共働き世帯の増加に伴い、今や“鍵っ子”は珍しいものではなくなっている。こうした中、“鍵っ子”を抱える家庭は、どのような不安や心配事を抱えているのだろうか?
Natureはこのほど、小学生の子どもが保護者より先に帰宅する共働き家庭の保護者300名に対し、「保護者不在時の子どもの安全に関する意識調査」を実施し、その結果を発表した。
小学生の「鍵っ子問題」は多くの家庭で日常的な課題
子どもを持つ保護者2,000名へのスクリーニング調査では、83.5%が「夫婦共働き(フルタイム・パートタイム問わず)」と回答。共働きが当たり前となった現代において、放課後の子どもの居場所と安全をどう守るかは、多くの家庭が直面する課題だ。
共働きで小学生の子どもを持つ保護者の帰宅時間を聞くと、「17時~18時台」が44.4%と最多で、19時以降も合わせると56.0%に上る。一方、小学生の下校時間は15~16時台が一般的であるため、多くの家庭で子どもが先に帰宅し、子どもだけで在宅する「空白時間」が生まれている。
実際に「平日の放課後、保護者が帰宅する前に子どもだけで在宅する時間がどのくらいの頻度で発生するか」を尋ねると、「ほぼ毎日」が34.8%、「週2~3日」が20.5%と、55.3%の家庭で週複数回以上発生していることがわかった。
また、「子どもだけで過ごす時間をどのようにして埋めているか」という問いに対しては、8割ほどが学童保育や習い事、学習塾などの家の外の施設・サービスを利用していると回答。
後述の通り、保護者不在・子どものみでの外出はリスクが伴うと認識されてはいるものの、やはり好奇心旺盛な子どもをずっと家で留守番させるのは難しいようだ。
また、子どもが帰宅後に再度一人で外出する際の心配事としては、「家を出る際に、戸締りを忘れていないか」が56.7%と突出して多い回答となった。
放課後を子どもだけで過ごさせるにあたって、玄関の施錠は最も懸念される問題のようだ。
鍵の管理は「物理鍵を持たせる」が主流。一方でそのリスクも認識されている
子どもが先に帰宅する際の鍵の運用方法(本調査、n=300)を聞くと、53.3%が「子ども専用の物理鍵を持たせている」と最多回答。次いで「郵便受けや植木鉢の裏など、外の決まった場所に隠している」(16.0%)と、セキュリティ面でのリスクも少なくない運用実態が明らかになった。
一方で、物理鍵を持たせることへの不安(複数回答)では、「鍵を紛失してしまう」が28.3%で最多、次いで「鍵を持たされているとわかると不審者に狙われる」(22.8%)という結果になった。
多くの保護者が子どもに物理鍵を使わせている一方で、その管理には多くのリスクが伴うこともまた認識されているとわかった。
解消したい課題の1位は「鍵の管理リスク」、2位は「現在地・安否のリアルタイム把握」
現在解消できていない課題・今後解決したい課題(複数回答)を聞くと、「物理的な鍵の管理リスク(紛失・防犯上の懸念など)」が21.2%で最多。「子どもの現在地や安否をリアルタイムで把握できないこと」(19.7%)、「戸締まりや火の元など、家の中での安全管理」(19.5%)が続いた。
「鍵」と「見守り」という二つの課題が、共働き子育て家庭にとって切実な未解決問題となっていることが今回の調査で浮き彫りになった。
特に鍵の管理については、多くの保護者が課題やリスクを認識していながら、子どもに鍵を渡しているのが現状だ。
<調査概要>
調査対象:
【スクリーニング調査】
下記の条件を満たす回答者 2,000名
・持ち家戸建
・子どもがいる
・30~50歳
【本調査】
スクリーニング調査で以下の回答をした回答者421名のうち回答先着300名
・小学生の子どもがいる
・夫婦共働きである
・子どもだけで過ごす時間が週2~3回以上発生
調査方法:Webアンケート
調査期間:2026年6月22日(月)から 6月24日(水)までの3日間
設問数:スクリーニング5問 / 本調査5問
有効回答数:スクリーニング2,000名 / 本調査300名
出典元:Nature株式会社
構成/こじへい
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