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深部体温を測定し可視化せよ!熱中症対策になる「深部体温コントロール」グッズ4選

2026.07.02

熱中症対策のグッズがぞくぞく増えている。しかし、やみくもに「冷やす」「涼しくする」だけでは効率面で懸念がある。

熱中症対策として、体を冷やすことは重要といわれるが、特に「深部体温」を意識的に冷やすことで効率的に熱中症対策ができることがわかっている。それもあって、近年は深部体温にアプローチする熱中症対策グッズも増えている。

そこで今回は、医師の解説とともに、ライターが見つけたグッズを紹介する。

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深部体温を冷やす効果とは?

そもそも深部体温とは何なのか? 脱水症や熱中症の専門医である谷口英喜医師は、「血液や内臓などの体温を反映している身体内部の体温」を指し、「自律神経と体内の水分を活用し、発汗や皮膚血流を調整して37℃前後に保たれている」という。

【取材協力】

谷口英喜氏
済生会横浜市東部病院 患者支援センター長/栄養部担当部長 医師
麻酔・集中治療、経口補水療法、体液管理、臨床栄養、周術期体液・栄養管理のエキスパート。日本麻酔学会指導医、日本集中治療医学会専門医、日本救急医学会専門医、1991 年 福島県立医科大学医学部卒業。著書に『熱中症からいのちを守る』(評言社)、「いのちを守る飲水学―からだがよろこぶ水分補給のトリセツー」(評言社)などがある。

そして、深部体温が維持できなくなって38度以上になると、はじめて熱中症になるという。実際、熱中症患者は深部体温が40℃になることもあるそうだ。

「深部体温を37℃まで下げることで、熱中症対策ができます。基本は、太い血管が通っている首、脇の下、足の付け根を中心に冷やすこと。また手のひらには動脈と静脈を結ぶAVA血管と呼ばれる血管があるため、深部体温を下げやすくなります。手のひらは約15℃程度の常温水を目安に冷やすと良いでしょう。あまり冷たすぎると血管が収縮してしまい、冷却効果が得られなくなります」

おすすめの深部体温の冷却方法

谷口医師は、基本は手足を冷やすことを勧めるが、他におすすめの冷却方法として、「アイススラリー」と「タウリン」を挙げる。

●アイススラリー

「アイススラリーと呼ばれるシャーベット状の冷たい飲料は、微細な氷が含まれていて粒が細かいのが特徴です。体内で触れる部分が多くなることで、溶けるときに多くの熱を吸収し、普通の冷たい飲み物よりも効率よく体温を下げることができます。

ナトリウムなどの電解質を含む飲料の場合、水分および電解質の補給と、深部体温の上昇抑制を同時に助けてくれます」

●タウリン

「タウリンとは魚介類や栄養ドリンクに豊富に含まれる栄養素です。筋肉疲労を回復する効果だけでなく、身体のさまざまな機能を調節する働きがあります。近年の研究では自律神経を整えて深部体温を下げる働きがあることもわかっています」

深部体温にアプローチする熱中症対策グッズ3選

深部体温を効率的に下げるために、市販のグッズを活用してみるのも良いだろう。ライターが見つけたアイススラリー、手のひらを冷やすガジェット、深部体温を測定するガジェットを紹介する。

1.アイススラリー

●商品例「リポビタンアイススラリー Sports」

スポーツを頑張る人を応援するリポビタンのスポーツブランドの一つ。小さな氷と液体が混合した、流動性のある飲料を4℃前後に冷却。運動による過度な深部体温の上昇を抑制できる。

運動を行う人だけでなく、暑いときや素早く身体を内部から冷やしたいシーンに有効だ。

大正製薬の広報担当者は、商品の特徴について次のように話す。

「クエン酸やビタミンB群などの栄養素が豊富であることや、フレーバーを3種ご用意していること、食物繊維非配合でお腹に優しいことなどが特徴です。キャップができるので、持ち歩いてお好きなときに飲んでいただけます」

スポーツ時はもちろん、日頃の水分・栄養補給に役立ちそうだ。

2.手のひら冷却グッズ

●商品例 アイ・ティ・イー「IceBattery Fresh AVA」

アイ・ティ・イー株式会社のAVA血管を効率的に冷やす製品。冷凍庫で凍結させると、本体の表面温度が10~15℃になる。

電源なしで繰り返し使える省エネグッズ。気温30℃下で3時間以上の保冷効果があり、付属の保冷ポーチを使用すると最長6時間保冷を維持する。

同社の広報担当者は特徴について次のように話す。

「手のひらの毛細血管から体温を下げる革新的なアイテムです。弊社の5年以上にわたる継続的な研究開発の成果として、裏表それぞれで冷たすぎない10℃と15℃を長時間維持できる優れた品質を実現しました。一般的に冷却グッズとして販売されているものや保冷剤は、冷たすぎる温度により深部体温の冷却効果が期待しにくいところがありますが、本品は優しい冷たさが特徴です。また、通勤やスポーツ観戦など外でも使いやすいようにポーチをセットにしました」

通勤やスポーツ、アウトドア、スポーツ観戦、フェスなど幅広いシーンで活躍しそうだ。

●商品例「CORE2」

運動中の体幹温度をモニタリングするセンサー付きガジェット。ベルトなどに固定して深部体温を計測できる。専用スマホアプリと連携させて数値を可視化する。

熱エネルギーの移動を計測・制御する技術を応用し、体内と表皮の熱の移動を計測。そのデータをもとに、独自開発したアルゴリズムで身体の深部温度を導き出す。

正規代理店 WINSPACE JAPANの担当者は、ビジネスパーソンへのおすすめポイントについて次のように述べる。

「COREはスポーツだけでなく、屋外で活動するビジネスパーソンやゴルファーにも有効です。営業、建設、工場、物流、警備、イベント運営、ゴルフなど高温環境で活動する方は、熱中症になる前から熱ストレスによって集中力や判断力が低下することがあります。

海外の研究では、暑熱環境による生産性損失が20%を超えるケースも報告されており、業務効率や安全管理の観点からも深部体温の管理が重要視されています。COREを活用すれば、自覚症状だけに頼らず身体の状態を把握できるため、休憩・水分補給・冷却のタイミングをデータに基づいて判断できます」

体内水分量を見える化するグッズ

谷口医師によれば、深部体温を下げるには、適切な体水分量が維持されていることが必要条件だという。体水分量を見える化できる「体水分計(ハイドロバランスメーター)」で確認するのも一案だ。

「ハイドロバランスメーター」

クリップを指に挟むように装置をつけるだけで、手軽に体水分を見える化してくれる。

30秒程度で数値が現れ、0.95-1.05hbsの範囲にあれば適切な体水分量。その範囲よりも小さいと体水分が少ない、範囲よりも大きいと体水分が多すぎると判断できる。

熱中症予防のために、深部体温を意識しながら対策に取り組むことで、効率的に対策ができそうだ。まずは試してみるのも良いだろう。

取材・文/石原亜香利

Web業界からライターに転身し独立。メディアのコラム記事執筆や、Webの知識を活かしたSEOライティングを通じ、IT、ビジネスからライフスタイル、グルメまでわかりやすく面白く役立つ情報を読者視点で伝えることを心がけている。

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