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自分の細胞で治療する時代へ!「自家iPS細胞」が切り拓く未来

2026.07.05

自家iPS細胞

 iPS細胞は体細胞に特定の因子を導入して作製される、様々な組織の細胞に分化し、ほぼ無限に増殖する能力を持つ多能性幹細胞だ。なかでも注目を集めるのが、現在多くの研究で使われている他家iPS細胞に比べて免疫拒絶反応のリスク低減が期待される「自家iPS細胞」だ。しかし、手作業で作製するため、1人あたり数千万円というコストを要する。この解決に取り組むのが、公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団の「my iPSプロジェクト」だと、研究イノベーション室室長の松永亜佑美さんは語る。

「iPS細胞は非常に繊細なので、作業の自動化は容易ではありません。そこで約30社と連携し、高品質・低コストでの製造技術の確立を目指しています」

 2020年から本格始動した本プロジェクトは、28年度中の共同研究先による臨床試験開始を目指して実証試験中だ。

「実用化すれば、免疫抑制剤の負担が大きい小児や高齢者、重篤な疾患を抱える患者にとって大きな恩恵につながるでしょう」

 26年には他家iPS細胞を使った再生医療2製品の条件・期限付き承認を取得。iPS細胞の実用化は新たな段階を迎えている。

DIMEの読み
将来的には心不全、神経疾患といった様々な疾患への応用が期待される。自家iPS細胞の普及が進めば、これまで治療が難しかった多くの患者に新たな希望がもたらされるだろう。

iPS細胞は「作り方」に種類がある

自家iPS細胞

自家iPS細胞は免疫拒絶反応のリスク低減が期待される。一方、健康なドナー由来の他家iPS細胞が適切な場合もあり、疾患や患者の状態に合わせた選択が重要。

my iPSプロジェクトにおいて共同研究等を行なっている主な企業と研究内容

自家iPS細胞

取材・文/桑元康平=すいのこ 編集/千葉康永

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