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なぜ「ボンドロ」ブームは拡大し続けるのか?1年近く続く人気の裏側にあるもの

2026.07.17

モナキ、パンチくん、ボンドロ…2026年上半期のヒット商品&トレンドを総力取材!SNSで話題の『みぃちゃんと山田さん』やマンジャロも独自視点で切り込む大特集! 今回は昨年よりブームが続く「ボンボンドロップシール」を取材。女児だけではなく大人も夢中になるブームの正体とは?

>>>特集「上半期ヒット商品&トレンド2026」はこちら

2025年を代表するヒット商品となったボンボンドロップシール、通称「ボンドロ」。

2025年末ごろからは社会現象とも呼べるブームを巻き起こしたが、その人気はいまなお衰えをみせていない。キャラクターショップや家電量販店のシール売り場には老若男女多くの人で賑わっており、「ボンドロ」が入荷されるとたちまち人だかりができている。

SNS発のヒット商品が短命に終わることも少なくない中、なぜボンドロは約1年にわたって人気を維持できているのだろうか。そこには”たかがシール”では片付けられない、ヒットの仕組みがあった。

ボンドロブームが起こった2つの契機

なぜボンドロが流行ったのかは意外と知られていない。

ボンドロを販売するファンシー文具メーカー・クーリアの社長室室長の倉掛誠一さんに話を聞いた。

「ボンボンドロップシリーズは2024年3月に発売しました。弊社の数ある商品の中でも当初から小学生の女の子を中心に人気商品でした。

しかし、いわゆる『ボンドロブーム』や『令和のシールブーム』など社会現象へと変わり始めたのは2025年の9月ごろからです。女児だけではなく20〜30代の女性やおじいちゃん・おばあちゃん世代にまで人気が拡大しました。小売店でも品切れになり、市場で入手困難と言われるようになったのもこの頃からです」

きっかけは2025年9月に、とあるユーザーがXに投稿した1枚の画像だった。

投稿された画像は、水族館限定で販売されていた「ボンボンドロップシール 水族館シリーズ」をスマートフォンケースにデコレーションしたものだった。

これまでシールはノートや手帳に貼るものというイメージが強かったが、「スマホをデコる」という新たな楽しみ方がSNSで一気に広がった。この投稿は約2300万インプレッション、約13万件の「いいね」を記録し、大きな話題となった。

「社内でも『なんだこれ!?』と話題になりました(笑)。ボンドロをスマホケースに貼るという発想はユーザーのみなさんが見つけてくださった楽しみ方です。さらに平成女児ブームなども追い風になり一気にブームに火がつきました」と倉掛さんは振り返る。

そして、ボンドロブームを加速させているもう一つの契機が、バンダナナムコグループのサンスター文具との協業だ。

「クーリアは2024年12月からサンスター文具との協業しており、『サンリオキャラクターズ』『ディズニー』『PEANUTS』『ちいかわ』『たまごっち』をはじめとする人気IPとコラボしたボンドロ関連商品を次々と展開しています。

これによりボンドロがキャラクター(IP)を展開する”プラットフォーム“に進化したんです。人気IPとのコラボによってさらに幅広い層へ広げられたことも、ボンドロブームが長期化した大きな要因の一つだと感じます」

今後、新商品だけでなく、即完売した人気IPコラボ商品や過去のボンドロの再販も予定

2025年12月末時点で累計出荷枚数は1500万枚だったが、2026年6月末時点で累計出荷枚数は3400万枚へと急伸。ブーム以前は月200万枚程度の出荷枚数だったのが、2026年5〜6月は月400万枚を出荷しているいう。それでも市場の需要には追いつかないと倉掛さんは語る。

「『ボンドロが手に入らない』というお客様からの声は真摯に受け止めており、我々も非常に心苦しく思っています。

ボンボンドロップシールはこれまでのシールではできなかった飴玉のような透明感や光沢感が魅力の一つです。このクオリティを担保しながら増産体制を整えていますのでもう少しだけお待ちください」

今後、新規IPとのコラボ商品の発売だけでなく、発売後すぐに売り切れになった人気IPコラボ品や過去に発売されたボンドロの再販も積極的に見据えているという。

一方で、市場を混乱させている転売問題についてはどうか。

「増産に加えて公式からは抽選販売をすることで今後も転売ヤー対策を進めていきます」(倉掛さん)

プロ野球12球団やアーティストとのコラボ”プラットフォーム化”で話題は更新され続ける仕組み

先月行なわれた「日本キャラクター大賞2026」でボンボンドロップシールは「プロダクト・ライセンシー賞」を受賞した。その際に、クーリア代表取締役社長の衣目川政男氏は「ブームはまだまだ終わらない」と力強く語っている。

そして、今後は人気IPとのコラボだけでなく先日販売開始したプロ野球・千葉ロッテマリーンズのボンボンドロップシールを含めたプロ野球12球団やアーティストとのコラボといった新たな界隈に向けた商品が控えていることを明かした。

令和のヒット商品は、「一度売れること」よりも「話題を更新し続けること」が求められる。ボンドロは人気IPが次々と集まる”プラットフォーム”へと進化したことで、常に新しい話題を生み出せるブランドになった。

ブームが約1年にわたって続く理由は、まさにそこにあるのだろう。

■本記事で紹介したボンボンドロップシールについては以下のサイトよりご確認ください
クーリアオンラインストア:https://qlia.shop
サンスター文具:https://www.sun-star-st.jp
千葉ロッテマリーンズ:https://www.marines.co.jp/news/detail/202600849448.html?utm_source=DIME&utm_medium=referrer&utm_campaign=seal-2nd

取材・文/峯亮佑

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Author
大学卒業後、『週刊ポスト』で週刊誌記者としてキャリアを始める。医療、芸能、政治、社会問題などを担当し現場取材を中心に経験を積む。2023年からは@DIMEで編集者兼ライターを務め、ビジネスからエンタメまで幅広く取材・執筆を行なう。取材・執筆した企画(一例)/「ポケモン超進化論」(「DIME 2023年9・10月合併号」)、「ガンプラ45年の軌跡」(「DIME 2025年9・10月合併号」)

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