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サッカー日本代表の戦術をプレイバック!2020年代、森保ジャパンは歴代チームの〝集大成〟を作り上げた

2026.06.17

FIFAワールドカップ北中米大会では、日本代表はどんなプレーを見せてくれるのだろうか。サッカー日本代表の歴代監督は世界に勝つための様々な戦術を練り、選手たちはJリーグや海外で研さんを積み、日本のW杯8大会連続出場につながった。そんな足跡を、戦術面などに造詣の深い、元サッカー日本代表・戸田和幸さんとサッカーライター・河治良幸さんのふたりが振り返る。

※本稿は『DIME 8月号』(2026年6月16日発売)掲載の「【完全保存版】日本サッカー躍進の軌跡」から一部を抜粋・再編したものです

カタール、そして北中米W杯を率いる森保監督の哲学と強さとは

森保一監督の「臨機応変」(キリンワールドチャレンジ 2026 スコットランド戦)/就任当初はオーソドックスに原理原則を整備して、選手と話し合いながらチームを構築していくプランを進めたが、ベースは持ちながら、相手との関係や試合の状況に応じた臨機応変な戦い方を植え付けて、カタールW杯のドイツ戦、スペイン戦での勝利につなげた。〝第二次・森保ジャパン〟ではカタールを戦ったメンバーを軸に、可変システムなどのアップデートを加えて、さらに幅を広げている。

河治:代表コーチの森保さんがチームを引き継ぐかたちで、2018年に〝森保ジャパン〞が発足します。カタールW杯までの4年間という期間は、東京五輪の監督も兼務するかたちで〝世代間の融合〟をテーマにしました。森保さんって自分なりの答えを持っていたとしても、意見を聞くそうですね。「どう思います?」と。

戸田:まず意見を聞かなければ、相手が言えなくなるんでしょうね。先に「ポーンッ」と答えを提示してしまうと、それが正解だと認識し、周りの人もそこに寄せていくようになっちゃうので。

河治:最初は〝戦術がない監督〞みたいに言われることもありました。けれど、実際は「これだ!」と決めつけて固めず、いろんな知見を選手などからも吸い上げて作り上げていく手法を取っている。下手に作り込まず、常に周りから吸収しやすくしているなと。

戸田:今は欧州でプレーしている選手が本当に増えました。例えば、イングランド・ロンドン南部をホームタウンとしたクリスタル・パレスでどんな守備をしているとか、クラブで学んだことが代表に還元されている。その流れを今の〝森保ジャパン〞はうまく使えていると思います。

河治:日本代表の歴代監督の積み重ねが、今に全部つながっている感じもありますよね。

戸田:オフトさんから始まって、いろんな監督がいて、成功も失敗もした経験が現在につながっている。今の日本代表はそれをかなりうまく吸収している気がします。

河治:W杯では何が起きるのかわかりません。しかし、森保監督を含め、何かが起きたことに対し、柔軟に解決できる力が備わったチームになっている気はします。

戸田:そういったことも含めて、期待感はありますね。もちろんケガする選手が出てくるかもしれないし、新しいスターが出てくるかもしれない。いろんな状況に対応できるだけの積み重ねが、これまでの日本代表以上にあると思います。それに現在の日本代表は、海外でプレーする選手が多く、個のレベルも上がっている。だから選手たち自身が〝頂点〟(を目指す)という言葉をよく口にしているじゃないですか。そのようにチームで〝頂点〟という基準がしっかりと共有されていること自体、とても良いことだと思うんです。

(右)堂安 律/左足を武器に重要な試合で結果を出す。カタールW杯はドイツ戦とスペイン戦でゴールを決めた。攻守両面で貢献でき、現在は右ウイングバックを担当。遠藤航を欠いた3月のイギリス遠征はチームキャプテンを務めた。(左)久保建英/高い技術と創造性で攻撃を組み立てる左利きのアタッカー。若くしてスペインで経験を積み、日本代表の攻撃の核となりつつある。幼少期から強豪バルセロナの下部組織で育ち、ネイティブ並みのスペイン語を操る。(写真提供:時事)

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わずか30年でここまで代表チームが成長し、日本のサッカー文化自体も発展を遂げられたのはなぜか? その足跡をサッカー協会、Jリーグ、外国人監督、元日本代表のレジェンドたち、スポンサー企業など様々な視点で読み解く。

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取材・文/河治良幸、編集/田尻健二郎、web構成/峯亮佑

Author
大学卒業後、『週刊ポスト』で週刊誌記者としてキャリアを始める。医療、芸能、政治、社会問題などを担当し現場取材を中心に経験を積む。2023年からは@DIMEで編集者兼ライターを務め、ビジネスからエンタメまで幅広く取材・執筆を行なう。取材・執筆した企画(一例)/「ポケモン超進化論」(「DIME 2023年9・10月合併号」)、「ガンプラ45年の軌跡」(「DIME 2025年9・10月合併号」)

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