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「おひとりさま」の死後、手続きにいくらかかるのか?

2026.06.15

誰もが当事者になる可能性がある老後の「おひとり様」問題だが、エンディングノートを含む終活について、実際に「おひとり様」になった人たちは、どのように考えているのか? 

エス・エム・エスが運営する葬儀社紹介を提供している『安心葬儀』は、60歳以上の男女に『自身の終活に関する調査』を実施して結果を公開した。その調査では、60歳以上の約3割が死後、身近に頼れる人がいない「おひとり様」であると自認しており、子どもがいる人でも6人にひとり以上が「おひとり様」を実感していると答えていた。

子どもがいても6人にひとり以上が「おひとり様」を実感

現在、身近に頼れる人がいない「おひとり様」もしくは近い将来に「おひとり様」になると感じている人は、約3割も存在していた。子どもがいる人でも6人にひとり以上が「おひとり様」を実感していた。自分の死後に頼れないと感じている理由は、子どもがいる人の場合は「子どもに迷惑をかけたくないから」が65.5%で最多だった。

死後のことは3割超が誰にも相談できずに悩んでいる

死後のことについては、子どもがいる場合でもいない場合でも3割超が悩みを感じており、死後の手続きでは「誰にも頼めない」の割合がもっとも低くかったのは「自宅などの不動産管理・売却手続き」だった。

「おひとり様」の死後手続きは50万円から200万円を想定

「おひとり様」であると自認している人は、死後の手続きに50万円から200万円かかると想定している人が多い印象だ。これは死後の手続きにかかる金額は「まったく見当がつかない」と回答した人以外への質問だが、それなりにお金はかかるという認識のようだ。一方で想定している費用に対しては、47.9%が「すでに全額準備できている」と答えている。

エンディングノートの作成は子どものいる人の方が高い

「おひとり様」のエンディングノートに対するスタンスも気になるところ。エンディングノートの作成率では、子どもがいる人のほうが約3倍ほど高かった。作成形式では、紙とデジタルが同程度という結果になった。エンディングノートを書かない理由では、「何からどう書けばいいのかわからないから」が最多だった。ちなみに「おひとり様」と自認している人の悩んでいることでは、次のようなコメントが集まった。

・何を想定したらよいかわからない。
・誰にも相談できない。
・子どもに家の片づけの負担や役所の手続きで迷惑をかけたくない。
・自分が大切にしているものや時間をかけて集めてきたものが、ただのゴミとしてあっさり始末・処理されてしまうのではないかと心配。
・配偶者や子供がいない。兄弟は遠隔地に居住しており、高齢になった場合、自分の死後の整理のために来てもらうことが難しい可能性を考えるとそのほかに頼める人が思い当たらない。
・姪や妹はいるが、私に資金がないため、死後処理を頼めない。
・電気・ガス・水道などいつ停止すればよいか。

今回の調査結果や「おひとり様」の悩みについて、エス・エム・エスのライフエンディング支援事業部セールス&マーケティンググループの大坪弘樹氏は次のようなコメントをしている。

「近年、「死生観の個人化」や「葬儀の簡素化」が進む中、誰にも頼らず最期を迎えようとする「死後の孤立」が顕著な社会課題となっています。誰もが安心して人生の終末期をデザインできるようにするには、葬儀サービス利用者の潜在的な不安をすくい上げ、事業者がその希望をかなえられる環境を整えることが不可欠です。本調査は、現代の「おひとり様」のリアルな実態に迫り、ライフエンディングに関わる事業者が利用者の本音に寄り添うためのヒントを探る目的で実施しました。今回の調査により、60歳以上の約3割が自身を「おひとり様」と認識していることがわかりました。注目すべきは「子どもあり」の層においても、6人にひとりが自身を「おひとり様」と自認している点です。この背景には「子どもに迷惑をかけたくない」という配慮があり、死後について誰かに頼れない理由の最多となっています。ひとり暮らしなどの環境的な要因による孤立だけでなく、家族がいてもあえて自立を選択し、結果として一人で死後の不安を抱える「心理的な孤立」の広がりが確認できる結果となりました」

「おひとり様」を自認している人の約半数は、手続きを人に任せられないという意識から費用を全額用意していることがわかった。本人の意思を伝えるエンディングノートでも子どもがいる人は、子どものいない人に比較して3倍以上が作成していた。作成していない人の理由は「何からどう書けばいいのかわからない」が最多だった。終活を推進するには個人の自助努力に任せるだけでなく、エンディングノートなどの具体的な書き方などを導くサポートも必要といえそうだ。

『自身の終活に関する調査』概要

調査対象:全国の60歳以上の男女
回答総数:1万1528名(おひとり様であると自認した人のなかで482名が追加調査に対応)
実施期間:2026年3月13日~2026年3月20日
調査方法:Webを使用したアンケート
※各項目の数値は小数第二位を四捨五入しているため、各項目の合計が100%とならない場合があります。
https://ansinsougi.jp/p-383

構成/KUMU

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30年以上暮らした東京から実家に戻った地方在住フリーライター。得意分野は、ゲーム、アニメ、マンガやIT&デジタル関連など。自宅でリモート取材や自宅作業が増えたので、20年以上ぶりにフル自作PCを作成して活用中。最近の取り組みは、実家で発掘したセガマークⅢ以降の昭和から平成のゲーム機が動くか点検すること。

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