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「白い歯」をめざすほど歯がシミる?ホワイトニングと知覚過敏の意外な関係

2026.06.16

2025年度のハミガキ市場販売金額は1,554億円、同市場全体の成長率は2023年度から3年間で+14%(+185億円)となった。

中でも、冷たい物を食べた時などに歯がキーンとシミる症状をケアする知覚過敏用ハミガキは、+21%(+48億円)と市場規模を拡大している*1。

市場では、知覚過敏ケアに対するニーズの高まりがみられているものの、特に20‐40代の若い世代では約60%の人が「歯がシミる」経験をしていながらも、ハミガキに求める効能・効果においては、歯のホワイトニングへの関心が最も高くなっている*2。

そこでHaleonジャパンは、昨今のオーラルヘルスケア意識の高まりや、第一印象を左右する外見のケアとして歯のホワイトニングに注目が集まっていること*3を背景に、ホワイトニング※に伴う不快症状の実態やその対策状況を明らかにするため、「歯のホワイトニングと知覚過敏に関する実態調査」を実施した。

※本記事内では、歯の医療ホワイトニング及びセルフホワイトニングを指す。「医療ホワイトニング」は、歯科医師または歯科衛生士の指導のもと歯科医院内、もしくは指導のもと自宅で実施するものを指し、「セルフホワイトニング」は、歯科医師・歯科衛生士以外の指導、または指導を伴わず自身で実施するものと定義している。

20-40代で「歯の白さへの意識」が顕著に高い。約60%が歯の着色に悩みを抱えている

全国の20-70代4,000名を対象に実施した「歯がシミる症状に関する実態調査」によると、口腔に関する悩みとして「歯の黄ばみ・着色汚れ」という回答が最多となった。

特に20-40代の約60%が「非常に悩んでいる/やや悩んでいる」と回答しており、全世代と比較しても高く、若年層にとって歯の白さは優先度が高いことが浮き彫りに。

歯のホワイトニングと知覚過敏症状との相関性を認識しているのは約40%に留まる

さらに、全国の20-70代4,000名を対象に実施した「歯がシミる症状に関する実態調査」では、「歯の白さ」への関心が顕著である若年層ほど、「歯がシミる(知覚過敏症状)」リスクも高い傾向にあることがわかった。

また、20代の64%、30代の62%、40代の63%が「自分は知覚過敏だと思う、知覚過敏だと思わないがよく・時々シミる」と回答しており、他世代と比較しても発症率が高いことが判明。

しかし、その一方で「歯のホワイトニングが知覚過敏症状に繋がる可能性」を認識している層は、20代で40%、30代で39%に留まっている。

若年層ほど認知率が高い傾向にはあるものの、依然として約60%がその相関性を知らないままケアを行っている可能性が浮き彫りとなった。

自己流のセルフホワイトニングは要注意!満足度の高いホワイトニングには「歯科医師への適切な相談」と「ホームケア」の併用が鍵

20-40代の歯のホワイトニング※経験者300名を対象とした実態調査によると、「施術に対する満足度」は、医療ホワイトニング*4で83%に達した一方、セルフホワイトニング*5では53%に留まり、30ポイントの乖離が見られた。

満足度の傾向を分析すると、施術前のシミる痛みへの予防対策として、医療ホワイトニング層では「歯科医院で相談・治療」した人が最も多く、その満足度は90%を超えている。

セルフホワイトニング層では、予防対策として「知覚過敏用ハミガキ」「歯ぐきやエナメル質にやさしい歯ブラシ」を使用した人が多く、その満足度は70%前後と、セルフホワイトニング経験者全体の満足度と比べ高いことが分かる。

このように、事前のケアがホワイトニングの満足度に直結している実態が明らかになった。

また、歯がシミた際の対処方法においても、医療ホワイトニング層の65%が「歯科医院で相談・治療」を行っているのに対し、セルフホワイトニング層は16%に留まっており、専門家への相談機会の少なさが満足度の低さの一因となっている可能性が示唆された。

調査概要
1.歯がシミる症状に関する実態調査
調査対象:20歳‐74歳の男女、6ヶ月以内に歯磨き粉購入者かつ銘柄選択者
有効回答数:4,000サンプル
調査期間:2024年12月~2025年1月
調査手法:インターネットリサーチ
2.ホワイトニング経験者における不快症状と対策に関する実態調査
調査対象:直近12カ月以内にホワイトニング※経験がある就業中の20歳-49歳の男女
有効回答数:300サンプル
[内訳] 医療ホワイトニング経験者:150名 / セルフホワイトニング経験者:150名
[年代別] 20代・30代・40代 各100名
調査期間:2026年2月
調査手法:インターネットリサーチ
※本調査データは小数点以下を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合がある。

