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進化を続ける1/35のリアル!3DスキャンでDX化、完成度を高めるMMシリーズの秘密

2026.08.22

ホビー界の最先端を走り続ける模型メーカー・タミヤ。実物取材に基づく精密なスケールモデルにはじまり、RCカー、ミニ四駆、工作シリーズなど数々のエポックメイキングな製品と徹底したユーザーサービスにより、多くのファンに支持される同社の〝今〟に迫る。

タミヤの名を世界に轟かせたシリーズこそミリタリーミニチュア(MM)。華々しいのは精巧な車輌群だが、その1/35「MM」ワールドを形づくる上で欠かせない要素にしてタミヤの独創と言うべき存在が人形=フィギュアなのだ。

プラモ、RCカー、ミニ四駆、DIME最新号は「タミヤ」の大特集、人気漫画「レッツ&ゴー!!」のスチールギアケース付き!

特集はプラモデルからRCカー、ミニ四駆、工作まで僕たちを夢中にさせてきたタミヤ製品の魅力を約40ページのボリュームで特集! 特別付録に合わせて、こしたてつひろ先…

フィギュア開発手法の進化

初期 1968年~1980年代末
大型原型(1/7スケール)を使用

初期

資料写真や軍装した社員の写真を参考に彫刻家に高さ30cm程度の石膏像の製作を依頼。これを基にメス型を起こし立体彫刻機で1/35に縮小して金型を製作。

中期 1990年代~2012年
原寸大原型(1/35スケール)を使用

中期

彫刻家個人のクセ等による仕上がりのバラつきをなくすと同時に、ガレージキット文化に育まれた社員の成長もあり原寸大での原型製作に移行。

現在 2013年以降~
3Dスキャナーを使ったデジタルモデリング

現在

スキャナーの小型・高精度、また効率アップもありデジタルモデリングを本格導入。高精細がゆえ、逆に「シワなどを再現しすぎない」配慮も。

「社内でピッタリの人材を脳内選考しています」

まず時代考証を踏まえて軍装品を揃えます。モデルは社員の個性を見て声を掛けることも。「将校だから偉そうなあの人」と脳内選考(笑)。私自身コレクターなので「いつか資料に!」と軍装品を買い集めています。

藤田祐樹さん

タミヤ
企画開発部 二課 主任
藤田祐樹さん

2008年の入社後先輩原型師に師事。現在の担当は人形など主に「やわらかいもの」。趣味は模型に加えミリタリーウェア収集というマニアぶり。

人気を決定づけた〝ミリタリーフィギュア〟という発明

「ミニ四駆!」「RCカー!」。しかしタミヤといえば「ミリタリーミニチュアシリーズだ!」(以下MM)という模型ファンは多い。1962年に発売されたモーターで走る『パンサー戦車』(スケール表記なし)を端緒とし、のち「ギヤボックスと電池が入るサイズ」から割り出された「1/35スケール」を提唱。「走らせてこそ戦車プラモ」の時代に、あえてディスプレイモデルを打ち出した〝タミヤの芯柱〟は68年発売の『ドイツ戦車兵』……そう「MM」の誕生は〝兵士フィギュア〟という発明だったのだ。

「1/35戦車と同スケールの兵士フィギュアが欲しい。そんなファンの声を背景にスタートした『MM』にとってはフィギュアも主役。その造形法は年々進化を遂げていますが、現在は軍装したモデルを3Dスキャンして金型データを作るのが主流です」

 とタミヤ企画開発部の藤田さん。軍装品は社保有もあれば専門家から借りる場合もあり、社員がモデルを務めることが多いが、顔や体型はデジタル処理で調整するという。「デジタル技術が向上した昨今の贅沢な悩み(?)と言えば、スキャンや金型の精度が高度化したことによる過剰な精密さです。実は過剰なディテールは製作や塗装のデメリットにもなるので、データ処理で適度に間引いています」(藤田さん)

