日本の未来を担う優秀な学生が集う東京大学と京都大学。両大学を卒業予定の就活生たちは、どんな企業に狙いを定めているのだろうか?
就活支援サービス「ワンキャリア」を展開するワンキャリアはこのほど、「ワンキャリア 就活人気企業ランキング【東大・京大編】(28卒春期速報)」を発表した。
本ランキングは、就活支援サービス「ワンキャリア」のユーザーで、東京大学・京都大学 に在籍する2028年3月卒業見込みの大学3年生・大学院1年生2,299名を対象に、同サービス企業ページ上の「お気に入り数」をもとに集計したものだ。
コンサル・シンクタンクは人気業界として定着。分野特化のファームもランクイン
TOP10のうち6社(昨年:7社)、TOP50のうち19社(昨年:16社)をコンサル・シンクタンク業界が占めており、同業界の根強い人気が改めて浮き彫りになった。特に、1位 ボストン コンサルティング グループと2位 野村総合研究所は昨年度と同順位で、就活初期にチェックされる人気企業としてのブランドを不動のものにしていると言えるだろう。
また、シンプレクス・ホールディングス(29位:26ランクアップ)、リンクアンドモチベーション(49位:63ランクアップ)の2社が新たにTOP50入りしている。
世界3大戦略ファームであるMBB(マッキンゼー・アンド・カンパニー、ボストン コンサルティング グループ、ベイン・アンド・カンパニー)や、BIG4(デロイト トーマツ/コンサルティング、PwCコンサルティング、EYストラテジー・アンド・コンサルティング、KPMGコンサルティング)、五大シンクタンク(野村総合研究所、三菱総合研究所、日本総合研究所、三菱UFJリサーチ&コンサルティング、みずほリサーチ&テクノロジーズ)といった主要な企業群に留まらず、より幅広い企業へと学生の視野が広がっている傾向が見て取れる。
近年のコンサル人気を背景に、「大学の先輩がコンサルを受けていた」という体験談も増加傾向にある。「とりあえずコンサル・シンクタンクを見てみよう」という就活生の数は高い水準で維持、あるいは増加していくと予測される。
強まる安定志向。安定性に加えて「働く環境」を重要視する傾向に
「とりあえずコンサル・シンクタンク」の風潮が定着すると同時に、安定志向も強まっている傾向にある。実際に、TOP50にインフラ・交通業界の企業が4社ランクイン(昨年:2社)しているほか、総合商社や不動産・建設業界でも昨年度から順位を上げる企業が目立った。変化の激しい時代だからこそ、早い段階から経営基盤の確かな企業に目を向ける就活生が増加しているようだ。
しかし、彼らが求めているのは単なる現状維持の安定ではない。具体的な企業を見ると、三井住友銀行(5位)、三井物産(17位)、三井不動産(21位)、商船三井(43位)と、個人の裁量や人間力を重んじる「人の三井」で知られる三井グループの企業が軒並みランクアップしている。
さらに、日本航空(JAL)(35位)や全日本空輸(ANA)(48位)といった航空インフラも大きく順位を上げた。これらの企業に共通するのは、強固な事業基盤(=安定)を誇りながらも、「若手のうちから打席に立って、大きな挑戦ができそう」というイメージを兼ね備えている点だ。
これらのことから、東大・京大の就活生はただ安定性を求めているだけでなく、「確かな土台の上で若手のうちから挑戦できる、自分の市場価値を高められる環境か」という、いわば『攻めの安定』をシビアに見極めている様子がうかがえる。
就活早期化に伴うコミュニケーションの成否も分かれ目に
早い時期から人気が高まっている商社と不動産・建設業界だが、学生へのコミュニケーションの有無や開始した時期によって、ランク変動の傾向が異なっていた。
今年度の夏インターン情報が未公開の企業や、昨年よりも求人掲載時期がずれ込んだ企業は相対的に順位を落とす結果となった。一方で、昨年よりも求人掲載時期を早めた住友商事(4位:15ランクアップ)、東急不動産(41位:16ランクアップ)、森ビル(46位:7ランクアップ)は、軒並み順位を上げている。
これらのデータから、早期の情報公開や接点の創出が学生の関心をつかむ大きな要因となっていることがうかがえる。しかし、必ずしもすべてのケースが当てはまるわけではないことには注意が必要だ。
また、就活の早期化・長期化に伴い「就活疲れ」や、学業への影響が少なからず発生していることも事実だ。今後は、就活生・企業の双方にとって最適なタイミングを見極めることが、より一層重要になってくるだろう。
ワンキャリア 就活人気企業ランキング【東大・京大編】(28卒春期速報)順位は以下の通りだ。
<調査概要>
調査名 :ワンキャリア 就活人気企業ランキング【東大・京大編】(28卒春期速報)
調査時期 :2026年5月14日時点での実績値を参照
調査対象 :就活支援サービス「ワンキャリア」のユーザーで、東京大学・京都大学 に在籍する2028年3月卒業見込みの大学3年生・大学院1年生
調査方法 :就活支援サービス「ワンキャリア」の企業ページ上の「お気に入り数」を基に集計
有効回答者数:2,299名
出典元:ワンキャリア調べ
構成/こじへい




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