30億年以上前から地球環境を形成してきた原初の生命体、藻類。光合成によるCO2吸収だけでなく、エネルギーや素材を生み出す資源として注目されている。その可能性を引き出す鍵として「バス停」に着目したのが、GMGコーポレーション代表取締役の長末雅慎さんだ。
藻類の培養水槽をソーラーパネルやデジタルサイネージと組み合わせてバス停に設置
「藻類の培養水槽を、ソーラーパネルやデジタルサイネージと組み合わせてバス停に設置します」
CO2吸収や太陽光発電によるスマホ充電やデジタル広告、さらには災害時の地域拠点にもなる。
「バス停をコミュニティーの場にしたい。育った藻類は、化粧品や健康食品の原料に活用します」
構想の原点は、セルビアのベオグラード大学が実用化した微細藻類を活用したバイオリアクターだ。
「樹齢10年の木2本分のCO2吸収能力があり、我々も同程度の環境改善効果を目指しています」
現在は初期の試験段階 。今後は用途に応じた藻類を選出し、拡大試験を行なう予定だ。
「農林水産省が掲げる『みどりの食料システム戦略』の2050年の目標に沿う形で実用化したい」
かつて地球環境を一変させた小さな生命体が、再び世界を塗り替える日が来るかも?
藻類の培養水槽付きバス停(イメージ)

バス停を活用した一連のシステムは『MoRack Bus Stop』と名付けられている。藻類の培養や太陽光発電による各種機能はもちろん、街路樹のように街中に緑を感じられる癒やしの空間にもなる。
バス停から先も活用法は色々

培養した藻類からはオイルを抽出し、化粧品やサプリメントの原料として活用。有効成分を取り出した後の残滓も堆肥化して農業に還元する。余すところなく使い切れるのが藻類の魅力といえる。
取材・文/桑元康平=すいのこ 編集/轡田緒早




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