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驚異の低燃費26km/Lを達成!東京~大阪間を無給油で走り切るVW「ゴルフ」の完成度

2026.06.14

2026年5月にフルモデルチェンジを行ったマツダの新型「CX-5」でもディーゼルエンジンが廃止された。マツダは国産メーカーの中ではディーゼルエンジンに力を入れているが、国産車のディーゼルエンジンの先行きはあまり明るくない。

その一方で、輸入車ではディーゼルエンジン搭載車が充実している。欧州の排ガス規制が厳しくなり、販売できる市場が狭まっていると言われているが、特に日本市場における欧州車のディーゼル車人気は安定している。

VW「ゴルフ」東京~大阪間のロングドライブの実力は?

今回試乗したVW「ゴルフ」も2026年1月~4月の販売比率で、約4割(ゴルフ/ゴルフヴァリアント)をディーゼル車が占めているほどだ。欧州ディーゼル車の高い走行性能と優れた燃費性能を再確認するため、CセグメントのベンチマークであるVW「ゴルフ」で東京~大阪1000kmのロングドライブを行ってみた。今さら説明の必要もないと思うが、VW「ゴルフ」は1974年のデビュー以来50年以上、VWのベストセラーカーであり、Cセグメントハッチバックのベンチマークとして高い人気を誇っているモデルだ。第8世代となる現行型「ゴルフ」は2021年に日本市場に導入された。

世界的なトレンドとなっている「電動化」、「運転支援の強化」、「デジタル化」の各領域を飛躍的に進化させたのが特徴だ。そして2025年1月にゴルフに大幅な改良が加えられている。新インフォメーションシステムを導入し、デジタル化の領域を更なる強化を図ると同時に、シャープに刷新されたヘッドライトや新デザインのバンパー、イルミネーション付エンブレムを採用し、アバンギャルドな演出を行っている。

さらに、「アクティブアドバンス」をはじめとしたテクノロジーパッケージ装着車には、ハイビームの照射距離を500mに拡大した“iQ.LIGHT”を設定し、夜間走行時の安心感を高めている。搭載されているエンジンは1L直3ターボエンジンが廃止され、48Vマイルドハイブリッドシステムを採用する1.5L直4ガソリンエンジンの1.5L eTSI。デュアルアドブルー噴射機構「ツインドージングシステム」を搭載した2.0L TDI と呼ばれる2L直4ディーゼルターボ。そしてスポーツグレードのGTI、「ゴルフR」に搭載される2L直4ガソリンターボエンジンが用意されている。

組み合わされるトランスミッションは7速DSG。駆動方式は2WD(FF)を中心に、「ゴルフR」は4モーションと呼ばれる4WDを採用している。車両本体価格は1.5eTSI アクティブベーシックの354万9000円~「ゴルフR アドバンス」の761万9000円。

今回試乗したのは、車両本体価格457万9000円の「ゴルフTDIアクティブアドバンス」だ。この「アクティブアドバンス」は2Lディーゼルターボエンジンを搭載したグレードの中では最もリーズナブルなエントリーグレードだが、純正インフォテイメントシステム“ディスカバー”をはじめ、安全装備のスタティックコーナリングライト、ダイナミックコーナリングライト、ダイナミックライトアシスト、LEDマトリックスヘッドライト“iQ LIGHT”(ダイナミックターンシグナル付)、ヘッドアップディスプレイ、LEDテールランプ(ダイナミックターンインジケーター付)といった安全装備が充実しているグレード。シート表皮はファブリックだが、シンプルゆえにVW「ゴルフ」の素性の良さがわかるグレードと言える。

「ゴルフTDIアクティブアドバンス」のボディサイズは、全長4640mm×全幅1790mm×全高1485mmで都市部に多い立体駐車場にも対応。標準装着されるタイヤサイズは225/45R17で、取り回しの良さの指標となる最小回転半径は5.1mと日本の道路事情に適している。搭載されている2L直列4気筒ディーゼルターボエンジンは、最高出力150ps、最大トルク360Nmを発生。しかも最大トルクは1600~2750回転という低回転域かつワイドバンドで発生する。組み合わされるトランスミッションは7速DSGで駆動方式は2WD(FF)だ。燃費性能はWLTCモードで20.1km/Lとなっている。

走行可能距離、なんと「900km」!?

今回は大阪で取材に合わせてロングドライブを行った。往路は品川をスタートして、東名~新東名~伊勢湾岸道~新名神~京滋バイパスを経由して門真が初日のゴール。翌日は門真から取材地の柏原へ移動し、復路は西名阪~東名阪~伊勢湾岸道~新東名~東名というルート。全行程1032kmに及ぶドライブだ。

ゴルフTDIアクティブアドバンスのWLTCモードの燃費性能は20.1km/Lだが、高速道路モードのWLTC-Hの燃費性能は24.1km/L。タンク容量は51Lなので、カタログ数値上は無給油で走破できる予定となっている。また走行ルールとして、高速道路は積極的にACCを使用し、法定速度目一杯に速度を設定。走行プロファイルはエコを選択。走行中のエアコンは22度とした。

借り受けた際の走行可能距離は770kmだったが、食事をとった東名高速・鮎沢PAに到着したことには、走行可能距離は900kmまで伸び、燃費性能は早くもカタログ数値を超えて25km/Lを記録。そして新名神高速・鈴鹿PAに到着した時には燃費性能はさらに伸びて27km/Lに達した。走行可能距離は880kmとなっていた。新名神高速の工事渋滞に巻き込まれたものの480km走行し、無事門真に到着。この時が走行距離480km。走行可能距離880km。そして燃費性能は27km/Lをキープしていた。

柏原市の取材が終わり、取材場所の近くにあった誉田御廟山古墳(応神天皇陵)で記念写真を撮影。東京に向けて出発する際の走行可能距離が750km、燃費は27km/Lと表示されていたので、無給油での走破は余裕でクリアできそうな雰囲気だ。伊勢湾岸道の渋滞に巻き込まれたものの、無事1032kmを無給油で走破し、東京へ到着。燃費性能は26km/L、走行可能距離は290kmだった。

これまで2Lディーゼルエンジンを搭載したモデルで東京~大阪を何度もロングドライブしたが、今回のゴルフTDIアクティブアドバンスの26km/Lは自分の中でもベストの記録。高速道路ではほとんどアダプティブクルーズコントロールを使用していたので、疲労感も少ない。また、無駄な動きのほとんどないサスペンションによる乗り味はフラットで挙動が安定している。

クルマの基本性能である走る・停まる・曲がる。というクルマの基本性能が高レベルで実現しているうえ、運転支援機能も非常に人間の感覚にマッチしており、まるで自分が運転しているかのように錯覚するほどの仕上がりだった。東京~大阪を往復しても燃料代は約8000円。何のストレスもなく走行でき、しかも経済性も抜群。走行距離の多い人であれば、ディーゼルエンジンがベストチョイスということを改めて認識できた。

■関連情報
https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/golf.html

取材・文/萩原文博

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