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水しぶきを落とすのは厄介!梅雨明けのタイミングでやっておきたい愛車のメンテナンス

2026.07.04

日本各地に大雨を降らせた梅雨が明け、いよいよ夏本番だ。そこで、梅雨明けのタイミングで愛車に行いたい、誰にでもできる安全・安心ドライブのためのメンテナンスを紹介したい。

梅雨の時期にウインドーに付着した油膜は専用ケミカルでしか落とせない

まずは、梅雨前にも行うべきウインドーのケアだ。梅雨、雨の中を走る機会が多くなったはずだが、路面からの水しぶきがクルマ全体に直撃する。すると、路面から跳ね上げた水に含まれる油分がギラギラ視界の原因になる油膜となりウインドーにも付着してしまうのだ。

路面のアスファルトには石油アスファルトと天然アスファルトがあり、日本では一般的に原油からガソリンや軽油などを取り除いた後に残る「石油アスファルト」という油分(炭化水素)を主成分とする材料を用い、これを砂利や砂と混ぜた合材が道路に使われているため、水しぶきに油分が含まれるのである。

そこで梅雨前にも行うべき、ウインドーの油膜落としが重要だ。梅雨が明けても雨の日はあるわけで、とくにワイパーのあるフロントウインドーとリヤウインドーの油膜落としはこのタイミングで必須のメンテナンスとなる。そう、雨の日、ワイパーを作動させるとかえって視界が白くなってしまう(引きずってしまう)油膜の除去である。

しかし、コーティング車にも安心な中性のカーシャンプーでウインドーを洗っても、油膜によるギラギラ視界が解消されないことがある。実は、油膜の原因は、路面から跳ね上げた油分だけとは限らない。つまり、油分=油膜が太陽光などで熱され、焼き付くことでしつこい被膜になってしまうことがある。となると、やはりカーシャンプーやガラスクリーナー、ウォッシャー液では落とせず、”油膜被膜を削り落とす”という作業が必要になってくる。

長年、自動車洗車用品メーカーの開発アドバイザーを務め、洗車に関するビデオ、著書、TV/ラジオ出演もある筆者が昔から使い続けている油膜落としは、プロの洗車業者も使っているカー用品メーカー「プロスタッフ」の1970年代からあるロングセラー商品「キイロビン」だ(現在はキイロビンゴールドを使用)。

自動車のフロントガラスなどに付いた油膜や被膜を研磨成分で落とし、雨天時の視界を回復させるガラス専用クリーナーで、処理するとガラス本来の親水状態になり、雨水が均一な水膜になるため、視界がクリアになると同時に、ワイパーを作動させても油膜を引きずることのないクリアな視界が得られることになる。また、劣化したガラスコート(撥水剤)を落とすのにも、ガラスコート前の下処理にも有効なケミカル用品のひとつでもあるのだ。

油膜専用ケミカルを使えば雨の日の視界は驚くほどスッキリ

使い方は簡単で、ガラス面のホコリ、汚れを洗い流したあと、キイロビンのボトルをよく振り、付属のスポンジに水を少し含ませ、スポンジの黄色い側にキイロビンを適量つけ、水をかけたガラス面にスポンジを押し当て、15cm四方ごとに上下、左右に擦っていく。

ポイントはここからで、キイロビンの液が弾かなくなるまで作業すること。液体が弾いているなら、まだ油膜が落ちていない証拠。そして液が弾かなくなったら、きれいな濡れタオルで拭き上げれば完了だ。ちなみに汚れたタオル、油分が付いたタオルを使うと台無し(汚れ、油分が再付着してしまう)なので、要注意である。

雨の日は事故が急増。視界をクリアにしておくことは、安全運転にも直結するのである。

画像はイメージ

クリアな視界を確保しよう

もちろん、ボディ全体に付着した、路面からの雨水の跳ね上げによる油分を洗い流す洗車も不可欠だ。下回りを含め、高圧洗浄が可能なコイン洗車場のシャンプーコースを利用するのもいい。

