気象庁によれば関東甲信が梅雨入りしたのは6月7日頃(速報値)。梅雨明けに関しては、平年では7月19日頃となっており、しばらくは雨の多い日々が続そうだ。
さて、こうした雨の日に「なぜか頭が痛くなる」という経験をお持ちではないだろうか。こうした不調は「気象病」と呼ばれ、実は多くの人が感じている身近な症状でもあるのだ。
では、なぜ頭が痛くなるのか。さらに、同じような天候でも、症状が出やすい人と出にくい人がいるのはなぜか。
そんな気象病の原因について解説したニュースレターが第一三共ヘルスケアから届いたので、概要をお伝えする。同レターでは、最新の研究で新たに確認された、頭痛が起こりやすい人に共通する血液成分の特徴についても触れている音で、併せて紹介したい。
6割以上が経験する気象病、最多症状は「頭痛」
気象病とは、気圧・温度・湿度などの変化によって引き起こされる頭痛、めまい、倦怠感などの総称だ。同社の調査では、気象病の経験者は全国平均で64.6%にのぼり、最も多い症状は「頭痛」(67.1%)であることがわかっている。
◎「気象病」に関する全国47都道府県実態調査 https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/content/newsletter_220902.pdf
また、台風シーズンや季節の変わり目に頭痛を経験する人は46.0%。女性は半数以上(55.0%)と特に高い傾向がある。

◎「2023年夏のセルフケア」に関する調査 https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/content/newsletter_230621.pdf
■頭痛が起こりやすい人に共通する「血中成分」とは
日常生活の中で、片頭痛や気圧の変化による頭痛に悩まされている人がいる一方で、同じような天候でも症状の出方に個人差があるのはなぜか。
一般的に頭痛には、ストレスや生活習慣、姿勢など様々な要因が関与しているという。中でも「気象病」による頭痛については、内耳の感受性が高い人ほど気圧変化の影響を受けやすく、自律神経のバランスが乱れることが一因とされている。内的要因としては、ビタミンDやマグネシウムの不足との関連も報告されている。
さらに最新の研究では、頭痛が起こりやすい人に共通して「ネルボン酸」(神経細胞の膜を構成する超長鎖脂肪酸の一種)と「活性型ビタミンD」が血中で低い傾向があることが確認された。これらは性別や年代を問わず頭痛経験者で低い値を示す傾向にあり、頭痛の起こりやすさとの関連が示唆されている。
◎頭痛が起こりやすい人に共通する血中成分を新たに確認 https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/newsroom/release/rd20260522.html
今日からできる「気象病・頭痛」への対処法
・気圧変化を事前にチェックする(天気予報アプリの活用)
・頭痛・めまいなどの症状がある場合は、まず十分な睡眠をとること。睡眠中に副交感神経が優位になり、自律神経のバランスを整えてくれます。お風呂にゆっくり入る・好きな音楽や映画でリラックスするなど、副交感神経を優位にする習慣も有効
・気分の落ち込みや強い眠気を感じる場合は、思い切って外に出ることが効果的。外出により交感神経が優位になり、症状が和らぐケースも多い
・痛みを我慢しすぎず、適切なタイミングで鎮痛薬を使用する(用法・用量を守って使用すれば、体が慣れて効かなくなることはない。頭痛が長引く場合や薬の使用頻度が増している場合は、医療機関への相談も大切)
・痛みが長引く場合には、別の大きな病気が隠れている可能性があるため、自己判断せず医療機関を受診する
気象病による頭痛は『気のせい』ではなく、メカニズムが解明されつつある身体的な不調。今回の知見が、この頭痛を『仕方ない』で終わらせず、自身の身体の状態を把握する手がかりとなるとともに、日々のセルフケアを見直す契機となることが期待される。
出典(図を含む)/第一三共ヘルスケア
関連情報
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/
構成/清水眞希







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