◎個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。
2026年6月18日に史上初めて終値が7万円台を記録した日経平均株価だが、それを牽引しているのが半導体、AI関連銘柄と言われている。中でもNAND型フラッシュメモリを製造・販売する日本の半導体メーカー、キオクシアは6月12日に終値で8万1200円をつけたことで時価総額が44兆3627億円となり、トヨタ自動車の43兆8389億円を上回った。
さらに、日経平均が取引時間中に初めて7万2000円をつけた6月22日には株価が10万8700円と10万円を突破したほか、時価総額も一時60兆円に到達するなど(終値ベースは59億3900億円)など、引き続き注目を集めている。
そんな日経平均株価の上昇機運を支える半導体・AI関連株に関する分析リポートが、三井住友DSアセットマネジメント チーフマーケットストラテジスト・市川雅浩氏から届いているので概要をお伝えする。
日経平均は6万円台から7万円台までわずか2か月弱、10銘柄の寄与度合計が上昇幅の9割に
日経平均株価は2026年6月18日、前日比1151円24銭(1.6%)高の7万1053円49銭で取引を終え、初めて7万円の大台乗せとなった。翌19日も続伸となり、終値は7万1250円06銭と過去最高値を更新。7万円も通過点になったと思われる。
日経平均の終値が5万円台到達(2025年10月27日)から6万円台到達(2026年4月27日)には6か月ほどを要したが、7万円台到達には2か月もかからなかったことになる。
6万円台到達の2026年4月27日から7万円台到達の6月18日までの期間、日経平均の上昇率は17.4%、上昇幅は1万516円13銭だった。日経平均を構成する225銘柄のうち、日経平均の上昇幅に対する寄与度の大きい上位10銘柄は図表1のとおりだ。
10銘柄の寄与度を合計すると9529円57銭となり、これは日経平均の上昇幅の約91%を占めることになる。


■日経半導体株指数や日経外需株50は好調だが、スタンダードやグロース市場指数はマイナス圏
図表1の10銘柄をみると、日経平均の上昇をけん引したのは、人工知能(AI)・半導体関連株であり、TDKや村田製作所などは、AIサーバー向け積層セラミックコンデンサー(MLCC)の需給ひっ迫を背景に、大きく上昇したものと思われる。
10銘柄について東証33業種の区分でみると、7銘柄が電気機器、1銘柄が情報・通信業となっており、業種の偏りも鮮明だ。
また、2026年4月27日から6月18日までの期間について、主な指数の騰落率を確認すると、日経平均の+17.4%を上回ったのは、日経半導体株指数の+56.1%、日経平均外需株50指数の+ 25.2%だった(図表2)。

内需は相対的に低調で、日経平均内需株50指数は+ 3.2%、市場別指数では、東証スタンダード市場指数が-1.9%、東証グロース市場指数は-6.8%と、マイナス圏に沈んでいる。
■日経平均の急上昇はAI・半導体関連株の上昇によるところが大きく、出遅れ銘柄はまだ多い状況
一方、東証株価指数(TOPIX)に目を向けると、構成銘柄の1639銘柄(2026年6月18日時点)のうち、2026年4月27日から6月18日までの期間において、上昇した銘柄の割合は53.0%、下落した銘柄の割合は46.5%、変わらずの割合は0.5%だった。
日経平均が6万円台から7万円台へ水準を切り上げた期間、TOPIXベースでみると、半分弱の銘柄が下落していたということになる。
このように、日経平均の急速な上昇は、AI・半導体関連株の上昇によるところが大きく、出遅れている銘柄もまだ多い状況にあることがわかる。
AI・半導体相場の持続性は、主な関連企業の業績次第と思われ、今後、業績に関する報道や決算発表は、重要な材料と考えている。出遅れ銘柄については、AI・半導体関連株が調整した場合などに、物色(ぶっしょく)が広がることも想定される(注・編集部)。
注・編集部:投資家が割安感のある銘柄を求めて、人気薄の中小型株や出遅れ銘柄などにも対象を広げていくこと。
◎個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。
構成/清水眞希







DIME MAGAZINE