〝やわらかいもの全般〟担当の藤田さんにとって忘れられないのが土のうだ。「『ドイツⅣ号戦車G型 初期生産車』モデル化(2021年)の際に車輌の設計者から『土のうを付けたい』と相談されました。そこで珈琲専門店でもらった麻袋にタミヤサーキットの砂を詰めて、「まだ、僕の知らない土のうの表情があるはずだ!」ってつぶやきながらスキャンしました(笑)」(藤田さん)

「MM」で人気の第2次大戦中の兵士をモデル化する際は、当時の体格や食糧事情、民族の顔つきや部隊ごとの体格などを調べ上げる。

「例えばパラシュート兵の衣類はおおむね小ぶり。なぜなら小柄な人が選ばれるから」(藤田さん)

「MM」は2028年に60周年を迎えるが、〝車輌と兵士によるドラマ〟を求める姿勢にブレはないはずだ。

タミヤ『1/35 日本陸軍将校セット』1540円

タミヤ『1/35 日本陸軍将校セット』

日本陸軍の野戦会議の情景を再現。高級将校2体の座像と歩兵部隊将校、戦車部隊将校の計4体のセット。このうち目標を指し示す将校のモデルが藤田さん(左写真)。

土のう

本文中のドイツⅣ号戦車G型初期生産車(2021年発売・4620円)の「土のう」。車体や履帯の凹凸にフィットした形状や袋の質感に注目。

『1/35動物セットⅡ』

藤田さんが「動物を3Dスキャンするのは無理ですので丸一日ウシを観察」して作り上げたという入魂作の『1/35動物セットⅡ』。1320円。

『キャンパスフレンズセットⅡ』

1/24スポーツカーシリーズ『キャンパスフレンズセットⅡ』。MMシリーズで培った技術は他のジャンルにも生かされている。2640円。

店頭在庫もあとわずか!DIME最新号は「タミヤ」の大特集、「レッツ&ゴー!!」のスチールギアケースが付いてます!!

現在発売中のDIME最新号の特集はプラモデルからRCカー、ミニ四駆、工作まで僕たちを夢中にさせてきたタミヤ製品の魅力を約40ページのボリュームで特集!特別付録に…

人形があると人間模様まで作りこめる!DIME的MMシリーズ5選

タミヤ『1/35 アメリカ軽戦車M24 チャーフィー (ヨーロッパ戦線)』4400円

タミヤ『1/35 アメリカ軽戦車M24 チャーフィー (ヨーロッパ戦線)』

陸上自衛隊でも使用された米軽戦車の傑作!
車輌設計担当の竹内さん自ら「精密さと作りやすさのベストバランス!」と胸を張るMM最新作。フィギュアは冬服を着た車長と砲手の2体が付属。実車取材に基づきリアルにモデルアップ。(2026年7月発売)

タミヤ『1/35 アメリカ軽戦車M24 チャーフィー (ヨーロッパ戦線)』

乗員は2体付属。上から見た時、不自然にならないようひざまで再現している。砲塔内部のメカ表現にも力を入れている。

「実車取材に基づく製品化というスタンスがタミヤMMの肝心要です!」

近年、国内外の多くのメーカーから1/35のミリタリー系プラモデルが登場していますが、最新資料に基づくスケールモデルとしての精密再現とプラモデルとしての組み立てやすさを両立しているのがタミヤ「MM」の大きな特徴と言えます。7月発売の「チャーフィー」(上写真)は内外とも再現性のベストバランスを目指した自信作ですね。ぜひ組んでいただきたいと思います!

