夏は、靴の中の蒸れがいっそう気になる季節。できる対策は限られているなか、とっておきのアイテムを見つけたので紹介しよう。
これは、2022年に株式会社ナイガイより発売された「はかないくつした SUASiC JP」(以下「はかないくつした」)の新モデル4種。「靴下を履いていないような素足感覚」のコンセプトはそのままに、いくつかの改良を施して5月に発売された。
見た目はインソールそのもの
「はかないくつした」とは不思議なネーミングだが、実物はそれに劣らず変わり種だ。第一印象は、インソールそのもの。靴下からイメージされる履物感は、これにはない。では、インソールなのかと言えば、それも違う。通気性を重視した透け感のある薄い素材で、表面は綿・ナイロン生地となっている。触感も、およそインソールっぽくない。
使いかたはインソールと同じ。靴に滑り込ませて、あとは素足で靴を履くだけ。普通の靴下なら当然ある布地が足を覆っていないぶん、蒸れを感じにくくなることが期待できるというわけ。まさに、コロンブスの卵的な新発想の商品だ。
吸水性に配慮し、快適な履き心地を目指す
使用感はどんなものだろうか。実際に履いてみた。新モデルは、女性向けが2種類(パンプス&スニーカー用、サンダル用)、男性向けが2種類(スニーカー&革靴用、サンダル用)。筆者は男性ということもあり、男性向けを入手した。
まず、スニーカー&革靴用から。足長サイズは22~28cmに対応しており、28cm未満であれば、適宜カットする必要がある。サイズ調整用の型紙が同封されているので、これを目安に、靴にフィットするまでハサミで少しずつカットする。
調整が終わったら靴の中に敷き、足を入れる。
これでしばらく外を歩いてみたが、当然と言うべきか、靴下を履いていない感覚が強い。これまで、素足で革靴を履くことはなかったので、なにか新鮮な感覚がした。今日は気温が33℃あり、ふつうなら靴下&革靴の組み合わせは蒸れやすいものだが、3時間経っても比較的快適であった。
誤解されないよう先に説明すると、蒸れは完全にゼロになるわけではない。両足の裏には、汗腺が約50万もあるそうで、どうしても発汗はする。しかし、この新モデルは、素材の綿の比率を高めている。多少の汗は吸い取って、今回の使用環境では、さらりとした履き心地を感じやすかった。やや多汗気味の筆者でも、炎天下で3時間は大きな不快感なく過ごせたため、吸水性に物足りなさは感じにくかった。
裏面のシリコン加工でずれにくさに配慮
次は、サンダル用を試してみた。サンダルは、革靴に比べれば開口部が多く、蒸れにくい。それでも夏場だと、足裏と接触する部分が、汗でぬるぬるした感じになり、やはり不快となる。
「はかないくつした」は、それを防げるかどうか。
革靴と同様、サイズ調整してから履き、暑い中を3時間歩き回った。ぬるぬる感はほとんど気にならなかった。これは、なかなか悪くはない……いや、かなりいいのではないか。
また、サンダルだと、足の下で「はかないくつした」が「あちこちずれるのでは?」という懸念があったが、ほぼその問題はなかった。これも、新モデルの改良のおかげだ。メーカーによれば、裏面にシリコン加工を施すことでズレにくい使用感を目指しているそうだ。
この後も、革靴・サンダルともに何日か使ってみたが、違和感などの不都合はなく、快適なに歩くことができた。通常の靴下と同じく、洗濯して繰り返し使え、ランニングコストもすぐれている。足の蒸れが気になる方なら、試してみる価値はあるだろう。
なお、現時点で「はかないくつした」新モデル各種は、主に百貨店や一部の直営店にて販売中。価格は、パンプス&スニーカー用とスニーカー&革靴用は1,430円(税込み)、サンダル用(男女とも)は1,540円(税込み)となっている。
文/鈴木拓也
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