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注文住宅購入経験者の8割以上が「家を建てる前に住宅性能について十分理解していなかった」

2026.06.27

夏は涼しく、冬は暖かい。そんな住まいの快適さを左右するのが、断熱性能と気密性能だ。

近年は、断熱等級やUA値、C値といった言葉を耳にする機会も増えている。しかし、実際に注文住宅を建てた人は、自宅の住宅性能にどのくらい満足し、その数値をどこまで把握しているのだろうか?

NEXERはこのほど、高気密高断熱の注文住宅『福岡工務店』と共同で、事前調査で「注文住宅を購入した経験がある」と回答した全国の男女119名を対象に「住宅性能(高気密・高断熱)に関する満足度」についてのアンケートを行い、その結果を発表した。

66.4%が、自宅の断熱・気密性能に「満足」と回答

まず、現在住んでいる家の「断熱性能(夏の涼しさ・冬の暖かさ)」「気密性能(すきま風の少なさ・空気の漏れにくさ)」に、どの程度満足しているか聞いた。その結果、「とても満足している」が24.4%、「やや満足している」が42.0%で、あわせて66.4%が満足していることがわかった。一方、「あまり満足していない」は26.1%、「まったく満足していない」は7.6%となった。

「満足している」と回答した人にその理由を自由回答形式で尋ねたところ、以下のコメントが寄せられた。

・イメージ通りになった。(30代・男性)
・概ね快適なので。(30代・女性)
・家に入った時に、夏は涼しく、冬は暖かく感じるから。(40代・女性)
・寒い日や暑い日などエアコンの効き目が効果的だと思うから。(40代・女性)
・夏の冷房費や冬の暖房が割と安く済んでいるから、おそらく断熱ができていると思う。(60代・男性)

一方、「満足していない」と回答した人にその理由を自由回答形式で尋ねたところ、以下のコメントが寄せられた。

・気密性の為なのか、換気が上手くできていないのか湿度が常に高くて不満。(30代・女性)
・冬だと1階は寒くて2階との温度差がある。(40代・女性)
・暑さ寒さが染みる。(40代・男性)
・冬は寒いし夏は暑くて過ごしにくいから。(50代・女性)
・年々、結露がひどくなってきたから。(60代・男性)

48.7%が、断熱等級・UA値という言葉「自体を知らない」と回答

現在住んでいる家の「断熱等級」または「UA値(外皮平均熱貫流率)」を把握しているかについて聞いたところ、最も多かったのは「断熱等級・UA値という言葉自体を知らない」で48.7%。次いで「言葉は知っているが、自分の家の数値は把握していない」が38.7%となった。

自宅の断熱性能を具体的に把握している人は少数にとどまり、「断熱等級7(HEAT20 G3相当)」は3.4%、「断熱等級6(HEAT20 G2相当)」は2.5%、「断熱等級5(ZEH基準相当)」は4.2%、「断熱等級4以下」は2.5%となった。

断熱性能に満足している人が多い一方で、「断熱等級」や「UA値」といった性能を示す言葉そのものを知らない人も多く見られた。住まいの快適さは体感で判断されやすく、数値として把握している人はまだ限られていることがうかがえる。

63.9%が、C値という言葉「自体を知らない」と回答

さらに、現在お住まいの家の「気密性能(C値:相当隙間面積)」を把握しているかについて聞いたところ、最も多かったのは「C値という言葉自体を知らない」で63.9%と、断熱等級・UA値よりもさらに高い割合となった。次いで「言葉は知っているが、自分の家の数値は把握していない」が27.7%となった。

自宅のC値を具体的に把握している人は少数にとどまり、「C値0.5以下」は2.5%、「C値0.6~1.0」は3.4%、「C値1.1~2.0」は0.8%だった。また、「測定したが具体的な数値は覚えていない」と回答した人は1.7%だった。

C値は住まいの気密性能を示す重要な指標だが、言葉そのものを知らない人が多いことがわかる。断熱等級やUA値以上に、気密性能に関する数値は一般の住まい手に浸透していないことがうかがえる。

