」は注目されている。

そこで今回、山形在住の筆者がおすすめしたい人気観光スポットに加え、地元民にこよなく愛されている「知られざる山形ガチグルメ」を紹介しよう。

まずは全国的に有名なスポットから。

山形に来たら一度は訪れたいのが、東北を代表する霊山「山寺」だ。

山形市にある山寺は俳人・松尾芭蕉が「奥の細道」の旅で訪れ、「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」の句を詠んだ場所としても知られる人気スポット。

正式名称は「宝珠山 立石寺」。断崖にそびえ立ち、空中に浮かんでいるかのようなお堂からは非日常的な自然のパノラマを体感できる。

ちなみに、山寺から徒歩約15分。“裏山寺”と言われるエリアにあるのが、知られざるパワースポット「垂水遺跡」。

山道を進むと蜂の巣状の巨大な岩肌と鳥居が現れ、岩の割れ目には不動明王が祀られているという。ガチ山形を堪能したいならココは見逃せない。

公式HP:https://rissyakuji.jp

山形の温泉といえば大正ロマン漂うレトロな温泉旅館が出迎える銀山温泉だろう。

ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の世界観を感じさせる景観は外国人旅行者も多く訪れる人気温泉地だ。

温泉街のつきあたりにある落差22mの名瀑「白銀の滝」は雄大かつ美しい涼スポット。少し歩いた先には、銀山温泉のルーツである延沢 (のべさわ)銀坑洞がある。入場無料の銀坑洞内にはライトアップされた見学路が整い、探検気分を味わうことができる。

公式HP:https://www.ginzanonsen.jp

山形県北部、日本海に面した鶴岡市には約100種類ものクラゲが展示されている世界一のクラゲ水族館がある。

古くから加茂水族館として親しまれてきた「東北エプソンアクアリウムかもすい」。

今年4月のリニューアルを機にクラゲの展示スペースを拡張。小型クラゲを顕微鏡やルーペで観察できるコーナーも設けられた。

施設内のレストランでは地元産のとらふぐを始め、「クラゲラーメン」などここでしか出会うことのできない食を堪能できる。

公式HP:https://kamo-kurage.jp

発祥は山形!?蔵王名物ジンギスカン料理

山形県は食の宝庫でもある。

名産の「さくらんぼ」や「ラ・フランス」などのフルーツを始め、鶴岡が誇る枝豆「だだちゃ豆」、ご当地グルメの「芋煮」、「米沢牛」など挙げたらきりがないほどだが、地元民に愛される本当に食べて欲しいディープな山形ガチグルメを紹介しよう。

まずは、山形屈指の古湯を有する蔵王の名物料理「ジンギスカン」だ。

諸説あるが、蔵王がジンギスカン発祥の地といわれていることをご存知だろうか?

今回、その元祖と言われる店「ジンギスカン・シロー」に伺った。昭和24年創業の老舗で伝説の山形ガチグルメを味わってきた。

基本メニューは一つだけ。ジンギスカン特上+定食(税込2,600円)。

厚めに切ったオーストラリア産羊肉は、臭みがなく柔らかい肉質と味の濃さが絶品。噛むたびに旨みがあふれ、口の中が幸せでいっぱいになっていくのが分かる。

この幸せをもっと噛み締めたい。だから特上生肉を追加した。とにかく箸が進む。肉と白飯がどんどん消えていく。

肉の美味しさをより引き出してくれる秘伝のタレは山形産の醤油を使用。創業以来伝わるレシピを受け継いだ甘辛いタレがヤバい。今まで味わったことのない奥深さは、家に持ち帰りたくなるほどだが…。

「タレだけの販売はしていないんです。これはウチの誇りなので」

そう話してくれたのは、三代目店主の斎藤央明(ひろあき)さん。

店を構える蔵王地区は、もともと羊毛生産が盛んで各農家で多数の羊が飼育されていたという。

「戦時中、軍服用に羊毛を生産していたんですが、戦後は軍服も必要なくなり、羊の飼育に困っていたそうなんです。そんな時、『蔵王名物となる羊肉料理を作ってはどうか』と知人に勧められた私の祖父がジンギスカン料理を始めました」

央明さんの祖父で、初代店主でもある斎藤恒夫氏はシベリアに抑留された経験があった。現地で見た「丸い鍋を使った羊肉料理」を日本でも再現しようと、地元の職人に協力を求めたという。

古くから鋳物の街として知られる山形。その技術により、今やお馴染みとなったジンギスカン鍋が生まれることに。こうして蔵王温泉の名物、ジンギスカン料理が誕生したという。

ジンギスカン料理が一躍、全国区になったきっかけがある。

「昭和34年に山形で開催された国民体育大会冬季大会ではジンギスカンが献立メニューに選ばれました。選手からも好評で多くの方が肉と鍋を購入して帰ったと聞いています」

誕生から約80年。蔵王ジンギスカンの元祖として、その味を守り続けてきた「ジンギスカン・シロー」。こだわりは肉やタレだけではない。

野菜や付け合わせに使われているものは三代目の央明さんやご家族が栽培、収穫した食材がほとんど。

「野菜はできる限り地元のものを使っています。たまねぎ、ピーマン、唐辛子はウチの畑で作ったものです。それと付け合わせの山菜は山に行って採ってきたものを母が調理してくれました」

この日の付け合わせは、カボチャのつるのおひたし、こごみのごま和え。辛味用の唐辛子も自家製。きゅうりとナスの浅漬けもめちゃくちゃ美味かった。

お店は基本的に三代目の央明さんとお母さまの二人で切り盛りしている。全てテーブル席だが一人での入店も大歓迎。最近は若い女性が一人で来ることも多く、ごはん無しで肉と野菜だけを楽しむ方もいらっしゃるとか。

定休日は毎週木曜日、第2・4日曜日。今夏のお盆休みは今のところ8月14日のみの予定だが、家族経営ゆえ臨時休業の場合も。訪問する際は電話での確認かホームページでの休業日案内を確認してほしい。

山形蔵王ならではの最高に美味しいジンギスカンを実家のような雰囲気のお店で味わってみてはどうだろうか?

