今年の夏は昨年以上の猛暑が予想されている
夏は旅行、ドライブシーズンでもあり、家族や愛犬を連れてクルマで遠出、ドライブする人も多いはず。そろそろ7~8月のドライブ旅行計画を練っている人も多いことだろう。しかし今夏は昨年以上の猛暑が予想されている。そこで重要なのが、後席に乗車した、不快さ、暑さを言葉で伝えきれない幼児、愛犬をどう快適に車内の命にもかかわる暑さ、不快さや熱中症からどう守ってあげられるか、である。ここではその対策として、いくつかの車載装備、そして役立つアイテムを紹介したい。
夏の長距離ドライブは気温が上がる前の時間帯に移動すると快適だ
まず、幼児、愛犬連れの夏のドライブでの基本中の基本は、早朝、気温が下がった涼しい時間帯に移動することだ(目的地がいつ着いてもいい実家などなら夕方以降も)。日中より渋滞も緩和されるはずであり、渋滞による時間的ロス、ストレスが低減し、より快適なドライブが可能になるだろう。
エアコンや後席用サンシェードなどをフル活用して車内の涼しさを確保したい
幼児や愛犬の特等席は後席。そこでの暑さ対策として有効なのが、後席エアコン吹き出し口と後席部分のサイドウインドーのサンシェードだ。ミニバンの多くには2ゾーンまたは3ゾーンのエアコン(または後席用クーラー)に後席吹き出し口が備わり、後席にもしっかり空調が届くはずだ。それ以外のクルマでも、後席エアコン吹き出し口があることもある。理想は前席左右と後席の3ゾーンで温度設定ができるエアコンで、これなら後席の空調環境を細かく設定することができ、幼児、愛犬にとって快適なドライブ環境になりうるのだ。
ちなみに、前席にしかエアコン吹き出しが付いていない車両の場合、前席のエアコンの効きと後席の涼しさはまったく異なる。前席で涼しくても、後席はぜんぜん涼しくない・・・ということもありうるのだ。ならば、後席にもしっかりと冷風が届くような温度、風量設定、ルーバーの角度調整を行うべきなのである(幼児の場合、寒すぎも注意)。
そしてミニバンやプチバン、スーパーハイト系軽自動車などには後席サイドウインドーにロールサンシェードが備わっていることもあり、それを利用すれば、直射日光を和らげ、車内温度の上昇に一役買ってくれることになる。
長年、家族の一員としての愛犬と暮らし、愛犬とのドライブ機会も多い筆者の愛車には、後席エアコン吹き出し口があるものの、後席サイドウインドーにロールサンシェードは未装備。そこで、犬が乗車する後席のサイドウインドーにはマグネットによってワンタッチで窓枠に貼り付けられるメッシュカーテン(視界はしっかり確保される)を貼り付けている。直射日光を和らげてくれるとともに、犬にとって安心できる居住環境を作り出すことができるからだ。
後席エアコン吹き出し口がないクルマならハンディファンをサーキュレーター代わりに使う
では、後席エアコン吹き出し口のないクルマの場合、後席部分を涼しくする方法はないのだろうか。もちろん、エアコンの設定で後席までしっかり冷風が届くようにすればいいのだが、それでは前席の”寒がりさん”が寒すぎるかも知れない。カーディガンなどを羽織る対策もあるにはあるが、もっと効果的な方法がある。それは車載可能なハンディ扇風機を、たとえば前席のセンターコンソールに後ろ向きにゴムバンドなどで固定すること。ハンディ扇風機はUSB充電式が主で、車内にUSBポートが装備されたクルマなら充電することもできる。そうすれば、ハンディ扇風機はサーキュレーターの役割を果たし、車内の空気=冷風を車内全体に循環させることができ、前席エアコン吹き出し口しかないクルマでも、後席を涼しくすることが可能になるというわけだ。ちなみにハンディファンのバッテリーは、暑さに強く発火などのリスクが低いリン酸鉄リチウムイオン電池を採用したものが夏の車内での使用では安心だ(車内への置きっぱなしは厳禁)。
愛犬を後席に乗せる際は風通しのいいベッドや接触冷感素材のマットを活用する
愛犬を後席に乗車させる場合は、シートやドッグベッドの汚れ防止を兼ねて、接触冷感素材のマット(クールマット/保冷剤ポケットがあるものも)を敷いてあげるといい。シートに飛び出し防止にもなるハーネス&リード(リードを適切な長さにして後席ヘッドレストに固定)などを使用して直接乗せるのであれば、こちらも接触冷感素材の余裕あるサイズのドッグウエアを着せて乗せるのも、車内/車外の暑さ対策として有効だろう。
なお、ドッグベッドを設置して愛犬を乗せる際は、ドッグベッドに通気性に配慮したメッシュ窓があることが大切だ。それがないと内部にエアコンの冷風が届きにくくなり、熱がこもってしまうからである。筆者が愛用しているドッグベッド(ペットシートサークル)は両サイドにメッシュ窓があり、後席エアコン吹き出し口からの冷風も内部に届く仕様になっている。
そうした車内の暑さ対策をした上で、愛犬の場合は移動1時間半をめやすに高速道路のSA/PAなどにあるドッグラン、あるいは芝生のスペースで遊ばせ、リフレッシュさせてあげることも大切だ。その際、水分補給も忘れずに。もっとも、炎天下、1年中、毛皮を着ている愛犬を外に出すのは、気温が高く、路面が熱いのでNG。だからこそ、冒頭で触れた、できる限り、涼しい時間帯の移動が、幼児、愛犬にとって不可欠ということだ。やむなく日中に移動するのであれば、上記の対策をしっかりと行いたい。
早朝に出発して目的地で朝食をとるドライブプラニングも有効
愛犬連れではない場合、早朝に出発し、目的地、または目的地近くの朝から開いている、または24時間営業の飲食店などがあればそこで朝食をとり、リフレッシュしてからゆったりと旅を楽しみ始めるのもいい。例えば軽井沢にも朝から朝食メニューを提供している店がある。※ペット連れでもテラス席ならOKというお店もある。
文/青山尚暉
写真/青山尚暉 雪岡直樹







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