サメエコノミー
#B級映画 #異常増殖IP #日本映画が世界を食らう
2026年は、パンダが日本から姿を消した年として記憶されそうだ。だが、その裏側で勢力を拡大している動物がいる。サメだ。近年サメ映画は、何でもアリな映画へ進化しながら一大市場を形成しているのだ。何故か? サメ映画専門バイヤー兼翻訳家のサメ映画ルーキー氏が分析する。
「この5年間で制作されたサメ映画は平均して年間20本ほど。近年はNetflixなど配信プラットフォームへも本格参入しました」
ビジネスモデルを確立したのは『ジョーズ』だ。しかし、現在サメ映画は、日本を中心に、ネタとして楽しむ文化へと変貌している。
「トンデモ路線形成に、レンタル市場が拡大していた当時の日本の配給会社のアイデアが大きな役割を果たしたといわれています。その後、ネットミーム化し、〝サメ映画を観たことはないが、おかしいことになっている〟という印象だけで語られるほどになりました。現在、この余波は恐竜映画へ広がりつつあります」(同)
サメが巨大IPになれた理由は、誰もが知る有名スターでありながら、自由に使える存在だから。
「サメは恐怖、かわいさ、ネタ化を同時に成立する稀有な存在。デフォルメしやすい形状で、足が生えるだけでボケにもなる。映画、グッズ、ミームなど多角的に消費できる遊びの余白が大きいのです」
実際、映画関連ソフビを展開するメーカーからは「サメものは出せば売れる」と嬉しい悲鳴が止まない。そんな〝サメエコノミー〟を象徴する存在が、24年公開のインディーズ映画『温泉シャーク』だ。日本を飛び出し、北米200館以上で上映、欧州映画祭に招待されるなど、カルト的人気を博した。
「特撮であることが世界で支持された理由のひとつだと考えています。海外には、CGではなく特殊効果に強いこだわりを持つファンも多い。〝特撮×サメ〟の組み合わせが新鮮に映ったのでしょう」
今夏は続編『温泉シャーク2 九州大決戦』が公開予定。パンダが去った日本で、今最も勢いある動物IPは、サメかもしれない。
DIMEの読み
『温泉シャーク』以降、日本発のネタサメ映画が続々誕生している。何より日本は特撮大国だ。低予算でも勝負できる日本産サメ映画は新たなグローバルIPになるかもしれない。
巨大化、多頭化、竜巻混入!?サメ映画のトンデモ化が止まらない!
流れを変えた怪作
『メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス』(2009年)

トンデモ路線を確立
『シャークネード』(2013年)

中国市場でも増殖中
『MEG ザ・モンスター』(2018年)

転換点は、09年公開の『メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス』。さらに13年の『シャークネード』が〝サメ+竜巻〟という禁断の組み合わせで大ヒットを記録。中国でもサメ映画の量産化が加速。
サメ映画の本場・北米が熱狂!温泉ザメの第2波が襲来

前作の3倍の支援金3000万円超を獲得し、特撮・アクションともに正当進化! 今回の舞台は熊本県小国町など九州全土。新たな温泉を狙う凶暴なサメ軍団に女子高生とマッチョたちが立ち向かう。
日本人は、温泉が大好き! そしてサメ映画も大好き。
ひと口で2度美味しい温泉シャークが9月4日九州の日に続編として帰ってきます。
(永田雅之プロデューサー)
グッズも出せば売れる入れ喰い状態!?

イケア『ブローハイ』1699円
2017年の発売から累計販売数は40万個超。全長100cmの定番品に加え55cmの赤ちゃんサメなど横展開も。

『日本サメ映画学会会員証』1000円
2025年公開の映画『松島トモ子サメ遊戯』に登場する会員証を再現。映画館やイベントなどで完売頻出!

バンダイ『びっくらたまご お風呂シアター JAWS ~恐怖MAX エンタメ体験ver.~』終売
人気入浴剤シリーズの新作。お風呂の色味が2段階で変化し、リアルなJAWSが顔を出す。
取材・文・編集/渡辺和博
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