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続く航空券の価格高騰!預入荷物なしでも海外旅行は可能なのか?

2026.07.09

この記事を執筆しているのは2026年7月1日。アメリカとイランの停戦交渉が進められている真っ只中である。

この停戦交渉がどうなるのか、筆者には全く予想がつかない。一つだけ断言できるのは、この停戦交渉が原油価格、そして燃油サーチャージに絶大な影響を与えるということだ。イラン攻撃が一段落したかに見える最近では、燃油サーチャージを値下げする動きが各航空会社で見られるようになった。

しかし、今の時点ではやはり海外旅行は高い。

そうだ、預入荷物なしの海外旅行を計画してみよう!

ミニマリストじゃないけれど…

いわゆるレガシーキャリアと呼ばれる航空会社の便は、その大半が当初から預入荷物込みの価格を提示している。

「その大半」という表現を用いるのは、最近では燃油サーチャージの高騰を受けてLCCのような細かいオプション制を設けるようになったからだ。たとえば、国内線であれば預入荷物を利用する乗客のほうが少なかったりもする。それを省いて、この燃料高の時代であってもより安価な航空券を提供するための工夫が施されるようになったのだ。

そして、乗客からすれば「たとえ国外旅行でも近距離かつ短期間であれば、手荷物だけで済む」ということが往々にしてあるのではないか?

筆者自身の経験を振り返ると、たとえば2025年8月に韓国のエンターテインメント統合リゾート『INSPIRE』への取材旅行にお邪魔した。これは2泊3日の小旅行で、しかもINSPIREは仁川国際空港のまさに隣。大きな荷物などは必要なく、故に預入荷物も発生しなかった。ゲーミングノートPCが最もかさばる荷物だったが(これは筆者がゲームメディアでも筆を執っているからという事情がある)、2泊3日の旅行で必要な衣類などはたかだか知れている。筆者の海外旅行経験の中では、最も身軽な旅だったはずだ。

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こうしたスタイルを「ミニマリズム」という言葉に集約する向きもあるが、筆者はミニマリズムを標榜したことは人生の中で一度もない。生き方そのものを見直す以前に、荷物の収納や旅の計画を整理することで結果として持ち物の少ない海外旅行を誰にでも目指せるというのがこの記事の主旨である。

「手荷物」のサイズ

では、「手荷物」とは具体的にどの程度の大きさなのか?

LCCの雄、Airasiaグループでは56cm(高さ) x 23cm(幅)x 36cm(長さ)の荷物1個、それ以外に40cmx30cm x10cm の「小さいバッグ」の合計7kgが機内への持ち込み可能としている。オプションで合計重量が14kgになるプランも用意されているが、その場合にもサイズは変わらない。

日系LCCのPeachでは「3辺合計が115cm以内」と「身の回りの品を含め1人2個まで」、そしてその合計が7kgという規定を設けている。この7kgという数字は、レガシーキャリアとLCC問わず殆どの航空会社の共通事項だ。ただ、最近では1kg増加毎のオプション料金を導入している航空会社も現れるようになった。

言い換えれば、それらの規定をクリアするような荷造りを心がければ海外へ安く渡航できるということだ。

スーツケースをやめてバックパックにする、というのも一つの手段である。手荷物の合計重量は、当然ながらそれを収納するケースの重さも含まれる。それを削減するためにより軽いバックパックにする、という発想だ。

ただ、このあたりは考え方次第でもある。四角型のスーツケースは、その形状故に衣類の詰め込みが割と容易にできる。旅慣れている人の場合、極力小さいスーツケースに1週間程度の旅行を想定した衣類を上手く折りたたみ、それだけをお供に機上の人になる……という具合の技術を持っていたりもする。

「そんな小さい荷物だけで不安なの?」と思う読者もいらっしゃるだろう。が、その一方で「1人に20kg以上の預入荷物枠はもったいない!」と感じる読者もいるのではと筆者は想像している。実際、筆者個人の海外旅行経験を振り返るとどんなに重くても15kgを超えたことがない。

昔と今の「旅行の在り方」の違い

昔と今の海外旅行者を比較してみると、今の旅行者は明らかに身軽になっている。

それはつまるところ、スマホとクレジットカードの影響が極めて大きい。

スマホはそれ自体が航空券、ホテル予約プラットフォーム、カメラ、そしてクレカそのものになり、現地のキャリアが販売するSIMカードさえ手配できればまさに「これ1台」で旅行ができるようになった。筆者の経験で言えば、「カメラを持ち運ぶ必要がなくなった」という点が極めて大きいように思える。フィルム写真を趣味にしている筆者だが、いざ昔のフィルムカメラを海外旅行で持っていこうと思うとその重量が問題になる。今現在の20代は、昭和に製造されたフィルムカメラの重さによく驚くそうだが、無理もないだろう。これがひとつあるだけで、7kg以内に収めなければならない荷物の相当部分を占めてしまう。

また、昔と今とでは人付き合いの在り方が変わったという点も考える必要がある。何が言いたいかというと、昔は有給休暇を使って海外旅行に行く場合は職場の同僚や上司に「気遣い」の土産を持っていかなくてはならなかった。今はそうした人間関係がよりフラットかつ個人主義的になり、航空会社に預入荷物の代金を払ってまで上司への土産を買い込むようなことはしなくなった。

そこまで推論を巡らせた場合、実は7kgは極めて合理的というか、多くの人の身の丈に合った重量設定とも考えられるのではないか。

参考
Airasia
Peach

文/澤田真一

1984年生まれ。静岡市生まれ相模原市育ち。グラップリング歴20年超。世界のスタートアップ情報からガジェットレビュー、Apple製品、キャッシュレス決済、その他諸々のジャンルの記事を執筆。

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