小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

外国人監督は日本サッカーをどう変えたのか?森保監督の師、ミシャ監督が語る飛躍の秘密

2026.06.24

かつてのサッカー日本代表があと一歩のところで届かなかったアメリカの地に、夢の祭典が再び帰ってきた。現在の代表チームが目指すのは、あくまで〝優勝〟。出場すらかなわなかった32年前を知る世代からすれば、考えられないほどの高い目標設定だ。その可能性はゼロではないと言われるほどまでに代表チームが成長し、日本のサッカー文化自体も発展を遂げられたのはなぜか!? 現在発売中のDIME8月号ではその足跡を元代表レジェンドなどの証言を中心に徹底解説! 日本サッカー協会が目指す未来の日本サッカーについてもひもとく。

1993年のJリーグ発足から33年。指揮を執った外国人監督は200人を超える。その中で今季21年目となる名将、ミハイロ・ペトロヴィッチ(愛称=ミシャ)監督に日本サッカーの変化を聞いた。

ミハイロ・ペトロヴィッチさん

名古屋グランパス 監督 ミハイロ・ペトロヴィッチさん

1957年、セルビア(旧ユーゴスラビア)生まれ。現役時代はディナモ・ザグレブなどでプレー。引退後の93年から指導者に転身し、ここまで11クラブを指揮。日本では広島(2006~11)、浦和(12~17)、札幌(18~24)の3クラブの指揮官を経て、26年から名古屋へ。教え子には槙野智章、青山敏弘(広島コーチ)、遠藤航(リバプール)らがいる。

森保監督〝生みの親〟は、20年間の日本サッカーの成長を実感

 ミシャ監督がサンフレッチェ広島の監督として初来日したのは、2006年。ドイツW杯で日本代表が惨敗した頃だ。同年に現役引退した中田英寿など欧州でプレーする選手もいたが、強豪国に肩を並べたといえる状況ではなかった。指揮官も差を感じたシーンがあったという。

「初めて広島に来た頃、日本人は外国人に遠慮があり、球際のところで全力で行けていなかった。広島にはウェズレイという屈強なFWがいましたが、彼に真っ向からぶつかっていったのは、当時、19歳だった槙野(智章=現:藤枝MYFC監督)1人。『マキを見ろ』とみんなに言いましたが、私は選手の意識を世界基準に引き上げるところから取り組んだんです」

 20年前の日本には、「攻守の切り替え」「強度の高さ」「考えながら走る力」「複数ポジションを柔軟にこなす多彩な能力」といった要素も不足していた。ミシャ監督らは欧州最高峰レベルを日本に植え付けようと練習で工夫を凝らし、試合で実践させたのだ。

「当時の広島には槙野、青山敏弘(現:同コーチ)といった才能ある若手がいて、テンポの良い練習を繰り返したところ、日に日にレベルアップしていった。他チームの外国人監督も同様のアプローチで選手の成長を促したのです。

 そして20年の月日が経ち、香川真司(セレッソ大阪)、遠藤航(リバプール)や伊藤洋輝(バイエルン)のようなトップクラブでプレーする選手が生まれました。特にここ10年間の欧州移籍の加速は凄まじい。その流れに見合う移籍金をJクラブが得られていないという大きな課題はありますが、日本人の評価は確実に上がっています」

 2002年日韓W杯で日本代表を率いたフィリップ・トルシエ監督も「異文化を持ち込む」とよく話していたが、言葉や習慣、考え方の異なる外国人指揮官と向き合えば、日本人選手も気づきが増える。それが積み重なって選手の意識も変わっていったのだ。

Jリーグ
Jリーグ

「バルサにはバルサのスタイルがある。さらに強いチームに重要なのは継続性。Jはまだそこが足りない」とも指摘。

外国人監督が貢献も大きいが、日本人のインテリジェンスがなければこの飛躍はなかった

「選手に考えさせるイビチャ・オシム監督のような名将の貢献は大きかった。ただ、日本人の賢さと献身性、学ぶ意欲がなければここまでの成長はなかったと思います。実際、中国などはそうなっていませんよね。日本という国、国民性に私は心からリスペクトを感じています。オシムさんの影響で、私は2000年代頭からよくJリーグを見ていましたが、当時はJに注目している欧州の指導者は少なかった。けれども今はヴィッセル神戸のミヒャエル・スキッベ監督、ガンバ大阪のイェンス・ヴィッシング監督のような優秀なドイツ人監督がいる。『日本で成功できれば次のステップにつながる』と考える外国人指導者が増えたのは、日本の価値向上を示していると言えるでしょう」

 さらに外国人指揮官は指導者も進化させた。そのひとりが日本代表を率いる森保一監督だ。

「ポイチさん(森保監督)は広島時代の私のコーチで、出会った初日から名将の素質を見せていました。誠実な人柄とアイデアは頭抜けていて、私が広島を去る際、後任に推薦したのも私です。その後ポイチさんは私の戦術をベースに自分なりのアイデアを加えて勝てるチームを作った。そして今、彼は日本代表監督として質の高い選手たちを統率しています。そのマネージメント力は本当にすばらしく、今回のW杯でも成果を残すと確信しています」

