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1年の折り返し地点である7月を迎え、1年の半分が終了しました。半分…、なんて言葉を聞くと、年の初めに決めた目標通りに進んでいないことや、当初の予定からの遅れに焦りを感じている方も多いのではないでしょうか。
しかし、7月に入った段階からであっても適切なアプローチを行えば、下半期の遅れを取り戻し、パフォーマンスを向上させることは十分に可能です。
本記事では、ゴールに近づくほど行動が加速するという脳の特性を解説し、モチベーションを維持するための目標の細分化手順を提案します。
今ならまだ間に合う!7月からの巻き返し戦略
7月は、年間の目標を見直して軌道修正をする絶好のタイミングです。「もう7月だから」と諦める必要は一切ありません。今から正しい方法で目標を設定し直せば、下半期の成果を劇的に向上させることが可能です。まずは焦りをリセットし、ここから攻勢に転じるための心の切り替えから始めましょう。
■自分を責めずに事実だけを振り返る
まずは、これまでの進み具合を数字や事実のデータとして、落ち着いて振り返ることから始めます。例えば、転職に向けて副業をスタートさせるという目標であったなら、情報収集に何時間費やしたのか、応募書類の作成はどこまで進んだのかといった、実際の進捗状況を確認していきます。
「どうしてできなかったのだろう」と自分を責めたり、次はもっと頑張るという根性論に頼る必要はありません。ただ淡々と行動を振り返り、どこで流れが止まっていたのか、何が原因だったのかを整理することが、下半期の修正に直結します。
■焦りを手放し、具体的な目標を設定する
現状がしっかりと見えてきたら新しく仕切り直しをしていきましょう。例えば、当初は「10個のスキルを習得する」と計画していたものを、下半期は「本当に必要な3個だけに絞り込む」といったように、目標そのものを今の自分に合わせて新しく作り直すのです。
7月という節目で「今ここからスタートすれば十分に間に合う」と計画を立て直すことが、下半期を力強く走り出すための活力へと変わります。
なぜ長期の目標は途中で失速してしまうのか
7月に目標を再設定することは合理的でもあります。年間目標のような遠すぎるゴールは、心理的な距離が離れているため、どうしても中だるみや失速を引き起こしがちです。下半期の高い活力を維持するためには、ゴールを意図的に近づけて行動を加速させる戦略が不可欠です。
■脳から「後でいいよ」と指令がくるから
ゴールが1年後などの遠い先にあると、脳はそれを今すぐやらなくてもいいこと、つまり後回しでいいものと捉えて、日々の行動に対する集中力が自然と低下してしまうのです。
これは個人の意志の強さや根性の問題ではなく、遠くの目標に対しては実感が湧きにくいという、人間の誰もが持っている認知の特性によるものです。そのため、やる気やモチベーションに頼って無理に動こうとするのではなく、目標を「今取り組むべき身近なこと」として感じられる仕組みをあらかじめ作っておく必要があります。
■ゴールを身近に感じなかったから
人間には、ゴールに近づいていると認識するほど行動の勢いが増す特性があります。これを心理学では「目標勾配効果」と呼びます。例えば、マラソンで残り数キロになると急に足が軽くなったり、スタンプカードが貯まる直前になるとお店に行きたくなったりする心の働きです。
この効果を引き出すためには、「すでにここまで進んでいる」という実績を視覚的に捉えられるようにしておくことが有効です。ゴールの近さを認識させることで心理的な追い風を生み出し、日々の行動力を維持できるようになります。
下半期の成果を最大化する、目標の細分化ステップ
前章でお伝えした通り、モチベーションを維持して行動を加速させるためには、ゴールを意図的に近づける工夫が必要です。
では、遠くにある大きな目標をどのようにして今すぐ動けるものへと落とし込んでいけばいいのでしょうか。ここでは、下半期の成果を確実なものにするための、正しい目標の分け方を見ていきます。
1.ゴールは1か月単位に切り分ける
1年先や半年先の目標をそのまま見つめていても、脳はまだ先のことと認識してしまいます。そこで、まずは下半期のゴールを7月中に達成すること、8月中にクリアすることというように、1か月ごとの小さなゴールへと切り分けていきます。
期間を1か月に縮めるだけで、ゴールがはっきりと見え、脳が今すぐ取り組むべきこととして認識しやすくなります。
2.朝起きてすぐ動けるくらいのハードルに設定する
1か月ごとの目標が決まったら、それをさらに今週、あるいは今日やるべきことへと落とし込んでいきます。例えば、今月は本を3冊読むという目標であれば、今週は1冊読む、さらに今日は20ページ読むというところまで行動を細かく分解します。
朝起きたときに今日何をすればいいかが迷わず直感的にわかる状態を作っておくことで、行動へのハードルが下がり、中だるみすることなく自然と体が動くようになります。
あと半年を後悔しないために
7月という1年の折り返し地点は、これまでの遅れを悔やむための時間ではなく、ここからの進路を新しく整えるための絶好の機会です。目標通りに進まなかったからといって、自分を責めたりやる気が出ないことに悩んだりする必要はありません。それは根性の問題ではなく、単にゴールが遠すぎて脳が後回しにしていただけだからです。
まずは現状を数字や事実として淡々と振り返り、下半期に本当に必要なことだけへと目標を絞り込んでいきましょう。そして、そのゴールを1か月単位、さらには今日やるべきことへと細かく切り分けていくことで、脳は自然と動き出してくれるはずです。
文・構成/藤野綾子
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