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W杯に3度出場した遠藤保仁さん「日本代表は本当に強くなった!」森保ジャパンを支えるスタッフの経験値にも注目

2026.06.14

かつてのサッカー日本代表があと一歩のところで届かなかったアメリカの地に、夢の祭典が再び帰ってきた。6月11日(日本時間12日)に開幕したFIFAワールドカップ北中米大会。グループFの日本はオランダ、チュニジア、スウェーデンとグループリーグの突破をかけて争う。

果たして日本代表は勝てるのだろうか? ”黄金世代”を代表する選手のひとりで、2006年、2010年、2014年のW杯メンバーでもある遠藤保仁さんに『DIME』はインタビューを行った。遠藤さんに〝森保ジャパン〞の強さを教えてもらった。

※本稿は『DIME 8月号』(2026年6月16日発売)掲載の「【完全保存版】日本サッカー躍進の軌跡」から一部を抜粋・再編したものです

選手、スタッフの経験の積み重ねが大きい

遠藤保仁さん/元サッカー日本代表/現ガンバ大阪 コーチ。1998年に横浜フリューゲルスでプロデビュー。〝黄金世代〟を代表する選手のひとりで、2006年、2010年、2014年のW杯メンバー。特に2010年の南アフリカ大会では主力のボランチとして日本のベスト16進出に貢献。デンマーク戦でゴールを決めたフリーキックは伝説になっている。2023年にジュビロ磐田で26年間の現役生活を終え、現在はOBでもあるガンバ大阪のコーチとして奮闘中だ。

「選手を支えるスタッフも含む経験の積み重ねが大きい日本代表は、本当に強くなったと思います。

 僕が2000年に、初めて日本代表へ入った頃、W杯予選を突破すること自体が目標でした。もちろん良い試合をしたり、強豪国に善戦したりすることもありました。でも安定して結果を出せるほどではなく、良い時と悪い時の波が大きかったですね。

 そこから日本の選手たちが次々と海外へ出て、様々な経験を積み、少しずつ波が小さくなってきました。その流れをさらに前へ進めてきているのが、今の〝森保ジャパン〞だと思います。

 ロシアW杯の後に就任した森保一監督は(堂安)律や久保(建英)くんのような東京五輪世代を育てながら、W杯を経験した選手たちとうまく融合させていきました。そのマネジメントは相当気をつかったと思います。代表には強い個性を持つ選手が集まりますから。森保監督は、その時々で何をすべきか整理しながら、積み上げてきたのでしょう。だからカタールW杯でドイツやスペインに勝ち、決勝トーナメントへ進めたのは偶然じないと思っています。

 そこからさらに選手たちは力をつけたと思います。特に今の代表は精神的な強さがかなり成長しました。昨年のブラジル戦のように2点リードされても「まだ行ける」という空気が自然と出てくる。残り時間が少なくて0対10なら難しいかもしれないですが(笑)。

 僕らの若い頃はテクニックで何とかできる部分もありました。でも今はパワーもスピードも必要ですし、肉体的な強さがないと世界では戦えない。そういった部分も日本の選手たちは磨きをかけてきました。それでもW杯で優勝するのは、難しいミッションです。世界もどんどん進化しているので、日本は成長の歩みを止めてはいけません。少しでも積み上げつづけることが大事なんだと思います。

 今は指導者になったことで、スタッフの大変さもすごくわかるようになりました。例えば2014年のブラジルW杯では結果を残せませんでしたが、あの経験はスタッフにとっても大きかったと思うんです。

 食事選びや時差対策はもちろん、ベースキャンプ地の選定やしっかり休息を取れる宿泊環境の提供など、スタッフが関わるそれらの要素は、選手のコンディションを大きく左右します。過去から蓄積してきた知見から、今回もかなり話し合って決めたことでしょう。

 W杯は選手・スタッフを合わせた全員で戦う大会だと思っています。だから、4年前と同じ森保監督の体制で積み上げができている利点は大きいですし、ベテランから若手へと伝統の継承もうまくできています。(現・日本代表コーチの)長谷部(誠)が長くキャプテンを務め、それを(吉田)麻也が引き継ぎ、その後の(遠藤)航くんにつながり、次は律や久保くんの世代が中心になっていく。そうやってバトンが渡されているのは、すごく良い流れだと思います。

 今の代表チームは上を目指す人たちばかりで〝ベスト8の壁〟を破れるだけの選手がいる。W杯でも「日本は圧倒的だった」という結果を残せる時代が、すぐそこにきていると思うので、それをぜひ実現してもらえたら。そして選手には、雰囲気や空間を思い切り楽しんでほしいです。W杯って、なかなか出られる大会じゃないですからね。あとは(中村)俊輔コーチを可愛がってください(笑)」

6月16日発売!DIME最新号は躍進する日本サッカーの大特集、特別付録「アオアシ」ナップサック付き!!

ドーハの悲劇から33年、日本サッカーの躍進は世界を驚かせています。いよいよ北中米ワールドカップが開幕を迎え、盛り上がりは最高潮へ…。

今月のDIMEでは、日本サッカー協会、Jリーグ、育成世代だけでなく、スポンサー企業の貢献など進化の舞台裏、立役者を独自の視点から徹底取材。驚きの事実が明らかに…!

かつてのサッカー日本代表があと一歩のところで届かなかったアメリカの地に、夢の祭典が再び帰ってきた。現在の代表チームが目指すのは、あくまで〝優勝〟。出場すらかなわなかった32年前を知る世代からすれば、考えられないほどの高い目標設定だ。

わずか30年でここまで代表チームが成長し、日本のサッカー文化自体も発展を遂げられたのはなぜか? その足跡をサッカー協会、Jリーグ、外国人監督、元日本代表のレジェンドたち、スポンサー企業など様々な視点で読み解く。

さらに『アオアシ』をはじめ、サッカー漫画がいかに日本サッカーの躍進に貢献したのか、元日本代表レジェンドたちにも取材もしました。

サッカーという時代を彩り、人々を熱狂させてきたトレンドの背景を読み解く、一大特集になっていますのでご期待ください!

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取材・文/河治良幸、撮影/佐藤信次、 編集/田尻健二郎、web構成/峯亮佑

Author
大学卒業後、『週刊ポスト』で週刊誌記者としてキャリアを始める。医療、芸能、政治、社会問題などを担当し現場取材を中心に経験を積む。2023年からは@DIMEで編集者兼ライターを務め、ビジネスからエンタメまで幅広く取材・執筆を行なう。取材・執筆した企画(一例)/「ポケモン超進化論」(「DIME 2023年9・10月合併号」)、「ガンプラ45年の軌跡」(「DIME 2025年9・10月合併号」)

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