株主優待の新設・拡充ニュース、ちゃんと追えている?
日々、株主優待のニュースは発表されていて、アップデートも必要なのだが、ここ最近は、「株式分割をして分割後の100株でも株主優待がもらえる銘柄」や「株主優待を新設して中身が大盤振舞いの優待銘柄」も増えている。
中には、権利は2027年3月末でも長期保有特典があるため9月末までに買わないといけない内容もあるため、改めてここで復習しておきたい。
※株価は2026年6月11日終値
■京阪神ビルディング(8818)(株価2,091円、62万7,300円※分割前300株購入時)の株主優待は…
株主優待の新設を発表した京阪神ビルディングは、オフィスビルやデータセンタービル、JRAのウインズビルを運営管理する会社。株主優待の新設と同時に、株式分割も発表している。
・2026年6月30日基準日で1:2の株式分割を行う
・株主優待の新設(2026年以降毎年9月末、600株以上保有でもらえる)
株主優待は「京阪神ビルディング・プレミアム優待倶楽部」で、600株では2万5,000ポイント、1,000株では5万ポイント。年1回の権利なので、権利落ちでの株価下落が気になるところだが、株式分割を行うため600株保有のためには分割前300株、1,000株は分割前500株を保有していればよい点は魅力。受け取れるポイント数も600株で2万5,000ポイントとなかなか多い。
また、2027年3月期から2029年3月期までは累進増配とすることを明言している。
■紀陽銀行(8370)(株価4,455円、148万7,970円※分割前334株購入時)の株主優待は…
和歌山県を中心に店舗がある地銀が、株主優待を新設。それが紀陽銀行だ。分割後1,000株以上を保有で株主優待を受け取れるため100万円以上必要だが、初年度は継続保有条件がないことを言っておこう。
分割前334株を買えば分割後は1,002株となり、初年度は2026年9月度にも2027年3月度にもカタログギフトがもらえる。初年度は半年に1度、年間2度のカタログギフトが受け取れるわけだ。2027年3月度の次は2028年3月度になり、その際は「1年以上の継続保有(3月31日、および9月30日の株主名簿に同一株式番号で連続3回以上、1,000株以上の株式保有が記載・記録)」が必要となる。
・2026年9月末に1:3で株式分割を行う
・分割後1,000株以上で3,000円相当のカタログギフト、3,000株以上で5,000円相当のカタログギフト
334株(分割後1,002株)を2026年9月30日までに買った場合
・初回は保有期間の条件「定めなし」……2026年9月30日の株主優待を受け取れる
・2026年9月30日で株式分割、株主番号を変えず(売買せず)にそのまま1,002株保有で半年保有……2027年3月31日の株主優待を受け取れる※2株は売ってもよい
・そのまま保有すると、1,002株保有で1年保有……2028年3月31日の株主優待を受け取れる※2株は売ってもよい
早めに買うことで株主優待の「修行期間(株主優待を受け取るために売らずにいる期間)」を短くできる。
■日本ハム(2282)(株価6,057円、20万5,938円※分割前34株購入時)の株主優待は…
株式分割、分割後の100株でも株主優待がもらえる日本ハムにも注目で、こちらは1:3の株式分割を行い、2027年3月から新制度の株主優待を導入する。
新しい株主優待制度での注目は、分割後100株、継続半年以上で”何かしらの株主優待”が受け取れること。優待内容の詳細は「現在検討中」とあり、8月末までには通知があるようだ。
つまり、
・分割前に34株買っておく
・2026年9月末に1:3の株式分割があり、102株保有(100株以上の条件クリア)
・2026年9月末までに買えば「継続半年以上」の条件クリア(3月末、および9月末の株主名簿で、同一株主番号で2回以上連続記載)となり、2027年3月の権利がもらえる
これまで単元未満株・端株を保有し、株主優待がもらえなかった人にも権利が受けられるようになる。
実は、このたび「半年以上の継続保有期間」も設けられたため、これまで100株保有していた人は分割後300株になった場合、売買せずに「株主番号を変えない」ように注意が必要だが、こちらも優待内容は「現在検討中」なので、もしかすると優待拡充もあるかもしれなく期待したい(もちろん額面などの内容は発表前なので不明である、変更なしの場合もある)。
■三井住友フィナンシャルグループ(8316)(株価6,203円、62万300円※分割前100株購入時)の株主優待は…
三井住友フィナンシャルグループ(8316)が、株主優待の新設を2026年5月14日に発表した。2026年9月30日を基準日として1:2の株式分割も行い、分割前100株、分割後200株から株主優待制度の対象となる。
分割前100株、分割後200株保有者は
・Vポイントの進呈……1年以上継続保有のうえ、「Oliveアカウント」を契約、優待基準日の翌年2月末日23時59分時点で残高が15万円以上ある株主に、Vポイント5000円分を贈呈。
・「Oliveアカウント」契約者の株主に、円定期預金の金利優遇(3カ月ものに年+1.0%上乗せ)を実施。※1000万円以下が対象
・「Oliveアカウント」契約者で、優待基準日の翌年2月末23時59分時点でアカウント契約口座に残高が15万円以上ある人を対象に、イベントなどに抽選招待
もし2026年9月30日までに100株を買った場合は、2027年9月の権利となり、2月末までに15万円の「Oliveアカウント」残高があればVポイントがもらえるということだ。
このほか、1000株以上(分割前500株)を5年以上保有、「Oliveアカウント」に優待基準日の翌年2月末日23時59分時点で残高が15万円以上ある株主には、Vポイント3万円分がもらえる。
毎年100株を保有して株主優待の権利があれば、Vポイント5,000ポイントずつが加算されていくわけで、ポイ活も株主優待を絡めると効率よくできそうなのがわかる。
100株でVポイント5000ポイント!三井住友フィナンシャルも株主優待を新設、今買うべきメガバンは?