〝自身の生みの親〟ともいえる指揮官のエールを森保監督も力強く感じているはずだ。

 こうして順調にステップアップしてきた日本サッカー界だが、一方で未だ、W杯で確実に優勝できるレベルには達していない。日本がもっと強くなるために何が必要なのだろうか……。ミシャ監督は興味深い考えを口にした。

「まずはアジア全体が成長することが重要です。特に韓国や中国、タイ、ベトナムといった国が対等なライバルになれば、日本のレベルをさらに押し上げるでしょう。さらに、もし近い将来、爆発的に速く飛ぶ飛行機ができて、Jクラブが欧州CLに参戦できるようになればすごくいい。我がチームがバルセロナやバイエルンと真剣勝負を日常的にできれば理想的ですね」

 日本を知り尽くす名将の夢は現実になるのか。大きな期待とともに、今後の動向を注視していきたい。

ミハイロ・ペトロヴィッチさん

「祖国がなくなった私にとって日本は第二の故郷。選手たちは息子」。常に親身に向き合うのがミシャスタイルだ。

Jリーグの進化に欠かせない歴代外国人指揮官たち

「今の日本代表にJリーグ所属選手は少ないかもしれないが、Jリーグという舞台で世界に挑める力をつけさせてもらった」と日本代表の森保一監督も強調するように、日本人選手が欧州で活躍できるようになった背景には、多くの外国人監督の尽力がある。J指揮官から日本代表監督に転身したハンス・オフト、イビチャ・オシム両名将を筆頭に、彼らの影響力は誰もが認めるところ。過去に目覚ましい働きを見せた指揮官たちを紹介する。

Jリーグの進化に欠かせない歴代外国人指揮官たち

取材・文/元川悦子 撮影/藤岡雅樹 編集/原口りう子

DIME最新号は躍進する日本サッカーの大特集、特別付録「アオアシ」ナップサック付き!!

Amazonで購入 楽天ブックスで購入 7netで購入

ドーハの悲劇から33年、日本サッカーの躍進は世界を驚かせています。いよいよ北中米ワールドカップが開幕を迎え、盛り上がりは最高潮へ…。

今月のDIMEでは、日本サッカー協会、Jリーグ、育成世代だけでなく、スポンサー企業の貢献など進化の舞台裏、立役者を独自の視点から徹底取材。驚きの事実が明らかに…!

かつてのサッカー日本代表があと一歩のところで届かなかったアメリカの地に、夢の祭典が再び帰ってきた。現在の代表チームが目指すのは、あくまで〝優勝〟。出場すらかなわなかった32年前を知る世代からすれば、考えられないほどの高い目標設定だ。

わずか30年でここまで代表チームが成長し、日本のサッカー文化自体も発展を遂げられたのはなぜか? その足跡をサッカー協会、Jリーグ、外国人監督、元日本代表のレジェンドたち、スポンサー企業など様々な視点で読み解く。

さらに『アオアシ』をはじめ、サッカー漫画がいかに日本サッカーの躍進に貢献したのか、元日本代表レジェンドたちにも取材もしました。

日本サッカー協会会長 宮本恒靖
日本サッカー協会名誉会長 田嶋幸三
Jリーグ チェアマン 野々村芳和
名古屋グランパス監督 ミハイロ・ペトロヴィッチ
ガンバ大阪 代表取締役社長 水谷尚人
元サッカー日本代表 戸田和幸
元サッカー日本代表 遠藤保仁
元サッカー日本代表 福西崇史
元サッカー日本代表 中村憲剛
『アオアシ』作者 小林有吾先生
お笑い界のサッカー通 カカロニ  など豪華インタビューも!

サッカーという時代を彩り、人々を熱狂させてきたトレンドの背景を読み解く、一大特集になっていますのでご期待ください!

【特別付録】「アオアシBlueナップサック」

約50×39.5cmのビッグサイズ!

若い世代を中心に人気のナップサックは軽くて使い勝手がよく、ラフに荷物を詰め込めるためカジュアルコーデとも相性抜群。さらに、日本代表をイメージした鮮やかな「青」は、サッカー観戦を盛り上げてくれます。

日常使いからスタジアムまで、フットワーク軽く使えファン必携の万能アイテムです!

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2026年6月16日(火) 発売

頑張れ日本代表!!DIME最新号では戦術面から経営面まで、日本サッカーのこれまでとこれからを徹底解説!多数の元代表レジェンドたちへのインタビューも盛りだくさんの完全保存版!特別付録『アオアシBlueナップサック』も!さらに話題のAIビジネスツールを編集部が本気で使い倒し、その実力を徹底チェック!サッカーファンもビジネスパーソンも見逃せない充実の一冊!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。