近年、関心が高まっている男性の育休取得だが、実際の取得率や満足度はどうなっているのか? マイナビが運営する総合転職情報サイト『マイナビ転職』は、子育て中の正社員を調べた『育休取得と満足度に関する実態調査(2026)』の結果を発表した。それによれば育休取得日数に関しては、実態と理想でギャップが生まれていることが分かった。一方で仕事と育児の悩みについては、生成AIを活用していると回答した人がSNSを上回る結果になった。
育休取得日数は男性平均63.5日で理想の育休日数とギャップあり
小学生以下の子どもがいて育休取得経験のある正社員に育休取得日数を質問すると、男性は平均63.5日、女性は平均407.4日という結果になった。一方で理想の育休取得日数では、男性は平均138.6日、女性は平均438.2日になり、男性の育休取得日数は理想と現実で倍以上の差が見られた。
育休取得で不安なことの1位は収入減少
育休取得で不安だったことについては、全体では「収入減少」(36.8%)が最多回答だった。男女別では、男性が33.3%で女性は40.3%で「収入減少」への不安は女性の方がやや高かった。2位の「不安だったことは特にない」(26.3%)は、男性(29.0%)が女性(23.5%)よりも高かった。男女ともに育休取得には収入面の懸念があるようだが、不安を感じることなく取得できた人もある程度はいることがわかった。
育休満足度は女性のほうが高いが、相手の育休に対する満足度は大きな差があった
自分の育休に対する満足度を100点満点で採点すると、男性は平均71.9点で女性は平均74.3点だった。それに対してパートナーの育休に対する満足度は、妻から見た夫の育休に対する満足度は67.1点だったが、夫から見た妻の育休に対する満足度は76.7点と約10点の差があった。自分の育休の満足度の理由は、「家事育児に全力で取り組み、知識とスキルがアップした」(100点/男性)、「子どもとしっかり過ごせた安心感」(100点/女性)、「取得日数が1日しか取れず、家事育児を経験しきれなかった」(50点/男性)などの意見があった。取得日数やパートナーの取得状況で満足度に差が見られる可能性もありそうだ。
ふたりにひとりが仕事と育児の悩みで生成AIを活用
仕事と育児の両立で「生成AIを活用して仕事と育児の悩み軽減や効率化を図っている」と答えた人は、全体の50.5%という結果だった。一方で「SNSを活用して仕事と育児の悩みを相談したり吐き出したりしている」と回答した人は47.7%だった。回答者の約半数は、仕事と育児の両立で生成AIやSNSなどのデジタルツールを使って、悩みの軽減や情報収集に取り組んでいた。
調査を行った『マイナビ転職』の瀧川さおり編集長は、次のようにコメントしている。「厚生労働省の「令和6年度雇用均等基本調査」によると、最新の育児休業取得率は女性が86.6%、男性が 40.5%となっており、男性の取得率も年々高まっています。一方で今回の調査では、育休を取得しても、その日数について十分ではなかったと感じている様子がうかがえました。育児は、仕事と家庭の両立に向き合う重要なライフイベントのひとつであり、その過程を支えてくれる企業・チームに対しては自然と信頼が生まれます。一方で十分な理解や支援が得られない場合には、働き方を見直す契機となる可能性もあるでしょう。またライフイベントを迎えた社員がその後も力を発揮できるよう環境を整えることは、企業にとっても重要なテーマです。そうした取り組みが、結果として社員のエンゲージメント向上や人材の定着、さらには採用競争力にも影響していくのではないでしょうか」
働く人にとって育休に関する状況は大きな問題だが、育休取得については、不安を感じることなく取得できたと感じる人も一定数いることがわかった。一方で取得日数では、いまだに実態と理想にギャップがあった。男女間では、パートナーに対する満足度が大きな差があり、いまだに課題といえる。まだまだ男性の育休に対する意識を向上させていく必要はありそうだ。
『マイナビ転職「育休取得と満足度に関する実態調査(2026)」』概要
調査対象:小学生未満の子どもがいる正社員
有効回答数:800名(内訳:男女400名)
調査期間:2026年2月27日~2026年3月3日
調査方法:WEB調査を実施
※調査結果は端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります
https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/careertrend/31/
構成/KUMU




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