愛知学院大学 歯学部 保存修復学講座 助教 前迫 真由美先生が解説する『知覚過敏リスクチェックリスト』の活用と知覚過敏症状の正しいケア

知覚過敏症状は、外部からの刺激(冷たい飲み物や食べ物など)により、露出した象牙質を介して一過性の鋭い痛みを感じる症状です。

近年では、健康意識の高まりに伴い、黒酢やレモン水、炭酸水など酸性の飲食物を日常的に摂取することや、強すぎるブラッシング、ホワイトニング、さらにストレスによる歯ぎしり・くいしばりなどが、知覚過敏の原因となることが指摘されています。特に若年層では、歯のホワイトニングによる知覚過敏症状が増加傾向にあります。

しかし、歯のホワイトニングと知覚過敏症状の相関性についての認識は十分とは言えず、適切な知識を持たずにケアを継続することは、将来的な口腔健康を損なうリスクをはらんでいます。

知覚過敏症状は一過性の痛みであっても、放置すれば食生活の質の低下や、重症化した場合の神経を抜く処置へ繋がる可能性があります。そのため、まずは『知覚過敏リスクチェックリスト』を活用し、歯科医師から適切な指導を受けることが重要です。

とくに、ホワイトニングを検討・実施する際は、まず歯科医師と相談の上で正しい知識を得て、専門家の指導のもと実施することが肝要です。

歯科医師による「プロフェッショナルケア」と、ホワイトニングに伴う知覚過敏症状などに対する専用製品による「ホームケア」の両輪で取り組むことが、安全かつ満足度の高い処置を実現するための必須条件と言えます。

■どうケアしたらいい?硝酸カリウム入りのハミガキを使用すると、8割強の方に自覚症状改善がみられる!

多くの人が経験している歯がシミる症状ですが、硝酸カリウム入りのハミガキを使用することで自覚症状の改善*6がみられています。

特に、医療ホワイトニング施術日の2~3週間前から硝酸カリウム入りのハミガキを使用することで、知覚過敏症状のために諦めていた患者数は減少したという報告も*6。シミる症状が気になる人はぜひ硝酸カリウム入りのハミガキを選んでみてください。

知覚過敏症状は一過性のものであっても、放置せず適切なケアをすることが重要です。特に医療ホワイトニングにおいては、ホワイトニング剤が象牙質まで浸透するため、硝酸カリウム配合のハミガキなどでの神経への過敏性を軽減することが重要です。

なかには、痛みで継続を断念してしまうという方もいらっしゃいます。現在は知覚過敏症状予防に加え、虫歯ケアや口臭予防、着色除去も含めてケアできるハミガキ等もあり、生活者のニーズに合わせて選べるようになっているので、自分に合ったハミガキを選んでいただくことがおすすめです。

■知覚過敏を放置するリスク

・一時的な症状だからと知覚過敏を放置すると、虫歯や歯周病のリスクも!

歯がシミることで当該部のブラッシングを避けるようになるため、歯垢が蓄積しやすくなり虫歯や歯周病が悪化することがあります。重度の歯周病は死亡リスクの高い糖尿病、敗血症、脳疾患、誤嚥性肺炎などの合併症を引き起こす可能性があり、注意が必要です。

・食べ物をしっかり噛むことができなかったり、食生活が偏ったりする原因に

知覚過敏の症状として、特定の食べ物(冷たいものや熱いもの、酸っぱいものなど)に対して一時的な鋭い痛みを感じることがあります。

この痛みがあると、不快感や痛みを避けるために、食べ物をしっかり噛まないことが増えることがあります。その結果、摂取する食べ物の種類が限られ、栄養バランスが偏り、栄養不足や他の健康問題を引き起こす可能性があります。

・あまりにもひどいと神経を抜く必要が生じる場合も

知覚過敏症状を放置すると、症状が悪化し、歯の内部にある神経まで影響を及ぼすことがあります。

持続的な痛みや神経の炎症、感染などが起きてしまうことがあり、このような状態では、神経を保存することが難しくなり、最終的に根管治療(神経を抜く処置)が必要になることがあります。

*1:インテージSRI+ ハミガキ市場 販売金額
*2:Haleonジャパン「歯がシミることに関する実態調査」
*3:日本歯科医師会 「歯科医療に関する一般生活者意識調査2022」
*4:歯科医師/歯科衛生士の指導のもとで行うホワイトニング (医院内で実施/指導のもとに自宅で実施するもの両方含む)
*5:医師以外の指導、または指導なしで実施するホワイトニング
*6:大森 かをる. 歯科審美, 2023;36:51-55

関連情報
https://www.haleon.com/jp

構成/Ara

昭和63年生まれ。最新のトレンドを横断的に紹介するオールラウンド系ライター。編集プロダクションでの書籍制作や、男性向け美容・健康WEBマガジンでのライター経験を経て、現在は最新ファッションアイテムを中心に執筆活動を展開中。

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