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ちょっとした自然体験でも子どもの健康と成長を促す、日本上陸50周年を迎えたコールマンのブランド戦略

2026.06.17

6月1日、東京国立博物館で「コールマン日本創業50周年メディア発表会」が開かれた。

次の50周年に向け、伝統文様をあしらった記念モデルでお祝い

▲桜亀甲模様をあしらった春暁色の50周年記念アイテム。夏のレジャーに欠かせないシェードやクーラーボックス、ワゴンなど8アイテムがラインナップしている。

50周年記念の「50リミテッド」シリーズは、日本を象徴する桜と、“長寿”“縁結び”を意味する亀甲を組み合わせた桜亀甲模様をあしらった人気8アイテム。藤色に似た春暁色は、日本の美しい情景“春の朝焼けの空”をイメージしており、爽やかな印象となっている。

歴史的な建物が並ぶ会場に並んでいるのはそれだけではない。コールマンの歴史を彩ってきたアイコニックな製品、そしてちょっとしたレジャーやスポーツに役立つ道具たちだ。

コールマンを語る際に外せない伝説のランタン、200Aシリーズ。こちらは白フチのロゴにランタンマークがデザインされた1965年製造モデル。

チームスポーツコーナーではキャンプなどの外遊び、スポーツ時の熱中症対策に欠かせない保冷ボトルを紹介。

子どもたちを応援する保護者にうれしいのは「スツール360(ジェットブラック)」(5390円)。立ちあがるのが楽だし、クルッと回転するので周囲の人たちとコミュニケーションを取りやすい。

道具運びに重宝する「アウトドアワゴンメッシュ(ブラック)」(1万7800円)は、メッシュ部分が汚れても取り外して水洗い可。泥だらけのボールやスパイクを入れても気にならない。

ちなみに中に入っているのはダークルームテクノロジーを用いた晴雨兼用長傘「スポーツパラソル 65DR」(3960円)。

ビーチやプールでの遊びをイメージしたコーナーでは、簡易防水仕様を備えた「クイックアップシェード DR レインブロック」(1万3750円)の床に、「クールタッチレジャーシート」(5830円)をセット。

コールマン独自の遮光技術“ダークルームテクノロジー”と接触冷感生地による涼しい休憩スペースを提案していた。

ファミリーキャンプコーナーでは夏キャンプの新定番とも言える「アウトドアマルチライトファン(ブラウン)」(6380円)の使い方を紹介。専用メッシュハンガーで対応テントに取り付けるほか、インナーテントの吊り下げフックに吊すという使い方も提案されていた。リモコンはマグネットで本体に付けておけるのも使いやすそう。

外遊びが作る強い身体と非認知能力

コールマンが日本法人を設立して50年。設立当時はアメリカの製品をそのまま販売するだけだったが、90年代より日本独自の製品を開発するようになった。

現在では製品開発に止まらず、キャンプをはじめとする外遊びやスポーツ、アクティビティなどの“体験”を重視し、団体へのサポートも積極的に行っている。

そのため今回の発表会では一般社団法人家族・保育デザイン研究所 代表理事で教育・保育評論家の汐見稔幸さんによる基調講演、そしてママタレントで知られるmaiさん、コールマン事業部マーケティングディレクター・根本昌幸さんを交えたトークセッション『子どもの成育と自然体験の関係』が開催された。

▲maiさんと汐見稔幸さん

「腸内にすんでいる菌の種類が多く、数のバランスが取れていることが健康に繋がるとわかっています。

たとえば、風邪のウイルスをやっつける免疫細胞を作っているのは大腸。大腸は1億本もの神経によって脳と繋がっていて、大腸にいる微生物たちが免疫細胞作りに大きく関与しています。

また、口の中には何千億もの菌がいてこの菌を全部なくすと健康を保てません。人間は多くの菌や微生物と共生しているんですね。

子どもが泥あそびをしていると、落ちたものを口にすることもあるでしょう。赤ちゃんにはお母さんから分けてもらった菌しかありませんが、そういう経験によって必要な菌が増えていきます。

子育てで重要なのは、人類20万年の歴史の中で繰り返されてきたこと…自然の中で群れて遊ぶことなんです」(汐見さん)

▲非日常を体験できる外遊びやキャンプは非認知能力を高め、人間らしく成長する原点

外遊びは身体的な健康に役立つだけではない。

自然のなかには偶然起こることがたくさんある。

突然の雨や寒さ、草むらで昆虫の卵を見つける、木登りをしたときに滑ってしまうこともそう。

こうした思いもよらなかったできごとに対して上手に対処する“非認知能力”を育めるのも外遊び。

汐見さんは「ここはクルマが通る場所などとルールを決めているのが都市。便利なんだけど、自分で考えて対応する力がいらなくなっちゃう」と警鐘を促す。

外遊びをするにあたって、大人のこまかな指示は不要。

かつては年齢の違う子どもたちが三々五々集まり、遊具がなくても工夫をしながら遊んでいたわけで、公園やキャンプ場では自由にさせることが人間らしく成長する原点。

大人は事故防止のためにも見守り、ときにはいっしょに遊べばいいのだと教えてくれた。

もっとも「外遊びが子育てに有効だ」というのはわかるが、悩ましいのは外遊びができる環境が少ないこと。

汐見さんの幼少期、遊び場は家の前の道だったそうだが、今は道路=遊び場ではない。

家族とともに里山に脚を伸ばし、キャンプ場や鎮守の森で遊べればいいのだが経済的・時間的に叶わない場合もある。

都市部の自然公園や親水公園でも自然体験はできるが、7~9月は外出を控えたほうがいいとされる酷暑が続く。

このままでは自然体験できない子が増えそうだが「コールマンでは毎年、グリーンカレッジという無料招待イベントを実施していますし、子どもたちに自然と触れあってもらえるよう支援している団体があります。そういったイベントを利用するのもテ。また、夏は遮熱機能がついたシェードやタープなど、道具も活用してください」(根本さん)

自然の魅力やキャンプの価値を伝えること。それが日本のキャンプシーンを見守ってきたコールマンの次のミッションだ。

文/大森弘恵

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