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ついに上場!スペースXの株に10万円突っ込んでみた結果…

2026.06.19

6月12日、イーロン・マスク氏のスペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(以下スペースX)が米ナスダックに上場した。

IPOでは5億5555株を1株135ドルで売り出す「史上最大の上場劇」となり、日本のテレビニュース番組でも盛んに報道された。この余波は極めて大きく、当初から株を保有しているスペースXの従業員・元従業員数千人がミリオネア(総資産100万ドル所有者)になった。

このスペースX株が、今後50ドルになるか1,000ドルになるかということは筆者には分かりかねる。が、実は筆者もPayPay証券でスペースX株を買ってしまったのだ。その際に経験した出来事の一部を説明していきたい。

PayPay証券でスペースX株を買う!

新規株式公開、即ちIPOの際は「それを買う投資家を集める過程」というものがある。

アメリカの場合は1株単位で購入できるのだが、スペースXの此度の公募額は135ドルだった。そして、注目度の高い企業の上々であればIPO株の分配は抽選で決められる。

筆者はこの抽選に応募していない。なぜなら、NISA口座はPayPay証券で作っているからだ。PayPay証券ではスペースXのIPO株の取り扱いはなかった。代わりに、PayPay証券での株式購入は100円単位でできる。

それこそ、繫華街へ飲みに行ったあとの数百円しか残っていないPayPay残高でも、スペースXの株を購入することが可能なのだ。これは便利!

ただ、これは言い換えれば「初値を狙う」ということである。アメリカのIPO株は、上場日の取引が開始されても数時間ほどは購入できないようになっている。これは混乱回避の意図だ。米東部時間の9時30分、即ち日本時間の22時30分が取引開始時刻であるが、だからといってこの時間からの取引はできない。

が、この時点で恐ろしい現象が……。

アクセスが集中! しかし…

筆者のiPhone 16eのアラームが鳴る。時刻は22時30分。すぐさまPayPayのアプリからPayPay証券を開いてみる。

……。

……。

……おかしい。なぜ画面が真っ白なんだ?

一度アプリを閉じて、再びアプリを開いてみる。すると今度は「読み込みに失敗しました」という表示。こ、これはまさかアクセスが集中していてサーバーが対応し切れてない状態か!?

やがて、筆者の予測を裏付けるアナウンスが表示される。「現在アクセスが集中しているため、表示の一部を制限していますが、買う・売るなどの機能はご利用できます」という文言が出てきた。

果たして、この状態で初値を狙えるのか? しかし、直後に筆者はPayPayの素晴らしい対応を目の当たりにした。それまではPayPay証券のプラットフォームにたどり着くこともままらなかったのだが、上の表示が登場して以降は問題なくアプリを操作できるようになったのだ。おおおっ、ありがたい!!!

「ほぼ初値」で購入成功

日本時間2026年6月13日0時47分、筆者はこの時間を一生涯忘れないだろう。

ついにPayPay証券で、スペースX株の取引が可能になったのだ。

もちろん、このまま見ているだけでは面白くない。筆者は何とか掻き集めた10万900円で、スペースX株を購入した。初値は150ドルで、筆者の取得価格は150.75ドル。「ほぼ初値」と言ってもバチは当たらないはずだ。

問題は、ここからである。どれだけ値が上がるのか。

やはり、スペースXは極めて大きな注目を集める企業である。その日の最高値は176.52ドル、その後は伸び悩んで終値は160.95ドルに落ち着いた。筆者が購入した株も、「そこそこ」と言えるくらいに値上がりした。

この株が今後どうなるかは、冒頭にも書いた通り筆者には想像がつかない。

故に、スペースX株を大量に買って億り人を目指す……などという行為は勧めないし、筆者自身もそれをする気はない。ここで強調したいのは、2026年の今となっては株式投資はアマプラで動画に課金するのと同じくらい手軽であり、「試しに1株」どころか「試しに100円」でも全く問題ないという事実である。

「ミリオネア社員」は一日にして成らず

「億り人」という新単語が独り歩きし、またそれを達成した人が過度に称賛されているのが現代である。

が、たとえばミリオネアになったスペースXの従業員・元従業員数千人は、実は「1日でそうなった」のではない。ややセンチメンタルな表現を使うと、彼らはイーロン・マスク氏と共に酸いも甘いも共有し、またその状況に何年も耐えてきた人々なのだ。「無謀な試み」と失笑され、また実際に会社存続の危機を見ている。スペースXのファルコン1は、初の打ち上げ成功までに3度の軌道投入失敗を繰り返している(2回目の打ち上げは“部分的成功”としている)。

マスク氏は「反リモートワーク派」で有名な人物でもある。テスラの従業員に対して「週40時間以上の出社がなければ辞職と見なす」と指示し、Twitter(現在のX)買収時も同社でのリモートワークを撤廃する決定に踏み切った。週休2日の場合、最低1日8時間現場にいなければ容赦なくクビを切る。そうしたボスの下に長年いた人だけがミリオネアになった……と書けば、この話題に対する見方も変わるはずだ。

ともかく、我々個人投資家ができるのは「無理のない投資」と「それを楽しむ心の余裕を持つこと」である。

文/澤田真一

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1984年生まれ。静岡市生まれ相模原市育ち。グラップリング歴20年超。世界のスタートアップ情報からガジェットレビュー、Apple製品、キャッシュレス決済、その他諸々のジャンルの記事を執筆。

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