コイン洗車場のイメージ

エアコンのフル作動で負担のかかるバッテリーの状態確認も不可欠

つぎに、梅雨明けのメンテナンスとして意外かも知れないが、バッテリーの状態、電圧の確認だ。JAFの出動理由の1位がバッテリー上がりであり、バッテリーが上がれば走行不能になる。

では、なんで梅雨明けにバッテリーをチェックする必要があるのか。

理由1は梅雨時、ワイパーやウインドー内側の曇り止め、車内の快適性を保つためのエアコン使用頻度が高まり、バッテリーに負担がかかっているからだ。

そして理由2として、エアコンの使用が激増し、バッテリーに負担がかかる夏に備えてバッテリーの状態チェックしておきたいわけだ。最近の車載バッテリーは長寿命で、寿命が尽きる直前まで使うことができるため、バッテリー不調の兆候をつかみにくいからやっかいでもある(交換の目安は2~3年/バッテリーの性能による)。

バッテリーのチェックはまずバッテリーの本体周りから。本体の膨らみ、ヒビ、変形がないことを確認し、端子やケーブルのゆるみ、白い粉状の腐食の有無、そして液量を確認したい。※メンテナンスフリータイプもある。

バッテリーの電圧(状態)をリアルタイムで確認する方法

そして、バッテリーの電圧の確認だ。バッテリーチェッカーなる器具があるものの、もっと簡単かつ安全にバッテリーの電圧をチェックできる方法がある。それは、アクセサリーソケットに差す、USB-C/USB-Aポートとともにバッテリーの電圧計が付いているカーアクセサリーを使うことだ。例えば筆者も使っているセイワの「F340 DCパワープラグ」はUSB type-C、type-Aポートを備えたDCパワープラグで、USB Type-CはPD30W、USB Type-Aは18Wの急速充電に対応で、合計最大48Wの高出力仕様であるとともに、7seg表示のディスプレイを搭載し、通電するとバッテリーの電圧値を表示し、USBケーブルで端末を充電すると電流値を表示してくれるのだ。

バッテリーの電圧値は通常時が12.5~12.8V、エンジン始動時は13.5~14.5Vが正常値と言われていて、バッテリーの状態が始動時、走行時ともに目で確認できるというわけだ。セイワの「F339マルチポートダイレクトソケット」は増設アクセサリーソケットを2つ備え、さらにUSB type-C×1(PD20W)、USB type-A×2に加え、リアルタイムでバッテリーの電圧を表示、確認できるモニター付きという、アクセサリーソケットを複数のアイテムで利用したい場合に適切な、マルチな使い方ができる便利アイテムとなっている。

これらを運転席周りのアクセサリーソケットにスマートフォンの充電用などとしてセットしておけば、バッテリーの状態を知ることができ、電圧が低下していればバッテリーの交換のタイミングをいち早く知ることができるのである。

梅雨が明けた夏のドライブシーズンを前に、梅雨時に油膜が付着し、視界が悪化しがちなウインドーをクリアにし、エアコンの使用によって負担が増すバッテリーのチェックをぜひこのタイミングで行ってほしい。そのほか、エアコンの効き(これも極めて重要)、オーバーヒート対策の冷却水、夏に発生しやすいタイヤのバースト対策として、タイヤのキズ、ひび割れ、空気圧などのチェックもお忘れなく!!

文/青山尚暉

プロミュージシャンからいきなり自動車専門誌の編集者を経験した後、モータージャーナリストに。新車試乗記や自動車関連コラム、防災記事などを幅広い媒体で執筆。クルマのパッケージング、洗車”オタク”でもある。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動。愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿厳選紹介、ドッグフレンドリーカー選びについて多方面で情報発信中。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」(リヨン社刊)、「すごい海外旅行術」(講談社刊)、「愛犬と乗るクルマ」(交通タイムス社刊)など。輸入車の純正ペットアクセサリーの開発にも携わっている。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~。現在は小学館DIME推薦)。

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