白いシャツに、うっかりつけてしまったシミ。
通常の洗濯では完全に落ちず、ホームセンターで買ったシミ抜き剤でもダメ。クリーニング店に依頼という最終手段に訴える? でも、できれば自分で何とかしたいという方に注目のアイテムが、サンコーが発売した『幅広ブレードで超音波シミ洗浄「トルン2」』だ。
超音波の力で「なぞるだけで汚れが落ちる」というこの製品、さっそく入手したので実力を検証してみよう。
毎秒約25,000回の超音波を発生
「トルン2」の外観は、大きな修正テープのケースを思わせる。本体の長さは13cm、高さは約7cm、幅は約5cmあり、手のひらサイズよりもちょっと大きめ。本体そのものは、水しぶきがかかっても安心なIPX4の防水等級を満たしている。付属品は、ストラップと充電用USBケーブルというシンプルな構成。満充電で約45分作動する。
購入時の本体は、キャップを付けた状態となっており、これを外すと、ステンレス製のフォーク型ブレードがあらわになる。ブレードの先端から出てくるのは、もちろん修正テープでなく、超音波である。てっぺんのボタンを長押しすると作動し、「ジ――ー」と静かなノイズがする。これが毎秒約25,000回の超音波であり、この振動効果で「水中に見えない小さな泡を生み出し、弾ける力」でシミを落とすという仕組み。
みるみるシミが取れていく
では早速、試してみよう。
準備として、シミのついた布地を水に浸す必要がある(乾いたままの布地ではNG)。水には、中性洗剤やアルカリ性洗剤をいくらか加え、シミを落としやすくしておく。別のやり方として、布地に洗剤をなじませ、水をかけ流しながら落とすというのもあるが、今回はしない。
水に浸したら、ブレードをシミの部分に優しく当て、ぐるぐると小さな円を連続して描くように動かす。するとシミは、繊維から浮いて取り除かれるとのこと。
今回の検証のために、白シャツの古着の端切れを何枚か用意した。生地は、ポリエステル主体の一般的な合繊である。これに、しょうゆ、練りからし、ごま油を少量つけ、10分ほど放置したものを実験台に使う。
まず、しょうゆのシミから。大皿に水と少量の洗剤を注ぎ、端切れを浸す。おもむろにブレードを当てスイッチオン。軽く接触しただけなのに、みるみるシミが薄まっていき、布は真っ白な色を取り戻した。
同様の処置を、練りからし、ごま油のシミにも行ったが、やはりシミは完全に抜けていった。
では、時間が立って、乾いてしまったシミではどうだろうか? もう一度、しょうゆ、練りからし、ごま油のシミを作り、今度はドライヤーの熱風を当てた後、3時間放置した。熱と時間は、シミ落としの大敵。酸化して繊維の奥に浸み込むと、容易には落ちなくなる。
予想はしていたが、今回はささっと難なくは落ちず、同じ箇所にブレードを何度も当てる必要があった。しょうゆ→練りからし→ごま油の順に落ちにくくなり、時間もかかる。最終的にはいずれもシミは抜けたが、時間が経ったシミは、まず洗濯をして一時的な処置をしたほうが、結局は手間とストレスが少ない。「トルン2」のみでどうこうしようとはせず、ほかの手段を併用するのが賢い使い方といえる。
とはいえ、力をこめて擦らずにシミ抜きできるのは、特にデリケートな素材の衣類相手だと非常に便利。一家に1台、常備しておきたい便利アイテムとしておすすめしたい。
なお、「トルン2」は、公式オンラインショップ、Amazon店、楽天市場店などで販売中。価格は6980円である。
文/鈴木拓也
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