スマホ時代のスポーツ観戦と「テレビ」の価値を再考してみました
以前、本連載でWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)のテレビ放送がなかったことについて触れました。大きな大会や試合が無料の地上波では見られず、有料放送になるのは「時代の変化」として避けられませんが、ふと考えることがあります。「やっぱりスポーツの祭典はテレビで見るから特別なのではないか」と。
現在、開催されているFIFAワールドカップでは日本戦が地上波でも放送されましたよね。地上波の日本代表戦(1次リーグ)はNHKが2試合、日テレ系が1試合、大会全体ではフジテレビ系も含めて58試合が放送されます。
今回の放映権料(国内)は推定350億円規模だそうです。前回は200億円で、やはりどんどん高額になっています。テレビ局にとってこの原資はCM収入であり、NHKは受信料です。若い世代にとって、テレビは録画してCMはスキップするのが当たり前で、オンタイムで放送されるテレビ番組は「飛ばせないCMがある不便なもの」と感じるかもしれません。
そう考えると、スキップ可能なテレビCMの効果は薄れ、飛ばせないネット広告の優位性は増しているかもしれません。しかし、テレビCMにはネット広告にはない「格」があります。単なる商品広告にとどまらず、ブランドそのものを作る「品格」があり、テレビの音として流れてくるCMには、ネット広告にはない安心感がありますよね。
ビッグイベントでできる視聴者の「応援」とは?
さて、サッカーという競技そのものに目を向けると、日本人選手の躍進には目を見張るものがあります。野球は日本の国民的スポーツとして根強い人気がありますが、ワールドカップという舞台でのサッカーの熱狂は、別格の広がりを見せます。世界の強豪に対して、時にジャイアントキリングを起こす劇的なドラマがあるのも見どころです。
なぜ日本は、体格差のある海外相手にも勝てるようになったのか。それは、海外で活躍する選手が増え、戦術や教える技術が洗練された。日本のスポーツ界全体で「科学的に勝つためのフォーマット」が構築されつつある。礼儀正しすぎると言われた日本人が、時にはしたたかに戦う術も学んでいる。今の代表は、まさにその集大成ではないでしょうか。
今回の日本代表は「歴代最強」と言われています。これまではベスト16が最高だったので、予選を突破し、ベスト8、そして夢の決勝へと進んだら……今回のワールドカップで日本代表が抱かせてくれたワクワクは、スマホの画面越しでは味わえない、テレビという巨大なメディアを通じた「国民的体験」だったように感じました。
写真/アフロ

MF三笘薫選手はケガの影響で外れ、DF長友佑都選手が5大会連続のメンバー入り。(写真中心=森保一・日本代表監督)
流行を斬る!
【1】有料放送だったWBCと、地上波で放送されるワールドカップ、どちらが盛り上がるのか
【2】飛ばせないネット広告とスキップ可能なテレビCMで広告効果に違いがある

テスタさん
2005年、300万円を元手にデイトレを中心に株式投資を開始、6年目で億トレーダーに。2015年からは中長期投資も始める。収支は19年連続プラスで、生涯獲得利益は100億円を超える。監修本『マンガでわかるテスタの株式』(大和書房)が発売中。
文/テスタ 構成/向井翔太 編集/千葉康永
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かつてのサッカー日本代表があと一歩のところで届かなかったアメリカの地に、夢の祭典が再び帰ってきた。現在の代表チームが目指すのは、あくまで〝優勝〟。出場すらかなわなかった32年前を知る世代からすれば、考えられないほどの高い目標設定だ。
わずか30年でここまで代表チームが成長し、日本のサッカー文化自体も発展を遂げられたのはなぜか? その足跡をサッカー協会、Jリーグ、外国人監督、元日本代表のレジェンドたち、スポンサー企業など様々な視点で読み解く。
さらに『アオアシ』をはじめ、サッカー漫画がいかに日本サッカーの躍進に貢献したのか、元日本代表レジェンドたちにも取材もしました。
日本サッカー協会会長 宮本恒靖
日本サッカー協会名誉会長 田嶋幸三
Jリーグ チェアマン 野々村芳和
名古屋グランパス監督 ミハイロ・ペトロヴィッチ
ガンバ大阪 代表取締役社長 水谷尚人
元サッカー日本代表 戸田和幸
元サッカー日本代表 遠藤保仁
元サッカー日本代表 福西崇史
元サッカー日本代表 中村憲剛
『アオアシ』作者 小林有吾先生
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