2026年の夏も例年以上の猛暑が予測される中※1、脳梗塞の初期症状は熱中症と似ており※2、「熱中症かな」と様子を見てしまうことで治療が遅れる懸念がある。
脳血管疾患(脳卒中)は日本人の死因第4位※3の疾患で、脳梗塞はその中でも代表的な疾患だ。夏の暑さがもたらす脱水症状とともに血圧変動などの要因による血栓形成リスクの高まりは医学的にも指摘されている※4。
しかし、こうした夏のリスクに関する情報は生活者に十分届いておらず、熱中症との混同が医療機関受診の遅れを招く懸念がある。
こうした実態を把握するため、ティムスは20~69歳の男女1,000名を対象に「夏の体調不良に関する意識調査」を実施したので、詳細をお伝えしよう。
※1:気象庁 夏の天候の見通し
※2:日本生活習慣病予防協会
※3:厚生労働省「令和5年(2023)人口動態統計」
※4:一般社団法人日本生活習慣病予防協会
国立研究開発法人 国立循環器病研究センター
夏に熱中症を警戒している人は66.5%、「脳梗塞・脳卒中」を警戒している人はわずか7.5%
夏に気をつけたい病気として「熱中症」を挙げた人が66.5%に上る一方、「脳梗塞・脳卒中」を挙げた人はわずか7.5%にとどまり、脳梗塞リスクが生活者に十分に認識されていない状況の一端が明らかに。
脳梗塞では発症後の迅速な対応が重要だ。熱中症だろうという思い込みが医療機関受診の遅れにつながり、予後を大きく左右することがある。
夏の体調不良、手足の違和感・意識がぼんやりするなど脳梗塞のサインとも重なる症状も
夏に経験した体調不良として最も多かったのは「だるさ・倦怠感」(35%)だが、脳梗塞のサインとも重なる「手足のしびれ・違和感」や「強い眠気・意識がぼんやりする」を経験した人がそれぞれ6%のほか、「ろれつが回りにくい・言葉が出にくい」を経験した人も2.9%見られる。
これらの症状は熱中症とも見分けがつきにくく、夏の体調不良の一部として見過ごされている可能性が浮かび上がってきた。
体調不良の原因を「暑さ・夏バテ」と自己判断が約7割、救急受診はわずか3.5%
夏に体調不良を経験した人のうち、約7割が原因を「暑さ・熱中症」または「夏バテ」と自己判断していたことが分かった。
実際の対応では、様子見行動をとった人が約71%にのぼったほか、「特に何もしなかった(自然に治った)」も約20%と、5人に1人が何の対応もとっていなかったことが判明。さらに、「すぐに病院を受診または救急車を呼んだ」人はわずか3.5%にとどまった。
脳梗塞を発症していた場合、現在の治療薬は発症後原則4.5時間以内の投与に限られており、「様子を見る」「何もしない」という行動が治療の機会を奪いかねない。
※図3・図4は「夏に体調不良を経験したことがある」と回答した609名を対象としている。
調査概要
ティムス「夏の体調不良に関する意識調査」
調査期間:2026年5月14日~15日
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国の20代から60代までの男女1,000名
出典:「ティムス調べ」
東北大学大学院 医工学研究科 神経再建医工学分野 教授 新妻 邦泰 先生に聞く「夏の脳梗塞リスク」と「TMS-007への期待」
調査では、夏の体調不良を熱中症・夏バテと自己判断する傾向が見られました。脳梗塞は夏にも起こるため、片側のしびれや言葉の異常があれば、家庭で様子を見ず119番してください。
■夏の脳梗塞リスクと予防について
夏の脳梗塞は脱水だけが原因ではありません。暑さによる血圧・循環の変動、持病や飲酒などが重なることがあります。水分補給、室温管理、持病治療の継続を心がけましょう。
■ティムスが開発中の脳梗塞治療薬の新薬候補「TMS-007」への期待
現在の血栓溶解療法は発症4.5時間以内が原則で、治療機会が限られる患者さんも少なくありません。開発中のTMS-007には、今後の検証を通じ、より多くの患者さんに治療を届ける可能性を期待しています。
関連情報
https://www.tms-japan.co.jp/ja/index.html
構成/Ara




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