小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

南フランスでよく見かける食べ物「ソッカ」って何?

2026.06.17

「絶品B級グルメ」とか「ソウルフード」と呼ばれるものは日本全国にある。で、みなさんはこう考えたことはないだろうか。「日本各地にあるんだったら世界各地にも当然B級だけど超絶うまいものがあるんじゃないか?」と。

というわけで世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターたちの集まり「海外書き人クラブ」が、居住国や旅先で出会った「絶品ソウルフード」を大紹介するシリーズ。今回はフランスから「ソッカ」をお届けする。

見た目は完全に粉物。かつソースもなにもつかないシンプルそのもの。だがこれがうまいのなんのって!(画像提供:Olivier HUITEL / OTNCA)

南仏発祥の「ソッカ」とは?

フランスには「粉物なのに炭水化物控えめ」という完全に矛盾しているような魔法の食べ物が存在する。フランス通や料理好きなら「ああ、そば粉でつくるガレットね」と反応されるかもしれない。だが今回紹介するのはそれらの発祥の地である北部ブルターニュ地方とは正反対の南フランス・ニースの食べ物。その名を「ソッカ」という。

屋台で売られることが多いのも「ザ・粉物」と言える。

ニースから電車で20分の城塞都市アンティーブの旧市街にある青空市場で。

「ソッカ」が炭水化物控えめな理由とは?

さてこの「ソッカ」、なぜ「粉物なのに炭水化物もカロリーも控えめ」なのか。ヒントは先ほど書いたクレープとは別のフランスの薄焼きパンケーキにある。そう、ガレットだ。

ガレットがそば粉からつくられるのと同様、「ソッカ」も小麦粉以外からつくられる。だから炭水化物控えめなのだ。
しかもその小麦でない主原料、事情を知らない人ならおそらくなかなか正解にはたどりつけない意外にも程があるものだ。

つまり「大麦粉」ではない。トルティーヤのような「トウモロコシの粉」でもない。ビーフンのような「米粉」でもない。
ヒントは「春雨」だ。しかも日本の春雨ではなく、中国の。

じつは日本の春雨と中国のそれとでは原料が異なる。前者はジャガイモやサツマイモ、トウモロコシなどを主原料とするのに対して、後者はリョクトウ(緑豆)が用いられる。リョクトウはモヤシの原料にもなる豆だ。そう南仏ニースの薄焼きパンケーキ「ソッカ」も豆類を主な原料とする。具体的には「ヒヨコマメ」だ。

日本でも麺好きだが炭水化物を控えたいという人たちにリョクトウの春雨や大豆からつくったヌードルが人気が高まっている。それと同様にヒヨコマメも、炭水化物の量が小麦粉よりも控えめなのだ。データを見てみると小麦粉100グラム中に炭水化物は約75グラムなのに対して、乾燥させたヒヨコマメだとおよそ60グラム(データによって多少ばらつきがある)。つまり小麦粉の約8割だ。

値段はどれもだいたい3~4ユーロ(約560~740円)。物価の高いフランスではこれでもお手頃価格と言える。
ちなみにニースには一週間ほど滞在したが、その間ソッカの屋台ばかりでクレープのそれは一度も見なかった。ただしこれはたまたま筆者の目に入らなかっただけからもしれないが。

筆者が南仏で見つけた唯一のクレープはホテルの朝食で注文したものだ。

取材協力
フランス観光開発機構 /www.france.fr/ja
プロヴァンス・アルプ・コートダジュール地方観光局/www.provence-alpes-cotedazur.com
ニース・コートダジュール観光会議局/www.explorenicecotedazur.com
アンティーブ・ジュアンレパン観光会議局/www.antibesjuanlespins.com
エールフランス航空 /www.airfrance.co.jp

文/柳沢有紀夫
世界約115ヵ国350名の会員を擁する現地在住日本人ライター集団「海外書き人クラブ」の創設者兼お世話係。『値段から世界が見える』(朝日新書)などのお堅い本から、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)などのお笑いまで著書多数。オーストラリア在住

ストロング系よりもさらにストロング!お酒好きにはたまらない「ピスコサワー」って何?

「絶品B級グルメ」とか「ソウルフード」と呼ばれるものは日本全国にある。で、みなさんはこう考えたことはないだろうか。「日本各地にあるんだったら世界各地にも当然B級…

Author
世界約115ヵ国350名の会員を擁する現地在住日本人ライター集団「海外書き人クラブ」の創設者兼お世話係。『値段から世界が見える』(朝日新書)などのお堅い本から、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)などのお笑いまで著書多数。オーストラリア在住

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2026年6月16日(火) 発売

頑張れ日本代表!!DIME最新号では戦術面から経営面まで、日本サッカーのこれまでとこれからを徹底解説!多数の元代表レジェンドたちへのインタビューも盛りだくさんの完全保存版!特別付録『アオアシBlueナップサック』も!さらに話題のAIビジネスツールを編集部が本気で使い倒し、その実力を徹底チェック!サッカーファンもビジネスパーソンも見逃せない充実の一冊!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。