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「あのメガバンク」が株主優待を導入するニュースが飛び込んできた! 三井住友フィナンシャルグループ(8316)が、増配、株式分割、そして株主優待の新設を2026年…
■宮崎銀行(8393)(株価2,064円、103万2,000円※500株購入時)の株主優待は…
宮崎銀行では、2026年4月24日に株主優待を導入すると発表。
例えば、500 株以上の当行株式を 1 年以上 継続して保有すると例えば、500株を1年以上継続保有するとQUOカード、または地域の優待品2,000円相当がもらえる。権利日は3月31日で、「1年以上継続保有」のためには、従来、2026年3月末、9月末、2027年3月の3回連続で株主番号を記録していないといけないが、初年度に限っては、2026年9月末、2027年3月の2回連続で500株以上記録していれば株主優待が受け取れる。
■エターナルホスピタリティグループ(3193)(株価2,672円、13万3,600円※分割前50株購入時)の株主優待は…
居酒屋「鳥貴族」で知られるエターナルホスピタリティグループは、分割して、分割後の100株でも株主優待を受けられるようになる。
まず、2026年7月31日基準日で1:2の株式分割を発表。そして、分割後の100株でも株主優待を受けられる。2027年1月からは分割後100株も株主優待を受けられるようになり、1月500円相当、7月500円相当、年間で1,000円相当の優待券がもらえる。また、2026年7月権利からは長期保有株主優待制度を新設。100株以上、1年以上継続保有すると、株主優待券とは別に5%割引優待券4枚が受け取れる。
ただし、これまで100株保有していた人は分割後200株となるが、1月末と7月末でそれぞれ1,000円、年間合計2,000円ともらえる優待の額面はかわらない。長期保有制度が新設され、1年以上保有の5%割引優待券4枚が追加でもらえるようになるため、その点が拡充。(1)会計時5%割引、(2)優待券で支払える、「2重のお得ワザ」がとれ、物価高でも飲みにいきやすくなる。
■ジェイグループホールディングス(3063)(株価1,158円、11万5,800円)の株主優待は…
東海地方を中心に飲食店を展開するジェイグループホールディングスは、株主優待の拡充を2026年5月28日に発表。100株、200株保有では受け取る株主優待の内容は変わらないが、300株、500株を新設、600株、1,000株では大幅増額となり、この点、サプライズ発表となった。しかも、2026年8月は「30周年記念優待」として1,000円分の食事券を追加でもらえる。
同じタイミングで増配も発表し、好材料視された。発表後も株価は順調に上がり、6月11日は年初来高値をつけている。
600株保有していた場合
・(変更前)食事券、半年で8,000円、年間1万6,000円
・(変更後)食事券、半年で1万5,000円、年間3万円分、加えて2026年8月権利は「30周年記念優待」として1,000円分の食事券追加
1,000株保有していた場合
・(変更前)食事券、半年で1万2,000円、年間2万4,000円
・(変更後)食事券、半年で2万5,000円、年間5万円、加えて2026年8月権利は「30周年記念優待」として1,000円分の食事券追加
■ゆうちょ銀行(7182)(株価3,096円、154万8,000円※500株購入時)の株主優待は…
ゆうちょ銀行では、長期保有株主に対してカタログギフトが増額になる。
・(変更前)500株以上保有で3,000円相当のカタログギフト
・(変更後)500株以上保有で、継続保有3年未満では3,000円相当のカタログギフト、継続保有3年以上では長期保有特典で5,000円相当のカタログギフト
配当利回りは3.00%、配当+優待利回りは3.16%で、もし3年以上保有した場合は3.32%と微増。ゆうちょ銀行は4期連続で増配、2期連続で最高益。長く持つとカタログギフトの額が増えるなら、長期保有を検討する人も多くなるかもしれない。
文/谷口 久美子







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