ジンギスカン・シロー公式HP:https://jingisukan-shiro.com

究極の山形蕎麦!ガチすぎる「熊の手そば」とは?

山形県は日中は暑く、夜に冷え込む寒暖差が大きな特徴。そんな気候の恵みにより、旨みをふんだんに蓄えた美味しい蕎麦の産地としても知られている。

有名なのは長い板の上に数人前を盛り付けた「板そば」、河北町が発祥と言われる「冷たい肉そば」など。

近年は、春に播種して夏に収穫する「夏新そば」も登場。7月下旬頃から楽しめる山形の夏の新たな風物詩だ。

しかし今回は、よりディープな山形蕎麦をお届けしたい。『熊そば』だ。

面積の9割以上が森林という山形県小国町。中でも小玉川地区は今なおマタギ文化が残っている集落で、現役のマタギが営む「民宿の越後屋」では熊肉料理が味わえる。

是非一度味わって欲しい熊そば(税込1,760円)は、たっぷりの山菜となめこ、そして熊肉で彩られた逸品。なんせ熊肉が美味い。牛肉に旨みと甘味をプラスした今まで味わったことのない美味しさ。

さらに出汁が美味すぎて飲み干してしまうほど。

「出汁には熊の骨を使っています。骨を砕くことで骨の髄の旨みが出るんです。その骨で熊肉を煮込むことで硬いイメージのある熊肉も柔らかく仕上がるんですよね」

そう話してくれてのは、「民宿の越後屋」2代目店主で現役マタギの本間義人さん。

確かに熊肉には肉の最高峰のような旨みさえ感じられた。そして、栄養ドリンク以上にとても元気になりそうな予感。

「それはそうかもしれません。熊肉を煮込んだ後のガラを犬にあげるとめちゃくちゃ元気に走り回るんです。それぐらい栄養とパワーが熊肉には含まれているんだと思います。この辺の自然界では頂点の生き物なので」

そんな熊そばを味わえるこの越後屋には創業以来、約40年間名物として君臨するメニューがある。

「熊の手そば・熊の手うどん」お値段なんと10万円!

これって、本気ですか?

「もちろん本気です。父がこの店を始めた頃からの名物メニューで、熊の手を煮込んだスペシャルメニューです。手のひらの硬めのゼラチンがとにかく美味しいんですよ」

話によると、肉球辺りの脂肪が異様に美味しいらしい。

そして、実際に注文されるお客さんもいるらしい。

「実は先週、一度注文がありました。最初は熊そばと間違っているのかなと思ったんですが、財布から10万円を出して見せてくれたので本気だと(笑)それと、来年のお正月に食べたいという方からの予約もすでに入っています」

気になる方は是非現地まで行って、その味と見た目を体感してもらいたいところ。

ちなみに「熊の手そば」は予約なしでも注文可能。お店は基本的に定休日が決まっていないため、訪問の際は事前に電話するのがベストだ。

ここで、「熊肉はちょっとハードルが高い」と思われる方に朗報。

店主本間さんイチオシのメニューが「岩魚の天ぷら」だという。

「近くに岩魚の養殖場があるので、脂の乗った岩魚の寒風干しを保存してあります。それを天ぷらにして出してるんですが、中骨を抜いているので頭から尻尾まで食べられるので一番人気です」

現役のマタギが腕を振るう店には未知なる自然の恵みが溢れていた。

今夏は山形のガチグルメでかつてない味覚体験を楽しんで欲しい。

民宿の越後屋
山形県小国町小玉川456
TEL 0238-64-2430

山形ガチお土産ならコチラ

まだまだ全国区ではないかもしれないが、だからこそ一度手に取ってもらいたいお土産たち。

【新食感最中クッキー なんじょだべ】

噛んだ瞬間に脳内を惑わす最中とクッキーのコラボレーション。最中の軽い口当たりとサクサクのクッキー食感が不思議に美味しくやみつきになるはず。

山形・赤湯温泉の老舗「菓匠 萬菊屋」が誇る新食感お菓子だ。

【絶品鶏そぼろ 九十九鶏弁当】

観光客は知らずとも、地元民はNo. 1弁当と自負する弁当。

東北産ササニシキ100%のご飯の上に、こぼれんばかりにびっしりと敷き詰められた鶏そぼろ。特製タレで仕上げられた照り焼きが輝く、山形のソウルフードだ。山形駅の駅ビルで購入できるの新幹線のお供に是非。

まとめ

「2026年に行くべき世界の旅行先25選」の一つ、山形県は未だ知られざる魅力に溢れていた。日本の旅行者にもまだ知られていない観光スポット、ガチグルメを堪能するなら今しかない。本気の山形に「きてみだらいいべした」。

文/太田ポーシャ

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