55.5%が、夏冬の快適さや光熱費で「実感あり」と回答

実際に住んでみて、夏冬の快適さや光熱費の面で実感したことがあるかについて聞いたところ、「ある」は55.5%、「ない」は44.5%という結果になった。半数を超える人が、暮らしのなかで断熱・気密性能による快適さや光熱費への効果を実感していることがわかる。

具体的にどのような点で感じているか、自由回答形式で尋ねたところ、以下のコメントが寄せられた。

・夏が過ごしやすくなった。(20代・女性)
・夏の電気代は安いが、冬は高い。(20代・女性)
・エアコンの効きは良いが湿度を調整するのが難しいと感じる時。(30代・女性)
・前の家より光熱費の値段が下がった。(40代・女性)
・室内の温度が外部気温に左右されずほぼ一定。(70代・男性)

82.3%が、家を建てる前に住宅性能を「十分には理解していなかった」と回答

家を建てる前、住宅性能(断熱等級・気密性能・ZEH・HEAT20など)について、どの程度理解していたか聞いたところ、「まったく知らなかった」が44.5%、「言葉を聞いたことがある程度だった」が37.8%で、あわせて82.3%が「十分には理解していなかった」ことがわかった。

一方、「言葉と大まかな内容は理解していた」は13.4%、「基準や数値の意味まで具体的に理解していた」はわずか4.2%にとどまった。

住宅性能は、住んでからの快適さや光熱費にも関わる重要な要素だが、家づくりの段階で具体的な基準や数値まで理解している人は少ないことがわかる。

25.2%が、「断熱等級・UA値の意味や基準」をもっと知っておけばよかったと回答

住宅性能について「家を建てる前にもっと知っておけばよかった」と思うことはあるか聞いたところ、最も多かったのは「断熱等級・UA値の意味や基準」で25.2%。以下、「冷暖房・光熱費への影響」が18.5%、「換気・空調計画との関係」が12.6%、「施工会社による性能の違い」が10.9%と続いた。

住宅性能について「もっと知っておけばよかった」と感じる内容では、断熱等級・UA値の意味や基準が最も多い結果となった。

また、冷暖房・光熱費への影響や、換気・空調計画との関係を挙げる人も一定数おり、住宅性能は単なる数値ではなく、実際の暮らしや住み心地に直結する要素として捉えられていることがうかがえる。

家を建てる前の段階で、性能の数値や基準だけでなく、それが日々の快適さや光熱費にどう関わるのかまで理解しておくことが大切だといえそうだ。

68.1%が、もう一度建てるなら住宅性能の優先順位を「上げる」と回答

最後に、もう一度家を建てるとしたら、住宅性能(断熱・気密など)に対する優先順位はどう変わると思うかについて聞いたところ、「今より優先順位を大きく上げる」が33.6%、「今より優先順位をやや上げる」が34.5%で、あわせて68.1%が「優先順位を上げる」と回答した。一方、「今と変わらない」は29.4%、「今より優先順位を下げる」は2.5%にとどまっている。

もう一度家を建てるなら住宅性能をより重視したいと考える人が多く、実際に住んでみて、断熱・気密性能の重要性を感じている人が多いことがうかがえる。

「優先順位を上げる」と回答した理由を自由回答形式で尋ねたところ、以下のコメントが寄せられた。

・もっと暮らしの良い家が建てられたと思うから。(20代・女性)
・快適な家に住みたいから。(30代・男性)
・値上がりなどもあり、生活に直接影響するから。(30代・女性)
・断熱効果を期待したいから。(40代・女性)
・もっと家に対して真剣な考えで建てれば良かったから。(50代・女性)

福岡工務店

<「住宅性能(高気密・高断熱)に関するアンケート」調査概要>
調査手法:インターネットでのアンケート
調査期間:2026年5月25日 ~ 6月3日
調査対象者:事前調査で「注文住宅を購入した経験がある」と回答した全国の男女
有効回答:119サンプル

出典元:株式会社NEXERと高気密高断熱の注文住宅『福岡工務店』による調査

構成/こじへい

Author
1986年、神奈川県生まれ。ライター歴は15年目で、現在は主にPR、芸能、YouTube関連の記事を執筆しています。

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