FIFAワールドカップ北中米大会では、日本代表はどんなプレーを見せてくれるのだろうか。サッカー日本代表の歴代監督は世界に勝つための様々な戦術を練り、選手たちはJリーグや海外で研さんを積み、日本のW杯8大会連続出場につながった。そんな足跡を、戦術面などに造詣の深い、元サッカー日本代表・戸田和幸さんとサッカーライター・河治良幸さんのふたりが振り返る。
※本稿は『DIME 8月号』(2026年6月16日発売)掲載の「【完全保存版】日本サッカー躍進の軌跡」から一部を抜粋・再編したものです
90年代、ハンス・オフト監督〜岡田武史監督の時代
河治:サッカー日本代表で同じ監督がW杯後も続けるのは〝森保ジャパン〞が初めてですよね。北中米W杯で戦う今のチームを、戸田さんはどう見ていますか。
戸田:カタールW杯を経験して、その反省も踏まえながら、さらに上を目指していく流れがある。コーチ陣の入れ替わりはあるけど、ベースの部分は続いている〝継続性〟はすごく大きいと思います。
河治:そういう意味では、日本代表もこれまでに積み重ねの歴史があり、その大きな転換点のひとつが、やっぱりハンス・オフト監督だったのかなと思います。
戸田:オフトさんが来て「トライアングル」とか「距離感」とか、そういう言葉が日本に入ってきた。今から考えたら当たり前なんですけど、それをちゃんと言語化したのは大きかったと思います。

河治:オフトジャパンで印象に残っている選手はいますか。
戸田:ラモスさん、カズさん、センターバックの柱谷哲二さん。あとは今で言うゲームメイカーではないけど、チームのバランスを取る役割を果たしていた森保さんですね。

河治:森保さんは目立たないけど、ある意味で〝オフトジャパン〟を象徴していたと思います。そこから「ドーハの悲劇」があり、日本代表の歴史が大きく動きました。
戸田:あれは衝撃でした。最後の最後でW杯を逃しましたから。観る側もジェットコースターみたいな時間だったと思います。
河治:その後、ブラジル人のロベルト・ファルカン監督が来たけど、短期間で終わってしまって、さらに加茂周監督へと続く。

ゾーンプレスと言うと、おそらく世間的に加茂さんのイメージがありますけど、ファルカン監督もかなり高度なゾーンプレスをやろうとしていました。ただ、当時の日本には少し難しかったのかなと。ただし〝加茂ジャパン〞も苦しみ、最終予選の途中で更迭されてしまいました。
その後、コーチから昇格した岡田武史監督が最後のイラン戦に劇的な勝利を飾り、初のW杯出場を決め、フランスに行くわけですけど、大会に出場した日本代表のことを、大会に出場した日本代表のことを、どう見ていましたか?
戸田:結果は3連敗でしたが、世界との絶望的な差を感じる試合ではなかったと思うんですよ。日本代表らしい集団で戦う力を、ある程度は示せたように思いました。

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今月のDIMEでは、日本サッカー協会、Jリーグ、育成世代だけでなく、スポンサー企業の貢献など進化の舞台裏、立役者を独自の視点から徹底取材。驚きの事実が明らかに…!

かつてのサッカー日本代表があと一歩のところで届かなかったアメリカの地に、夢の祭典が再び帰ってきた。現在の代表チームが目指すのは、あくまで〝優勝〟。出場すらかなわなかった32年前を知る世代からすれば、考えられないほどの高い目標設定だ。
わずか30年でここまで代表チームが成長し、日本のサッカー文化自体も発展を遂げられたのはなぜか? その足跡をサッカー協会、Jリーグ、外国人監督、元日本代表のレジェンドたち、スポンサー企業など様々な視点で読み解く。
さらに『アオアシ』をはじめ、サッカー漫画がいかに日本サッカーの躍進に貢献したのか、元日本代表レジェンドたちにも取材もしました。
日本サッカー協会会長 宮本恒靖
日本サッカー協会名誉会長 田嶋幸三
Jリーグ チェアマン 野々村芳和
名古屋グランパス監督 ミハイロ・ペトロヴィッチ
ガンバ大阪 代表取締役社長 水谷尚人
元サッカー日本代表 戸田和幸
元サッカー日本代表 遠藤保仁
元サッカー日本代表 福西崇史
元サッカー日本代表 中村憲剛
『アオアシ』作者 小林有吾先生
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取材・文/河治良幸、編集/田尻健二郎、web構成/峯亮佑







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