竹内 淳さん

タミヤ
企画開発部 二課 主任
竹内 淳さん

2012年入社。中学生時代に「人形改造コンテスト」のジュニア部門に入賞した経歴の持ち主。藤田氏と共にMM新時代を先導。

タミヤ『1/35 ドイツSd.Kfz.2 ケッテンクラート中期型』2530円

タミヤ『1/35 ドイツSd.Kfz.2 ケッテンクラート中期型』

重い銃器や装備を運び行軍する歩兵に注目
個性豊かな傑作ハーフトラックとして人気のケッテンクラートは2021年にリニューアル。3体のフィギュアは3Dスキャンならではの精緻な再現が魅力。トレーラー付属。

タミヤ『1/35 ドイツ重戦車 タイガーI 後期生産型』4400円

タミヤ『1/35 ドイツ重戦車 タイガーI 後期生産型』

MM新時代を告げた1989年の革命的モデル
1970年に発売された同戦車を89年にフルリニューアル。履帯(キャタピラ)部品を一枚一枚つなぐ設計を含めMMファンの度肝を抜いた大ヒットモデル。

タミヤ『1/35 ドイツ88mm砲(オートバイ付)』3080円

タミヤ『1/35 ドイツ88mm砲(オートバイ付)』

MMの醍醐味を全て備えた傑作キット
〝戦場の群像劇〟と称すべき1972年発売のロングセラー。躍動感あふれるフィギュア9体にオートバイも付属。パーツ点数300超えでモデラーを奮い立たせた。

タミヤ『1/35 ドイツ連邦軍主力戦車 レオパルト2 A7V』6380円

タミヤ『1/35 ドイツ連邦軍主力戦車 レオパルト2 A7V』

実車は2021年配備開始!模型で知る戦車の進化
A5→A6→A7と発展してきた現用戦車。タミヤは各タイプを模型化。フィギュアは車長と装填手の半身像が付属。エッチングパーツやはめ込み式履帯など再現性も向上。

取材・文/前田賢紀 撮影/福永仲秋(ANZ) 編集/寺田剛治

※本記事内に記載されている商品の価格は2026年6月30日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。

タミヤのミリタリーミニチュアシリーズの開発秘話も掲載!DIME最新号、好評発売中!

DIME最新号の特集はプラモデルからRCカー、ミニ四駆、工作まで僕たちを夢中にさせてきたタミヤ製品の魅力を約40ページのボリュームで大特集!

特別付録に合わせて、こしたてつひろ先生による描き下ろしピンナップ付きで「タミヤ」の魅力を徹底取材した特集となっているますので、ぜひご覧ください。

今号の特別付録は『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』とコラボした限定スチールGEARケース!サイクロンマグナムかハリケーンソニック、どちらが出るかは開けてからのお楽しみ。

さらに注目のモナキの巻頭インタビューから始まる2026年上半期のヒット商品特集や、新作アニメがスタートした『攻殻機動隊』の原典回帰の舞台裏に迫るなど、大人の好奇心を刺激する一冊です!

【特別付録】
『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』スチールGEARケース

今号の特別付録は、アニメ放送30周年を迎えたミニ四駆の大ヒットアニメ『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』とコラボした激レアなアイテム。

ミニ四駆の各種パーツをはじめ、周辺機器、文具、アウトドアグッズまで、様々な小物の収納&持ち運びに打ってつけ。

カラーは物語終盤で烈と豪の兄弟が使うミニ四駆にちなんだ、ハリケーンソニックver.とサイクロンマグナムver.を用意。

どちらなのかは箱を開けてからのお楽しみ!!

※2種類のデザインのうち、どちらか1点が入っています。種類の選択、交換はできかねますのでご了承ください。

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DIME最新号

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2026年7月16日(木) 発売

DIME最新号は、世界の模型・プラモデルメーカーを大解剖する「ボクラのタミヤ」特集!『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』こしたてつひろ先生インタビュー&描き下ろしピンナップ、特別付録にはスチールギアケースも!さらに2026年上半期トレンド特集では、「売れる」より「育てる」をキーワードに、ファンを育てる新時代のヒット戦略を徹底分析!話題のモナキ独占インタビューも掲載した見逃せない一冊!

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